夏休みの工作、何を作るか迷ってしまいますよね。
高学年の子どもたちは、「自分で考えて作りなさい」と言われることが多いでしょう。
工作のために外出するのも面倒だし、暑くて材料を買いに行くのも億劫になりますね。
でも大丈夫。キッチンにある割り箸を使えば、一人でも驚きの作品が作れます!
今回は、定番の割りばし鉄砲から、高学年向けの観覧車、人気のピタゴラスイッチなどをご紹介します。
アイデアを参考にして、自由に難易度を調整しながらオリジナル作品を作ってみましょう!
高学年に割り箸工作が人気の理由
高学年の工作材料に割り箸が人気なのはなぜでしょうか。
すぐに理由が思い浮かぶ人は、割りばし工作の経験者かもしれませんね。
理由としては、家にあるもので作れることと、難易度を調整できることがあります。
家にあるもので作れる
割り箸はどこの家庭でも引き出しの奥にたまっていることが多いです。
お正月やお盆など来客時に大量に購入するため、30本から100本入りの袋が家に残っていることが多いのです。
ある程度数がそろっているので、多少失敗しても気にせず使える材料です。
難易度が選べる
割りばしはハサミで切ったり色を付けたりと加工がしやすく、並べて面にしたり、一本ずつ使ったり、まとめてブロックにしたりと応用が利く素材です。
発想力を働かせれば独創性のある作品も作ることが可能です。
同じ作品でも使い方や遊び方は無限にあり、工夫次第で難易度の高い作品も作ることができます。
頭が柔らかく、考える力も備わっている高学年にはピッタリの材料です。
ぜひ今年の夏休みは、割り箸を使ってひと工夫した工作に挑戦してみましょう。
割り箸を使ったおすすめ工作アイデア15選
- 割りばし鉄砲
- 割りばし観覧車
- ピタゴラスイッチ
- 割りばしタワー
- 割りばし橋
- 割りばしボート
- 割りばし家
- 割りばしアートフレーム
- 割りばし飛行機
- 割りばし車
- 割りばしロボット
- 割りばしトレジャーボックス
- 割りばし時計
- 割りばしペン立て
- 割りばしオーナメント
これらのアイデアをもとに、自分だけのオリジナル作品を作ってみてください。
自由にアレンジして、楽しい工作時間を過ごしましょう。
夏休み・小学校高学年が一人でできる割り箸工作
高学年のあなたにぴったりの割りばし工作アイデアを紹介します。
おすすめの工作は次の15種類です。
- ランタン
- マジックハンド
- 弓矢
- 投石機
- 鉄砲
- おうち
- ピタゴラスイッチ(ビー玉コースター)
- ミニチュア家具
- ペン立て
- フォトフレーム
- 刀
- 船
- 観覧車
- ティッシュケース
- 虫かご
それぞれの作り方や完成作品はYouTubeの参考動画で確認できるので、ぜひチェックしてみてください!
それでは各アイデアを詳しく見ていきましょう!
ランタン
同じ形に組んだ割りばしを少しずつずらして重ね、中に照明を入れることでランタンが作れます。
参考動画は四角形のひねりがあるデザインですが、真四角や三角形でも素敵です!
材料
- 割りばし100本程度
- 塗料
- 刷毛
- 新聞紙
- 軍手
- ボンド
- グルーガン
- コードレス照明(百均のアングルライトでOK)
作り方
- 新聞紙の上に割りばしを並べ、刷毛と軍手を使って全体に均一に塗料を塗り、乾かします。
- 割りばしの両サイドに端から3センチの印を付け、別の割りばしを垂直に置いて印の内側にボンド(グルーガン)を付け、4本1セットで#型に接着します。
- すべての割りばしを同様に4本1セットで組み、ボンドで固定します。
- すべてのセットを交差部分にボンドを付けながらずらして均等に積み上げていきます。
- 最後に内側にライトを置いて完成です!
マジックハンド
低学年でも作れるマジックハンドですが、高学年らしい工夫を加え、物がつかみやすくする挑戦も楽しめます。
材料
- 割りばし2膳
- 輪ゴム4本
作り方
- 割りばしを割り、輪ゴムでぐるぐる巻きにして括りつけ、一本を引き伸ばします。
- 同じものをもう一つ作り、二つを合わせて持ち手の真ん中を輪ゴムで留めます。
- 反対側も同様に輪ゴムで留め、端を持てばマジックハンドの完成です!
先端に画用紙やダンボールで取っ手を付けるほか、ペットボトルのキャップやスポンジを付けて、物のつかみやすさを比べてみてください。
弓矢
完成した弓で的を狙って遊ぶのも楽しいですね!
いろいろな作り方があるので、複数作って一番飛ぶものを試してみるのも良いかもしれません!
