この記事をご覧の多くの方は、洗濯前の衣類の置き場所に悩んでいるのではないでしょうか。
主な原因は、湿った洗濯物を放置すると発生する生乾き臭ではありませんか?
この生乾き臭の原因である雑菌「モラクセラ菌」は、一度衣類に臭いが付くと完全に除去するのが難しいのです!
太陽光の下で洗濯物を干すと雑菌を殺すことができますが、外干しが難しい環境の方もいらっしゃいますよね。
そんな方にぜひお伝えしたいのが、洗濯前の洗濯物の保管方法を工夫することです!
普段、洗濯物をどのように保管していますか?
もしかして「洗濯機にそのまま入れている」なんてことはないですよね・・・?
その方法は間違っています!
さらに、洗濯物の置き場所を間違えると床にカビが生えたり、様々なトラブルを引き起こします。
ぜひ最後まで読んで、快適な生活の参考にしてみてくださいね♪
洗う前の洗濯物の置き場にはカゴ保管が最適!洗濯機での保管がダメな理由は?
洗う前の湿った洗濯物は、雑菌が繁殖しやすい「湿度」「温度」の環境下にあります。
そのため、保管のポイントは通気性を良くすることです!
そのためおすすめするのは、カゴを使った洗濯物の保管です。
次に詳しく説明していきますね♪
洗う前の洗濯物は雑菌のエサがたくさん!臭いの原因に!
冒頭でも説明しましたが、洗濯物の生乾き臭の原因は「モラクセラ菌」という雑菌の繁殖です。
モラクセラ菌は真性細菌のひとつで、バクテリアと呼ばれるものです。
モラクセラ菌の性質をご説明します。
- 人間の皮脂を養分にする
- 人の口腔内にもいる常在菌
- 養分を摂取する際に生乾き臭を発生させる
- 温度20~40度、湿度60%の環境で増殖する
- 乾燥や紫外線に強い
- 通常の洗濯では死滅しない
このような性質を持つため、洗う前の湿った洗濯物を通気性の悪い場所に放置すると、モラクセラ菌が繁殖しやすい環境が整ってしまうのです!
また、モラクセラ菌は紫外線に強いため、通常の干し方では除菌されません。
衣類に生乾き臭が染み込んでしまいます。
モラクセラ菌が繁殖してしまうと、衣類用漂白剤でつけ置きして除菌する必要があります。
そうなる前に、ぜひこの記事を参考にして、雑菌の繁殖を防ぎましょう!
洗う前の洗濯物は通気性の良いカゴで保管を!
前述のように、洗濯物を通気性の悪い場所で保管すると、雑菌の繁殖原因となります。
そこでおすすめしたいのが、洗濯カゴでの保管です!
洗濯カゴを使うことで、風通しが良くなり、雑菌の繁殖を抑えることができます。
「洗濯カゴ」と言っても、様々な素材や形がありますよね。
重要なのは通気性です。
ご自身のライフスタイルに合った形を選んでみてはいかがでしょうか。
ここでは、いくつかの洗濯カゴの説明と私のおすすめのカゴをご紹介します。
ステンレス製のランドリーバスケット(2段や3段)
私がおすすめするのは、ステンレス製の丈夫なカゴです!
他の素材と比べると通気性が抜群で、錆びにくく耐久性があります。
2段や3段のものもあり、色柄物やおしゃれ着などを分けて保管できます。
デメリットとしては、まず不要になった際に破棄しにくいことです。
不燃ごみとして処分する必要があり、手軽に捨てることができません。
また、他の素材と比べて価格がやや高いことも挙げられます。
ネットで調べると1万円前後のものが多いです。
しかし、長持ちし見た目もおしゃれなものが多いので、快適さを考えるとお値段以上の価値があると思います。
プラスチックカゴ
プラスチックカゴは通気性が良く、破棄も容易で価格が安価なため、手軽に手に入れやすい選択肢です。
ネットで調べると1,000円から5,000円程度のものが多いです。
ステンレス製のランドリーバスケットに比べると通気性は劣りますが、コストパフォーマンスに優れています。
また、汚れても簡単に洗浄できるので、お手入れが楽なのもポイントです。
布製のランドリーバッグ
布製のランドリーバッグは持ち運びに便利で、洗濯機のそばに衣類を保管できない方におすすめです。
目隠しとしても使え、折り畳みや収納ができるため、コインランドリーに行く際にも便利です。
しかし、前述の2つに比べると通気性は劣るため、洗濯回数が少なく、保管時間が長くなる方には不向きです。
それでも最近の布製ランドリーバッグには防水・防カビ加工が施されているものも増えています。
使用する際は風通しの良い場所で保管するようにしましょう。
木製や藤製などのカゴ
おしゃれな木製や藤製のカゴもあり、家事の気分を上げてくれます。
しかし、通気性の悪い場所に置くとカビが生えやすいため注意が必要です。
また、長期間使用すると木や藤のささくれが衣類に引っかかり、傷つける原因となることもあるので気をつけてください。
洗濯機の中は雑菌の温床!洗濯機での保管は絶対に避けて!
