仙台駅に着いたはいいけれど、「どのバスに乗ればいいの?」「乗り場がたくさんあって分からない…」そんな経験はありませんか?
仙台駅周辺には複数のバス乗り場があり、初めての方には少し複雑に感じられるかもしれません。でも安心してください。この記事を読めば、目的地までスムーズにバスでアクセスできるようになります。
バスの乗り場から料金の支払い方、お得な乗車券の活用法まで、仙台のバス利用に必要な情報をすべてお伝えします。これで迷わずバスを利用できますよ!
仙台駅のバス乗り場は2つのエリアに分かれている
まず最初に知っておきたいのは、仙台駅のバス乗り場の基本的な配置です。駅を中心として、大きく分けて2つのエリアにバス乗り場が設置されています。
西口バスプール(メインの乗り場)
仙台駅の中央改札や2階のステンドグラス側にある、最も利用者の多いバス乗り場です。ここから仙台市内の主要な場所や観光地、郊外方面へ向かうバスの大部分が出発しています。
西口バスプールの特徴として、乗り場番号が1番から16番まで整理されており、目的地に応じて使い分けられています。また、観光バス「るーぷる仙台」の専用乗り場も16番に設置されているため、観光目的の方は特に覚えておくと便利です。
東口バス乗り場(高速バス中心)
新幹線の改札口側、ヨドバシカメラ マルチメディア仙台の近くにあるバス乗り場です。こちらは主に高速バスの発着が中心となっており、県外や遠方への移動に利用されます。
一部の市内路線バスも東口から出発しますが、数は西口と比べて少なめです。長距離移動を予定している方は、こちらの乗り場を覚えておきましょう。
目的地別バス乗り場早見表
「とにかく早く目的地に着きたい!」という方のために、よく利用される目的地とその乗り場をまとめました。ほとんどの場合、西口バスプールからの出発になります。
観光地・名所へのアクセス
仙台といえば伊達政宗ゆかりの地。主要な観光スポットへは専用の循環バスが便利です。
- 青葉城跡(仙台城跡)・瑞鳳殿
伊達政宗像で有名な青葉城跡や、政宗公が眠る瑞鳳殿へは、観光バス「るーぷる仙台」が最も便利です。西口バスプールの16番乗り場から乗車できます。約20分間隔で運行しており、主要観光地を効率よく回れます。
市内中心部・行政施設
仙台市内の中心部や官公庁への移動には、複数の路線が利用できます。
- 宮城県庁・仙台市役所
市の中心部にある行政施設へは、2番、3番、4番乗り場からの路線バスが便利です。複数の路線が運行しているため、運行本数も多く利用しやすいエリアです。
大学・教育機関
仙台は学都としても知られており、多くの大学があります。通学や大学見学の際の参考にしてください。
- 東北大学(川内キャンパス)
9番乗り場から乗車します。川内キャンパスは市内中心部に近く、アクセスも良好です。 - 東北学院大学(土樋キャンパス)
11番、12番乗り場から乗車できます。複数の路線があるため、時刻表を確認して利用しましょう。
ショッピング・レジャー施設
仙台近郊のショッピングスポットへもバスでアクセス可能です。
- 三井アウトレットパーク 仙台港
5番乗り場から直行バスが運行されています。土日祝日は特に運行本数が増える傾向にあります。 - 仙台泉プレミアム・アウトレット
こちらは直接のバス路線がないため、宮城交通の仙台営業所(6番乗り場)で乗り換えるか、地下鉄を利用する方が便利です。
空港・長距離移動
仙台空港や他県への移動も、バスが重要な交通手段となります。
- 仙台空港
西口バスプールの外側、旧さくら野百貨店前から高速バスが出発します。約40分程度で空港に到着できる便利なルートです。
※同じ乗り場から複数の路線が出ることがあります。乗車前には必ずバスの前面に表示されている行き先を確認してください。
バスの探し方 – 迷った時の解決方法
目的地が上記にない場合や、どのバスに乗れば良いか分からない時の対処法をご紹介します。
1. バス総合案内所で相談する(最も確実)
西口バスプールの中央部分に「仙台駅前バス総合案内所」があります。ここには専門のスタッフが常駐しており、目的地を伝えれば最適なバス路線と乗り場、時刻表を案内してもらえます。
特に初めて仙台を訪れる方や、複雑な乗り換えが必要な場合は、まずこちらで相談することをおすすめします。営業時間は朝7時から夜7時頃までとなっています。
2. インターネットで事前に調べる
スマートフォンやパソコンから、出発前に路線を調べることも可能です。
仙台市交通局の公式サイトでは、仙台市内の路線バス情報を詳しく確認できます。目的地の施設名や地名から検索でき、時刻表も同時に確認できて便利です。
宮城交通の公式サイトでは、仙台市内だけでなく宮城県内の広範囲をカバーする路線情報が提供されています。郊外や隣接する市町村への移動を予定している場合は、こちらを活用しましょう。
3. リアルタイム情報で効率的に移動
「どこバス仙台」というバスロケーションシステムを使えば、乗りたいバスの現在位置や到着予定時刻をリアルタイムで確認できます。遅延情報なども分かるため、効率的にバスを利用できます。
また、待ち時間を有効活用できるため、観光や買い物の計画も立てやすくなります。
バスの乗り方と料金システム
仙台のバスは基本的に「後払い」システムを採用しています。初めて利用する方向けに、乗車から降車までの流れを詳しく説明します。
乗車の手順
バスが到着したら、中扉(真ん中のドア)から乗車します。乗車口の近くに整理券の発券機があるので、必ず整理券を取ってください。整理券には番号が印刷されており、これが運賃計算の基準となります。
ICカードを利用する場合は、乗車口にあるカードリーダーにタッチします。この場合、整理券を取る必要はありません。