材料
- 割りばし
- ボールペン
- 輪ゴム
- 竹串
- グルーガンやボンド
- ペットボトルのキャップ
- キリや千枚通し、ドライバー
- 厚めに切った消しゴム
作り方
- 割りばしの両端から1~2センチの位置を輪ゴムでしっかりと固定する
- キリ(千枚通し)で割りばしの中央に竹串が通る穴をあける
- ボールペンを解体し、竹串が入るか確認
- ペットボトルのキャップの中央にも穴をあける
- ボールペンのボディのペン先側がキャップの穴に入るようにし、ドライバーで穴を広げて割りばしの穴と重なるようにグルーガンで固定し、乾かす
- 輪ゴムを割りばしの両端に引っ掛ける
- 竹串の尖った先端を切り落とし、消しゴムに刺して抜けないようにする
- ボールペンのボディを半分にカットして完成!
投石機
「てこの原理」は小学校高学年や中学校の理科で学びますが、小さな力で大きなものを動かす仕組みです。
身近なハサミや爪切りにもこの原理が使われており、投石機も同様の仕組みで昔は武器として使われていました。
今回は割りばしと輪ゴムで作る投石機を紹介します。
材料
- 割りばし
- 輪ゴム
- 持ち手が長めのプラスチックスプーン
作り方
- 割りばしを4本使って四角形を作り、輪ゴムで留める
- さらに2本で補強し、両サイドに2本ずつ立ち上げて三角形を作り、輪ゴムで固定
- 二つの三角形の頂点に割りばしを渡して固定し、枠が崩れないようにさらに3本の割りばしで補強
- 長めのスプーンを枠に取り付け、最後に輪ゴムをセットして完成!
鉄砲
小さい頃に家族に作ってもらったことがある人もいるでしょう。
今回は比較的簡単な作り方を紹介しますが、アレンジを加えてみましょう!
材料
- 割りばし3膳
- 輪ゴム6本
- ハサミ
作り方
- 割りばしを割り3本をまとめて輪ゴムで留め、真ん中だけを長く引っ張り凸凹にして別の輪ゴムで固定
- 真ん中の端を長さの半分ほど引き出す
- 半分に切った割りばし2本を引き出した割りばしの反対側の隙間に垂直に差し込み、輪ゴムで固定して持ち手にする
- 4分の1の長さに切った割りばしをさらに隙間に入れて輪ゴムで留め、引き金を作る
- 最後に輪ゴムを鉄砲の先から引き金にかけて完成!
おうち
割りばしをカットし、根気よく貼り合わせることでミニチュアツリーハウスやドールハウスが作れます。
設計図を描いてから寸法通りに作れば、無駄なくスムーズに進められます!
割りばしだけでなく、海辺で拾った流木などを使っておうちを作ると雰囲気が出て素敵ですね!
材料
- 割りばし
- ボンド
- ハサミ
- ペンチ
- カッター
- キッチンペーパー
- 塗料(ウッドステイン)
- 紙やすり
作り方
- 家のパーツを作って組み立てます。動画では室内のみの説明ですが、屋根部分も作って上からかぶせれば、屋根を取り外し可能な一軒家も作れます!
- 階段:割りばしの太い部分を揃えて置き、階段の幅に合わせてカット。少しずつ重ねてボンドで固定。
- 床、壁:割りばしの太い部分と細い部分を交互に並べてボンドで固定。
- カーテン:キッチンペーパーを窓の大きさに合わせてカットし、ジャバラ折りし、中央部分を同じく短冊状に切ったキッチンペーパーで包んでボンドでふんわり固定。
ピタゴラスイッチ(ビー玉コースター)
一度は作ってみたいと思っていた人も多いのでは?
アレンジを加えて、どこまでも転がっていくビー玉の動きを楽しみましょう!
材料
- 割りばし
- ビー玉
- 木製トレー
- ボンド
作り方
- 木製トレイの四隅に、割りばしを2膳ずつ立ち上げるようにボンドで固定し、両サイド2か所の間にも1膳を水平に渡してボンドで固定。
- たわまないよう、上部はコードをまとめるピンチなどで固定。
- 4膳の割りばしを割って手前に並べ、ビー玉が転がるための2本の間隔を調整。
- 転がりやすい幅が決まったら2本ずつでレールを作り、片側にはストッパーになるように高さを出す。
- 土台にセロテープで仮固定し、ビー玉の転がり具合を見てレールの位置や高さを調整。
- 位置が決まったらレールをボンドで固定し、乾いたら完成!
ミニチュア家具
まるでシルバニアの世界のように、小さな椅子やベッド、タンスなどを作って、理想のお部屋を再現してみましょう。
インテリアに興味があるなら、センスを活かして素敵に仕上げられるはずです!