ランドリーバスケットやランドリーバッグについて紹介しましたが、中には洗濯機にそのまま保管している方もいるでしょう。
しかし、これは最悪の保管方法です。
可能であれば今すぐやめてください。
なぜ洗濯機での保管がダメなのかというと、洗濯機内部はカビの温床だからです。
洗濯後の洗濯機内部は湿度と温度が高く、カビや雑菌が繁殖しやすい環境です。
その中に洗う前の洗濯物を入れると、わざわざ臭いの付きやすい環境を作っていることになります。
カビが繁殖しにくい環境を整えるためには、洗濯後に洗濯機を乾燥させる必要があります。
洗濯物は入れず、蓋を開けて乾燥させましょう。
洗う前の洗濯物の置き場はどこが最適?
洗濯前の洗濯物を保管するカゴについて紹介しましたが、次は保管場所についてです。
洗濯物の置き場を固定することで家事の効率化にも繋がります。
脱衣所
服を脱ぐ場所である脱衣所に置いている方も多いでしょう。
効率的な家事動線ですね。
しかし、お風呂が隣にある脱衣所では湿度が高く、カビや雑菌が繁殖しやすい環境です。
洗濯カゴを床に直置きしている場合、床にカビが生える可能性もあるので注意が必要です。
サーキュレーターや扇風機、除湿器を使って、カビや雑菌が繁殖しにくい環境を整えましょう。
洗濯機前
洗濯機の前に置くのも効率的な場所の一つです。
しかし、ここも湿度が高い場所になるため、サーキュレーターなどで風通しを良くすることが大切です。
洗濯機の横にスペースがあれば、マグネットで浮かせる収納も可能です。
風通しの良い場所を確保しよう
一人暮らしのアパートなどでは、脱衣所がなかったり洗濯機置き場が外にあることもありますよね。
そのため、洗う前の洗濯物の置き場に困ることが多いでしょう。
脱衣所や洗濯機置き場にこだわらず、風通しの良い場所を選ぶことが大切です。
サーキュレーターなどを使って風通しを確保しましょう。
次に、洗濯物置き場のスペースの作り方をご紹介します。
洗う前の洗濯物置き場が狭くて作れない?その場合の対策
「理想的な洗濯物置き場は分かったけど、そんなスペースはない」という方に、次の方法を検討してみてください。
実際に私も使用していた方法です。
洗濯機上のデッドスペースを活用
洗濯機の上には意外とスペースが余っていませんか?
棚や壁の下地がなくても立てかけるだけでスペースを作れる便利グッズもあります。
また、お手頃な価格で済ませたい方には、つっぱり棒収納がおすすめです。
つっぱり棒で棚を作り、洗濯物置き場にしましょう。
つっぱり棒やカゴを揃えると3,000円~4,000円ほどで揃えられます。
ただし、耐荷重に注意してつっぱり棒を選んでください。
洗う前の洗濯物は意外に重いです。
その昔1度だけ耐荷重の限界を超えてしまい、残念なことになりました…。
最近では、つっぱり棒落下防止のジェルパッドも100円ショップで販売されているので、そちらも検討してください。
吊り下げ収納で風通し良く清潔に
もう一つのおすすめは、壁に吊り下げ収納を作ることです。
専用の折り畳み式壁面収納カゴも販売されていますし、ランドリーネットを掛けておけば、そのまま洗濯機で洗濯できて便利です。
床から離れているので風通しが良く、複数用意しておくと洗い分けも可能です。
ただし、量が多くなると吊り下げ収納にも限界があるため、一人暮らしの方に特におすすめです。
洗う前の洗濯物は分別して置き場を作るべき?その方法は?
