焼肉店の牛肉は柔らかくて美味しいですよね。
でも、スーパーで買った牛肉を家で調理すると、硬くて味も今一つに感じることがあります。
牛肉を美味しくするためには、事前の下処理が大切です。
下処理をすると、味が大きく変わります。この機会に覚えておくと便利ですよ。
牛肉を柔らかくする方法とは?
牛肉を柔らかくする方法は大きく分けて2つあります。
それぞれのポイントは以下の通りです。
- 酵素を活用して柔らかくする方法
- 肉のpHを調整する方法
それでは、詳しく見ていきましょう!
酵素を活用して柔らかくする方法とは?
肉が硬く感じるのは、熱を加えることでタンパク質が固まるためです。
タンパク質の硬さは部位によって異なり、場合によってはとても硬く感じることがあります。
このタンパク質の硬さを調整する方法として、酵素の力を利用する方法があります。
タンパク質分解酵素であるプロテアーゼを含む食品と組み合わせることで、肉を柔らかくすることができます。
肉のpHを調整する方法とは?
pHは酸性かアルカリ性かを示す値ですが、肉の基本的なpHは5で、弱酸性です。
この弱酸性は水分を失いやすいため、そのまま調理すると肉から水分が抜けて硬くなります。
そこで、肉のpHを酸性またはアルカリ性に傾けることで、水分を保持しやすくし、柔らかく美味しくすることができます。
次に、具体的な方法を見ていきましょう。
牛肉を柔らかくする4つの方法!
ここでは、牛肉を柔らかくする方法を紹介します。様々な食品を利用することで、肉を柔らかく美味しくすることができます。
手元にある調味料や食材を活用して、肉を柔らかくすることができますので、使えるものを見ていきましょう。
重曹を使用する方法
重曹は、掃除や料理のアク抜きに使用されることがありますが、肉を柔らかくする際にも活用できます。
重曹はアルカリ性で、肉のpHをアルカリ性に近づけることで、水分を保持しやすくします。
方法は簡単で、水250ccに重曹小さじ1を混ぜ、その中に肉を入れて30分から1時間漬けておくだけです。
重曹には苦味があるので、使用後は肉をよく拭き取るか洗い流してください。
ステーキや揚げ物、煮物にも使用できますので、ぜひ試してみてください。
食感が柔らかくなり、美味しく感じられますよ。
炭酸を使用する方法
重曹がない場合は、炭酸水を使用する方法もあります。
炭酸水は酸性の飲み物で、牛肉を漬け込むことでpHを酸性に傾けることができます。
これにより、水分の保持率が高まり、より柔らかく美味しくなります。
下処理で漬け込む場合は、30分から1時間程度で十分です。
また、焼き肉やチャーシューの下処理に炭酸水を使用すると、柔らかく仕上がりますので、水の代わりに炭酸水を試してみてはいかがでしょうか。
酵素を持つフルーツを使用する方法
酢豚にパイナップルが入っているのは、豚肉を柔らかくするためにプロテアーゼを利用しているからです。
パイナップルやキウイ、梨などのフルーツはプロテアーゼを豊富に含んでいます。
フルーツを細かく刻んだり、すりおろしたり、ペースト状にして肉に漬け込むと良いでしょう。
ステーキのソースにフルーツのジュースを加えるのもおすすめです。
玉ねぎを使用する方法
玉ねぎにもプロテアーゼが豊富に含まれており、肉と一緒に調理することで肉を柔らかくすることができます。
玉ねぎをすりおろして肉に1時間以上漬け込んで冷蔵庫で寝かせると、肉が非常に柔らかくなります。
玉ねぎが含まれるソースに牛肉をあらかじめ漬けておくのも効果的です。
簡単な方法ですので、ぜひ試してみてください。
まとめ
今回の記事をまとめると、
- 牛肉を柔らかくする方法には、タンパク質分解酵素を使用する方法と、pH値を調整する方法がある
- どちらの方法も簡単に行えるので、ぜひ試してみることをおすすめします
- 炭酸水を料理に使用するだけでも、肉がかなり柔らかくなります
- おすすめは、玉ねぎのすりおろしに牛肉を漬けておくことです
- 玉ねぎが使用されているソースに牛肉を漬けておくのもおすすめです
となります。
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