椅子・机・部屋の材料
- 割りばし
- つまようじ
- 油性ペン
- ハサミ
- 木工用ボンド
- 紙やすり
- 絵の具
- ボールペン
- ポスターフレーム(厚紙とクリアファイルで代用可)
- 壁紙用の厚紙
- 筆
- 定規
- カッター
- のり
- ガムテープ
- 両面テープ
椅子の作り方
- 材料:割りばし、つまようじ、油性ペン、ハサミ、木工用ボンド、紙やすり、絵の具
- 座面→脚→背もたれの順に作成
- 実物大の設計図を描き、割りばしをカットして紙やすりで整える
- ボンドで固定し、絵の具で好きな色に塗って完成!
机の作り方
- 材料:ポスターフレームB5サイズ(厚紙とクリアファイルでも可)、割りばし、油性ペン
- ポスターフレームの裏板(厚紙でも可)を外し、設計図通りの大きさに切り抜く
- 割りばしを脚の長さにカットし、絵の具で色を付けてボンドで固定し完成!
部屋の作り方
- 材料:ダンボール、ポスターフレーム、厚紙、ガムテープ
- ダンボールを床の大きさにカットし、フローリング模様を描き絵の具で色を付ける
- 壁紙の下部分を色付けし(巾木部分)、ダンボールに貼る
- ガムテープで床と壁を接着
- ポスターフレームの透明プラスチック(クリアファイルでも可)を窓の大きさにカットし、窓枠を油性ペンで描き、壁の窓穴に張り付ける
- 好きな絵や雑誌の切り抜きを壁に貼り、家具を配置したら完成です!
ペン立て
割りばしをカットして隙間なく四角く積み上げたり、縦に貼り合わせたり、色を工夫して寄木風にするなど、いろいろな作り方が考えられます。
使いやすいものを選んで、机周りがスッキリする作品を作りましょう。
材料
- 割りばし15膳目安
- MDF材(10×10センチの木のような板)
- ボンド
- ペンチ
作り方
- 割りばしを割って半分にカット
- 木材の土台の端から少し内側の位置に、縦横1セットにして四角く積み上げ、交差する部分をボンドで固定
- 最初の割りばしは、土台にべったり全面をボンドで接着
ペンが立つ高さを確認しながら作りましょう。
あまり高く積み上げると使いにくくなるので注意!
長めの割りばしを使って消しゴム置きやホチキス・セロテープを掛けられるようにすると、さらに便利です!
フォトフレーム
シンプルに四角く枠を作るだけのフォトフレームでも、色を変えると印象が大きく変わります。
参考動画のように窓枠風にすると、おしゃれなインテリアとして壁に飾れます!
材料
- 割りばし
- 竹串
- 透明プラスチックや下敷き
- ボンド
- 塗料
作り方
- 飾りたい写真のサイズを紙に書き写し、実寸大の設計図を描く
- 設計図通りに割りばし・竹串をカットし、ボンドで留めながら組み立てる
- 最後に裏側の下部分に写真止め用の竹串を付ける
- ボンドが乾いたら塗料を全体に塗り、壁掛けにする場合はフレーム枠の裏側にビスを付けて完成!
刀
小学校中学年で彫刻等の使い方を習得したら、さらに細かい工作にチャレンジしてみましょう。
カッターで割りばしを薄く削って、日本刀を作ってみましょう。
材料
- 割りばし
- カッター
- カッターマット
- 細くて固めの鉛筆(Hなど)
- 紙やすり
- 色ペン
- カラー糸
作り方
- 割りばし1膳の太い方を1.5センチほど削り、2~3ミリの薄い板状にして切り取る
- 薄い板に鍔のデザインを鉛筆で下書きし、カッターで切れ目を入れて丁寧にカット
- 残った割りばしを割り、1本を刀として、先端から刀の長さ分に印をつける
- 持ち手部分はそのままにして、刀部分を薄い板状に削り、先端を刀の形にカットする
- 裏側からも削り、持ち手を持った時に左右の刀の厚みが均等になるように注意
- 鍔の部分の真ん中に穴をあけ、刀先から持ち手部分へ通す
- 持ち手の長さをバランスを見てカットし、全体を紙やすりで整える
- 色をつけ、持ち手には糸を巻き付けてボンドで固定
細かい作業で割れやすいので慎重に進めましょう。
船
参考動画はペットボトルと割りばしを組み合わせて作る、水遊び用の船です。
浮かばない見た目重視の船を作っても良いでしょう。
材料
- 割りばし
- 四角い小さめペットボトル
- 200ml程度のドリンクの空きパック
- 輪ゴム
- 牛乳パックなど耐水性のある紙
作り方
- 割りばし2膳をペットボトルの両サイドに2個の輪ゴム×2か所でしっかり固定
- ペットボトルの底側から出る割りばしの先の高さをボトルに合わせる
- 牛乳パックなど耐水性のある紙でプロペラを作り、ペットボトル後方部分の割りばしに輪ゴムをかけたところに、セロテープで留めつけたら完成
プロペラの長さを変えると、動く速度が変わるので、速度とプロペラの長さの関係を調べても楽しいでしょう。
観覧車
観覧車は色を塗らずに作っても割りばしの素材感が楽しめますが、カラフルに塗れば遊園地の楽しさが表現できますね!