洗う前の洗濯物は通気性の良い場所で保管することが重要です。
ここでは、洗濯物の分別方法を簡単にご説明します。
洗う前の洗濯物を分別するメリット・デメリット
「なぜ分別が必要なの?」と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
まずは、そのメリットとデメリットについて説明します。
メリット
- 汚れの移りを防げる
- 色落ち・色移りを防止できる
- ボタンなどに引っかかることで起こる破損を防げる
簡単に言えば、衣類を丁寧に扱うことになります。
手間はかかりますが、衣類の寿命が大幅に延びます。
デメリット
- 手間が増える
- 洗濯の回数が増え、手間や電気代・水道代がかかる
主に手間がかかる点がデメリットです。
しかし、服を買い直すことを考えると環境にも優しく、慣れてしまえばそれほど苦になりません。
洗う前の洗濯物を分別する基準
ここでは、洗濯物の分別基準をご紹介します。
洗濯機可・手洗いのみ
衣類の洗濯表示に基づき、洗濯機で洗えるものと手洗いが必要なものを区別しましょう。
- 190:液温は95°Cまでで、洗濯機で通常の洗濯処理が可能。
- 170:液温は70°Cまでで、洗濯機で通常の洗濯処理が可能。
- 160:液温は60°Cまでで、洗濯機で通常の洗濯処理が可能。
- 161:液温は60°Cまでで、洗濯機で弱い洗濯処理が可能。
- 150:液温は50°Cまでで、洗濯機で通常の洗濯処理が可能。
- 151:液温は50°Cまでで、洗濯機で弱い洗濯処理が可能。
- 140:液温は40°Cまでで、洗濯機で通常の洗濯処理が可能。
- 141:液温は40°Cまでで、洗濯機で弱い洗濯処理が可能。
- 142:液温は40°Cまでで、洗濯機で非常に弱い洗濯処理が可能。
- 130:液温は30°Cまでで、洗濯機で通常の洗濯処理が可能。
- 131:液温は30°Cまでで、洗濯機で弱い洗濯処理が可能。
- 132:液温は30°Cまでで、洗濯機で非常に弱い洗濯処理が可能。
- 110:液温は40°Cまでで、手洗いが必要。
- 100:洗濯処理はできない。
詳細は消費者庁HPをご確認ください: https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/household_goods/guide/wash_01.html
色柄物と白物
色柄物と白物は分けて洗うのが基本です。
「色落ちして白いTシャツが薄いピンクに・・・」なんて経験ありますよね。
分けて洗う時間がない方には「色落ち防止シート」をおすすめします。
このシートが色を吸収し、白物への色移りを防げます。
汚れているもの
靴下や子どもの衣類など、汚れが強いものは他の衣類への汚れ移りを防ぐために分けて保管しましょう。
可能であれば、洗濯する前に予洗いするのが望ましいです。
洗う前に濡れている洗濯物はどこに保管するのが正解?
タオルや子どもが汚して手洗いした衣類など、洗う前にすでに濡れている洗濯物もありますよね。
濡れたまま洗濯カゴに入れて保管するのはカビや雑菌の繁殖原因となりよくありません。
洗う前の濡れた衣類は、一度干して水気をできる限り飛ばしておくのが良いでしょう。
実はこの「濡れた洗濯物を干してから洗濯する」ひと手間で、洗濯物の生乾き臭の発生を大幅に抑えることができます。
まとめ
洗う前の洗濯物の置き場について紹介しました。
以下に本記事のポイントをまとめておきます。
- 洗う前の洗濯物の保管を間違えると、モラクセラ菌が繁殖して生乾き臭が染みつく!
- 洗う前の洗濯物の置き場のポイントは通気性の良い場所!
- おすすめはステンレス製のランドリーバスケット
- 洗濯機での洗濯物の保管は絶対に避けるべき!雑菌が繁殖しやすい環境で臭いの温床になる!
- 洗濯物の置き場がない場合は、洗濯機の上や吊り下げ収納を活用して場所を確保!
- 洗う前の洗濯物を分別すると、衣類が長持ちする!
- 濡れている洗濯物は、洗う前に干して水気を切るべき!
以上がこの記事のまとめです。
湿気の多い時期だけでなく、1年を通して湿気対策をすることで、カビや雑菌が発生しにくい環境を整えていきましょう。
この情報が悩んでいるあなたの参考になれば幸いです。
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