子どもが勉強しているときにイライラしてしまう経験はありませんか?
「何度も説明したのに間違えるなんて!」
「もっと早く勉強しなさい!」
こんなふうについ言ってしまうことがありますよね。
親としては、勉強の大切さや進め方を理解しているので、子どもがうまくできないと焦ったり怒ったりしてしまいます。
「ちゃんと教えたのに、なぜできないの?」
「もういい、やる気がないなら!」
と心の中で思いながら…
「また怒ってしまった…」
「子どもを叱っても解決しないのに…」
と自分を責めてしまうこともあります。
子どもが生まれたときは、健康であればそれで満足でしたが、成長するにつれて親としての期待も高まります。
子育てをしていると、将来良い職業に就いてほしいと願う気持ちは、親なら誰もが持っています。
しかし、怒ることは子どもの思考を停止させるほどのマイナスの影響があります。
怒声を繰り返すことで、子どもはトラウマを抱え、拒否反応を示すようになります。場合によっては、手が出てしまうこともあるかもしれません。
今回は、子どもに勉強を教える際に怒ってしまう原因や体験談、避けるべき言葉や行動、そして効果的な教え方やサポートの方法についてまとめました。
子どもに勉強を教える際に怒ってしまう原因
自分の子どもだと、感情を直接ぶつけがちです。子どもも親に甘えてしまい、我慢できないこともあります。
親が怒るのは、結果を知っているからです。
「○○しないと○○になる」という経験があるから、大切な子どもにはそうなってほしくないという気持ちから怒ってしまいます。
根本的には、子どもが失敗しないように怒るのです。
例えば、勉強で分からないところがあると、テストで点数が取れなくなる可能性があります。テストで点数が悪いと、将来の受験に影響するかもしれません。また、良い大学に行けなくなる可能性もあります。
他人の子どもだと、これほどまでに怒ることはありません。他人の子どもに勉強を教えていても、自分の子どものようにできなくても、怒ってまで教えることはありません。
その場合、その子に合わせて、さまざまな方法を提案し、どうしてもできなければ、「今日はここまでにしよう」と全てをやり遂げさせることはありません。
他人の子どもには、将来のことまで考えて教えていないからです。
自分の子どもには、将来のことまで考えているため、今できていないとイライラしてしまい、怒りが湧いてきます。
さらに、他人と比べるようになると、イライラが増すことがあります。
特に母親は、他の子どもや他の母親との交流があるため、多くの情報が入ってきます。
他の人と比べると、レベルが分かり、親も焦りを感じます。
出来る子のレベルに合わせなければならないと感じたり、他の子より成績が悪いと恥ずかしいと感じたりすることで、余計に怒るようになります。
実際に、我が家でもたくさんの問題集を与えたり、勉強中にテレビをつけたり、他の兄弟が騒いでいる中で勉強させたり、無理なタイムスケジュールを組んだり、親がしっかりと子どもの勉強に付き合っていなかったりすることがありました。
そうなると、頑張っている子どもに目が向かず、褒めることも少なくなり、イライラの原因にもなりました。
結局、親が自分の思い通りに進んでほしいから怒って、従わせようとするのです。
親が勉強を教えると子どもが怒る
親が子どもの勉強を見ながら怒ると、子どもはどのような反応をするでしょうか?
怒られるのが怖くて勉強するようになるかもしれません。
委縮して何も言えなくなることもあります。
また、子どもも怒り出すことがあります。
どのパターンであっても、子どもの成長にとって良くないことは明らかです。
我が家の場合、子どもも怒り出すようになりました。
親は「なんでちゃんとやらないの?」と怒り、子どもは「だってできないんだもん、しょうがないじゃん」「なんで自分ばかり怒られなきゃならないんだよ」とどんどん卑屈になっていきました。
勉強を怒りながら教えるくらいなら、塾や家庭教師に任せるのが一番なのか?
勉強だけを教えてもらうのであれば、塾や家庭教師に任せるのが一番でしょう。
塾に行く目的は2つに分かれます。
1. 家庭での話し合いの結果、子供自身が行くと決めた場合
・自宅で学習していたが、もっと上を目指したいから。
・教えるのが難しくなったら、さらに理解するために。
2. 自宅ではどうにもならない場合
・親が勉強を教えられない。
・子供も親の話を聞かない。
・夫も協力してくれない。
子供の意思があるかどうか、そして家族の協力や対応があるかが、塾を選ぶ際の重要なポイントです。
家庭教師や塾の先生に頼むことで、問題の原因となっていた子どもの勉強が改善され、親が子供に「怒る」ことがなくなれば、それで解決します。
しかし、親が引き続き怒り続ける場合は、家族を客観的に見直すことも必要です。
親子関係を見直すことも大切です。
勉強の問題だけでなく、家庭で対応できない問題が発生した場合、親がプロに任せることを繰り返すと、将来社会人になったときに苦労することになります。
「話ができる、相談できる」親子関係を築くことは、安心できる場所を提供することにつながります。
親は子どもに「将来幸せに暮らしてほしい」と願っています。
家庭で子供との関係が悪くなった場合は、その時にしっかりと話し合いを持つことが大切です。
言ってはいけない禁句用語と禁句事項
「何でできないの?」「何で分からないの?」「いい加減にしてよ!」
これらの言葉は、子供の自尊心を傷つけます。
毎日これらの言葉を言われ続けたら、あなたはどう感じるでしょうか?
