私たちの身の回りには、人の陰で批判を楽しんだり、話し始めるとすぐに他者を貶める人がいます。
この記事を読んでいるあなたも、そういった他者の否定的な意見によって不愉快な思いをしたり、何かしらの影響を受けたことがあるかもしれません。
否定的な意見とは、たとえ自分に直接関係がなくても聞くのが心地よくないものです。多くの人がそう感じるでしょう。
それでも、なぜ否定的な意見を述べる人がいるのでしょうか?
今回は、他者の否定的な意見を持つ人々の意外な心理についてご紹介します。
精神的な脆弱さ
否定的な意見を持つ人々の心理的特徴として、特に一般的なのが精神的な脆弱さです。
自分の弱さを隠すために、他者の否定的な意見を述べることで、自分が強いと主張しているのです。
他者を貶めたり、陰で小声で話す人々は、実は脆弱な人であると認識していれば、相手に対してそこまで怒りを感じることはないかもしれません。
嫌われることへの恐怖
他者の否定的な意見を持つ人々は、他人から嫌われることへの恐怖を抱えていることが多いです。
人間という生物は集団で生活する本能があります。
そのため、グループに属することへの執着が強かったり、グループから外れると強い不安に襲われたりします。
一般的な例として、学校のクラスでいじめが発生したとき、クラス全員で特定の生徒を無視したり、否定的な意見を述べたりする事件があります。
これは、人間の集団意識の本能が歪んで働いていると言えるでしょう。
本来は他者の否定的な意見を述べたくない、いじめなど許されないことだと理解していても、集団から外れることへの強い不安と恐怖に負けてしまっているのです。
自己嫌悪
他者の否定的な意見を持つ人々は、実は自分自身を嫌っていることが多いです。
心理学では、否定的な意見を持つ人々の発言のほとんどが、実は自分自身に向けているということが証明されています。
つまり、他者の否定的な意見を述べ続ける人々は、言葉では他者を貶めているけれども、その否定的な意見は実は自分自身に向けられているのです。
他者の否定的な意見を持つ人々のこのような心理を理解しておけば、もし自分が誰かから否定的な意見を受けて傷つくことがあっても、それほど悩む必要はないでしょう。
実は好かれたい
他者の否定的な意見を持つ人々は、決して嫌われたいわけではありません。
実際は周囲に自分を好きになってほしいと思っています。
好かれたいという気持ちは人一倍強いと言えます。
このような人々は、相手が自分を理解してくれている、自分のことを好いてくれていると感じるときは、良好な関係を築くことができます。
しかし、自分のことをどうしても理解してくれないと感じると、相手への好意的な感情が怒りに変わります。
その怒りが、相手への否定的な意見という形で表現されるのです。
ネガティブ思考
他者の否定的な意見を持つ人々は、ネガティブな思考を持つことが多いです。
表面上は仲良くしている相手であっても、実際は自分のことを良く思っていないのではないかと疑うことが多いでしょう。
このような人々は、根本的に他者を信頼することが難しいです。
そのため、他者に傷つけられる前に先に傷つけようという防衛本能が働き、自分を守るために他者の否定的な意見を述べることが多くなります。
軽い気持ちで言う
否定的な意見を受けた方は、誰しもが不快に感じます。
しかし、残念ながら否定的な意見を持つ人々の中には、冗談感覚で言ってしまう人もいます。
言っている本人に悪意はないかもしれません。それどころか否定的な意見を述べているという意識さえないかもしれません。しかし、周りはそうは受け取りません。
このような人々は、気づかぬうちに人から距離を置かれ、孤立してしまうことになります。
もし否定的な意見を持つ人があなたにとって大切な人であれば、さりげなくアドバイスしてあげてください。
性格や価値観の不一致
どんなに努力しても理解し合えなかったり、欠点ばかりが目につく人がいることは避けられません。
そうした場合、相手の否定的な意見を述べたくなることもあるでしょう。
プライベートであれば距離を置くこともできますが、仕事の場合は難しいですよね?
相性の合わない相手とも付き合っていかなければならない環境は辛いものがあります。
しかし、仕事上では、異なる性格や価値観を持つ相手から様々な刺激を受けたり、新しい意見や発想を得られるなど、良い効果もあります。
仕事上の関係であれば、割り切って適度な距離感を保ちながら上手に付き合うことが重要です。
まとめ
いかがでしたか?
他者の否定的な意見を持つ人々は、劣等感が強く、人間関係に臆病な傾向があります。
今回ご紹介したように、軽い気持ちでつい否定的な意見を述べてしまう人もいます。
どちらにしても、他者の否定的な意見を持つ人々の心理を理解した上で、あなたが不快な思いをせずに過ごせるよう、適切な距離感を見つけることが大切です。
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