車内での過ごし方
乗車中は、バスの前方にある運賃表示器を確認しましょう。自分の整理券番号に対応する運賃が表示されます。運賃は乗車した距離に応じて変動するため、目的地が近づいたら表示を確認してください。
降車したいバス停が近づいたら、座席付近にある降車ボタンを押します。ボタンを押すと運転手に降車の意思が伝わり、次のバス停で停車してもらえます。
降車と料金の支払い
降車は前扉(運転手の近く)から行います。運賃箱に整理券と現金を入れて支払いを済ませます。お釣りが必要な場合は、運賃箱の両替機能を利用できますが、あらかじめ小銭を用意しておくとスムーズです。
ICカードの場合は、運賃箱横のカードリーダーにタッチするだけで自動的に運賃が計算・決済されます。
交通系ICカードの活用術
現金での支払いも可能ですが、交通系ICカードを利用すると様々なメリットがあります。
利用可能なICカード
仙台エリアでは、地域独自の「icsca(イクスカ)」をはじめ、全国で利用できるSuica、PASMO、ICOCAなど、主要な交通系ICカードがすべて利用可能です。
icsca(イクスカ)のメリット
もし仙台に数日間滞在し、バスや地下鉄を複数回利用する予定があるなら、「icsca」の購入を検討してみてください。
icscaは仙台市バス、仙台市地下鉄、宮城交通で利用でき、使用金額に応じてポイントが貯まる仕組みになっています。貯まったポイントは次回の運賃支払いに利用できるため、現金や他のICカードよりもお得に交通機関を利用できます。
購入は地下鉄各駅の券売機、バス総合案内所、営業所などで可能です。チャージは地下鉄駅の券売機、バス車内(停車中のみ)、コンビニエンスストアなどで行えます。
お得な乗車券の活用法
一日に複数回バスを利用する場合や、観光で複数の施設を回る予定がある場合は、乗り放題の乗車券がお得です。
るーぷる仙台一日乗車券
観光目的の方に特におすすめなのが、「るーぷる仙台一日乗車券」です。
料金は大人630円で、市内の主要観光スポットを結ぶ循環バス「るーぷる仙台」が一日乗り放題になります。青葉城跡、瑞鳳殿、仙台市博物館、大崎八幡宮など、仙台の代表的な観光地を効率よく回ることができます。
さらに、沿線の観光施設や飲食店で割引サービスを受けられる特典も付いているため、観光費用の節約にもつながります。
市バス・地下鉄共通一日乗車券
市内を広範囲に移動する予定がある場合は、「市バス・地下鉄共通一日乗車券」が便利です。
平日は大人840円、土日祝日は大人620円で、仙台市バスと地下鉄南北線・東西線が一日乗り放題になります。観光だけでなく、ビジネスや買い物など、様々な目的で広範囲を移動する日に重宝します。
特に土日祝日の料金は非常にお得で、通常の往復運賃とほぼ同額で一日中利用できるため、積極的に活用したい乗車券です。
時間帯別の利用のコツ
バスを効率的に利用するために、時間帯ごとの特徴を知っておくと便利です。
朝の通勤・通学時間帯(7:00-9:00)
この時間帯は通勤・通学の利用者が多く、バスも混雑します。観光目的の場合は、可能であればこの時間帯を避けて移動すると快適です。
一方で、運行本数は最も多い時間帯でもあるため、多少混雑していても比較的短い間隔でバスが来ます。
日中の時間帯(10:00-15:00)
観光や買い物には最適な時間帯です。バスの混雑も朝夕と比べて落ち着いており、ゆったりと移動できます。観光地での滞在時間も十分に確保できるため、計画的に観光を楽しめます。
夕方の帰宅時間帯(17:00-19:00)
朝と同様に混雑する時間帯です。観光を終えて宿泊先や駅に戻る時間としては一般的ですが、余裕を持ったスケジュールを組むことをおすすめします。
困った時の対処法
バス利用中にトラブルが発生した場合の対処法をまとめました。
乗り過ごしてしまった場合
目的のバス停を通り過ぎてしまった場合は、次のバス停で降車し、反対方向のバスに乗り直します。追加料金が発生しますが、タクシーを利用するより安価で済むことが多いです。
ICカードの残高不足
バス車内でICカードの残高不足になった場合、バスが停車中であれば車内でチャージできます。現金が必要になるため、ある程度の現金は持参しておきましょう。
バスが来ない・大幅に遅れている場合
悪天候や交通渋滞により、バスが大幅に遅れることがあります。「どこバス仙台」でリアルタイム情報を確認し、必要に応じて代替手段(地下鉄やタクシー)を検討しましょう。
まとめ – 仙台バス利用のポイント
仙台駅でのバス利用について、重要なポイントをまとめます。
バス乗り場は西口バスプールと東口の2箇所があり、観光や市内移動のほとんどは西口から出発します。迷った時は西口のバス総合案内所で相談するのが最も確実で早い解決方法です。
料金の支払いは現金でも可能ですが、ICカードの方が便利でお得です。特に「icsca」は仙台エリアでポイントが貯まるため、複数回利用する場合におすすめです。
観光目的の場合は「るーぷる仙台一日乗車券」、市内を広範囲に移動する場合は「市バス・地下鉄共通一日乗車券」を活用すると費用を抑えられます。
乗車前には必ずバスの行き先表示を確認し、リアルタイム情報も活用して効率的に移動しましょう。
これらのポイントを押さえておけば、仙台でのバス移動がきっと快適になります。仙台の魅力的なスポットを、バスを使って存分に楽しんでください!
※本記事の情報は2025年6月時点のものです。最新の運行情報や料金については、各交通機関の公式サイトでご確認ください。
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