分からないことが続くときは、「何でできないの?」ではなく、「どの部分が分かりにくいかな?」「どこまでだったらわかる?」といった質問をしてください。
それでも分からない場合は、問題の意味から分かっていない可能性があるので、もっと分かりやすく説明してあげてください。
他の子と比べない!子供の前では絶対に言ってはいけない
親の中で他の子ができるのに、自分の子ができないと感じることがあるかもしれません。
しかし、この考えを捨てないと子供は伸び伸びと成長できません。
一番いけないことは、子供に直接「○○くんはできるのに、どうしてあなたはできないの?」と言ってしまうことです。
これを続けると、子供は立ち直れなくなります。
「なぜ!」や「どうして!」などの否定的な言葉は避けるようにしましょう。
小さな子供の頃は、結果よりも一生懸命に取り組んだことを褒めてあげてください。
一生懸命に取り組む子は、必ず結果が出てきます。
友達との成績の差よりも、昨日よりできるようになったことを積み重ねる方が効果的です。
だからこそ、結果が悪くてもたくさん褒めて、自己肯定感を高めて自信を持たせてあげることが大切です。
詰め込み学習はやめよう
毎日の学校と習い事、そして帰宅後の勉強で休む暇がない子供。
それなのに、休憩していたら怒られる。
子供はどこでリラックスできるでしょうか?
がんばって全てをこなしているならば、「今日も頑張ったね」と褒めてあげるべきです。
たまには、全てをやらせずに、休息をとらせてあげてください。
低学年のうちは、遊びも学習の一部です。
小学生のうちは、遊ぶことができるのは貴重な時間です。
中学生になると、学習時間が増えて、遊びに行く余裕が少なくなります。
低学年のうちは、たくさん遊んで経験を積むことが大切です。
学習系の習い事は控えめにして、無理のない範囲で行うようにしましょう。
低学年のうちは、通信教育でも十分に間に合います。
「通信教育 人気 口コミ」で検索すると、たくさんの情報が得られますので、子供に合ったものを選んでください。
子供が勉強を嫌だと思わないように、子供の心理にも配慮してください。
親の幼少期を思い出してみよう
自分が幼少期のときはどうでしたか?
たくさん遊んだのではないでしょうか?
親に学習を強制された経験はありませんか?
自分が経験していないことを子供に強制するのは良くありません。
自分が同じ経験をしていないから、怒る加減も分かりません。
逆に経験してきた親は、嫌だった経験もあり、子供がやる気になる方法を知っているため、上手に教えることができます。
子供に怒ってしまったら、自分が逆の立場ならどうされたいか考えてみてください。
感情的なときには考える余裕がないかもしれませんが、考え方を変えないと悪循環が続きます。
今こそ、強い気持ちを持って対応できるように親も努力する必要があります。
子供に勉強を教える上手な教え方と見守り方
子供に勉強を教える上手な教え方と見守り方で最も大切なのは、感情的にならないことです。
勉強の内容を決める
所要時間を決める
丁寧に根気強く教える
できたらたくさん褒める
この4つを守りながら進めることが大切です。
子供ができなくてイライラするなら、できない問題のときはそばにいて見守ろう
これは、答えを教えたりやり方を教えるのではなく、少しヒントを与えることです。
自分で導き出した答えは、やり方の過程がしっかり残るので覚えられます。
できない場合は、答えにたどり着くよう簡単なヒントを1つ出し、またつまずいたら新たにヒントを1つ与えると、常に自分で考えるので達成感と自信につながります。
答えを言わないことが大切です。
分からない場合は日常に取り入れてあげる
例えば、算数で分からないことがあれば、日常の物を使ってゲーム感覚で教えてあげます。
楽しいことは子供の印象に残りやすいです。
割り算でつまずくなら、おやつを使って教えてあげたり、時計が分からない場合は、何かするときには必ず時計を確認しながら声をかけてみたりしてください。
日常で自然に楽しく覚えさせてあげてください。
答えは絶対に言わない。ヒントのみ!
どんな問題でも、日常で分からないことが出てきたら、「辞書で一緒に見てみよう」「図鑑で一緒に見てみよう」などと声をかけて一緒に調べて情報を共有することが大切です。
一緒にすることで、会話やコミュニケーションになり、子供も楽しく学ぶことができます。
親はストレス発散をするようにしよう。夫婦でも情報共有を!
子供の勉強や子育てをするためには、親自身もストレスを発散することが大切です。
親がストレスを感じていると、感情的になりやすくなります。
夫婦の関係も大切です。片方だけが子育てをしていると、いずれ不満が出てきます。
子供の情報共有や家族で出かける計画を立てたり、夫婦で常に会話を大切にしてください。
子供に勉強を教えるときに怒ってしまう方へのまとめ
いかがでしたでしょうか?やり方を変えるのは、とても努力が必要です。
しかし、自分の気持ち次第でいつでも始めることができます。
そして、継続が一番難しいことです。
無理せず、少しずつやり方を変えていくことが、ストレスなく移行できるでしょう。
子供が小さいときは、母親も次の子の妊娠や出産で忙しくなることがあります。我が子が好きだからこそ、何とかしてあげたいと思う気持ちは皆同じです。
自分が大変なときや、自分が嫌になる前に、周りの助けを活用してください。
人に話すだけで心がスッキリすることもあります。子供と散歩に出かけるだけでも、新たな気づきがあるかもしれません。
子育ても、勉強を見ることも、一生のうちで考えると短い時間です。1日1日を大切にして、子供に対応してあげてください。
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