材料
- 割りばし
- 竹串
- ダンボール
- グルーガン
作り方
- ダンボールを2枚丸く切り抜き、中央に穴を開ける
- 短くカットした割りばしを、丸型ダンボールの中央の穴周りに5本立ててグルーガンで固定し、もう一枚のダンボールも接着して観覧車の中心部分を作る
- 割りばしを割った8本を中心部分に均等に接着し、短くカットした割りばしで補強する
- 中心から伸びた割りばしに垂直方向に短い割りばしを付け、反対側の丸型ダンボールにも割りばしを8本接着して補強
- ゴンドラを竹串でぶら下げる
- 中心部分の穴に竹串を通し、三角形に組んだ土台にグルーガンで固定したら完成
ティッシュケース
シンプルなティッシュケースを割りばしでおしゃれに変身させましょう!
材料
- 百均のウッドティッシュボックスケース
- 割りばし30膳
- 厚紙/画用紙
- 紙やすり(400番、1000番が目安)
- 水性オイルステイン(オーク・ウォールナットなど)
- ナチュラルペイントブラック
- 水性ウレタンニス(艶消し)
- 刷毛
- ビニール手袋や軍手
作り方
- ティッシュケースを紙やすりで削る
- 割りばしを割り、やすりをかけて、半分の長さにカット
- カットした割りばしを半分に分け、それぞれ塗料で色を付け乾かす
- ティッシュボックスにも色を付け乾かす
- ティッシュボックスの面のサイズに合わせて割りばしをボンドで貼り付ける
- 4隅のカット部分に色を再度塗り、全体にニスを2度塗りして完成
ティッシュボックスに割りばしを貼る前に、台紙などで仮に組んでカットしておくとやりやすくなります!
虫かご
細かい作業が好き、昆虫好きならぜひおすすめしたい虫かご作り。
どう開口部を作るかが腕の見せ所です!
材料
- 角材
- 割りばし
- ハサミ
- カッター
- グルーガン
- キリ
- ドライバーなど
作り方
- 角材で四角い枠を2つ作り、天板と底にする
- 割りばしを割り、1本ずつ一定間隔で枠に接着する
- 開閉できるように、虫かごのサイドの一部には割りばしを接着せず、上部の枠に割りばしが通る大きさの穴を必要な分だけ開ける
- 割りばしを穴に通し、上下に別の角材を付けて開口部を完成させる
まとめ
割り箸工作が高学年に人気の理由
- 家にあるもので作れる:棚の奥に眠っている割り箸を活用
- 難易度が選べる:簡単なものから複雑なものまで加工しやすい
夏休み・小学校高学年が一人でできる割り箸工作アイデア
- ランタン:四角く組んでボンドで留め、内側に照明を入れる
- マジックハンド:割りばしと輪ゴムで簡単に作成、物を掴む工夫を加える
- 弓矢:割りばしと解体したボールペンを使って作る
- 投石機:割りばしと輪ゴム、プラスチックスプーンで「てこの原理」を学べる
- 鉄砲:昔作ったことがある人は応用してみよう
- おうち:根気強く割りばしを貼り合わせて作る
- ピタゴラスイッチ(ビー玉コースター):2本の割りばしでレールを作り、ビー玉を転がす
- ミニチュア家具:インテリアに興味があるなら、センス良く作れる
- ペン立て:木材の板に割りばしを四角く組んで作成、消しゴム置きやホチキス掛けも加える
- フォトフレーム:窓枠のように立体感のあるフォトフレーム、設計図から始める
- 刀:細かい作業が好きな人向け、慎重に割りばしを削って作る
- 船:水に浮くタイプや見た目重視のものまで
- 観覧車:見た目も可愛く、回せる観覧車は完成後の満足感が高い
- ティッシュケース:シンプルなティッシュケースをおしゃれに変身
- 虫かご:細かい作業が好きな人や昆虫好きにおすすめ
割り箸があれば、これだけたくさんの作品を作れます。
この記事を参考に、アレンジを加えて素敵な作品を作ってみてください!
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