牛ステーキの厚切りは、見るだけで食欲を刺激します。しかし、ダイエット中は食べることをためらうかもしれません。
ステーキは高カロリーという印象があり、ダイエットの障害と見なされがちです。
しかし、実際にはダイエット中でも安心して楽しめるステーキの部位があります。本稿では、太る原因と牛肉の中で低カロリーの部位について掘り下げて説明します。
太る原理を把握する
ステーキを食べて太るかどうかを判断する前に、食べ物を摂取して太る理由を解説しましょう。食べ物を摂取して太るかどうかは、摂取エネルギーと消費エネルギーの差で決まります。この原理はステーキに限らず、全ての食べ物に適用されます。
従って、「△△を食べると太るか?」という質問には、△△のカロリー量と個人のエネルギー消費量に依存するという回答になります。
「食べて痩せる」は真実か?
近年のダイエットサプリなどで、「飲むだけで痩せる」「食べるだけで痩せる」といった宣伝が見られますが、それは本当でしょうか。
一般に、飲み物や食べ物にはカロリーが含まれているため、通常の食事に加えて摂取すると、太りやすくなります。逆に、摂取カロリーより消費カロリーが多い場合、体重は減少するでしょう。
年齢・性別・体格による消費カロリーの差
消費カロリーは、年齢や体の大きさ、性別などによって異なります。
消費カロリーの計算は少し複雑ですが、以下のサイトでは年齢・性別・身長・体重を入力することで1日の基礎代謝量を知ることができるので、活用してみてください。
基礎代謝量の詳細はこちらでチェック
https://www.med.or.jp/forest/health/eat/01.html
基礎代謝量とは、生命を維持するために必要なエネルギーのことです。私たちは、生きているだけで呼吸や心臓の動き、内臓の活動などによりカロリーを消費しています。基礎代謝量に加えて、運動などの活動によって消費カロリーが決定されます。
代謝が良いとは、この基礎代謝量が高い人を指します。基礎代謝量が高ければ、何もしなくても1日の消費カロリーが多くなり、痩せやすい体質です。
ダイエット中のステーキの選び方
これまでの説明で、摂取カロリーを抑えつつ消費カロリーを増やせば痩せられることが分かりました。したがって、ダイエット中にステーキを食べたい場合は、脂肪が少なく赤身が多い部位を選びましょう。
ステーキに使われる牛肉の部位について、以下に一覧を示しますので、参考にしてください。
<和牛100gあたりのカロリー>
- もも:176kcal
- ランプ:196kcal
- ヒレ:207kcal
- 肩ロース:293kcal
- サーロイン:294kcal
- リブロース:395kcal
ダイエット中におすすめの部位はモモ肉
ステーキ用の牛肉の中で、モモ肉は最もヘルシーな部位とされています。脂肪が少ないモモ肉は、少し乾燥すると感じられるかもしれませんが、調理方法によってはしっとりとした食感を実現できますので、安心してください。
モモ肉は繊維がしっかりしており、よく噛む必要があるため、少量でも満腹感を得られるという利点があります。
ランプも推奨
ランプは牛の腰からお尻にかけての部位で、高級肉であるサーロインに隣接する部分です。脂肪が少ない一方でサーロインのような濃厚な味わいが特徴で、赤身と脂肪の良いバランスを持つ部位と言えます。
ランプ肉はその特徴から、販売店では高価で取引されていますが、その美味しさには虜になること間違いなしです。
ヒレもおすすめ
牛ヒレ肉は「ステーキの女王」とも呼ばれ、ステーキに最適な部位とされています。ただし、牛一頭からわずか3%しか取れない希少な部位であるため、入手が難しいデメリットがあります。
シャトーブリアンをご存知でしょうか?実は、シャトーブリアンはヒレ肉の中心部のことで、最も肉質が良いとされる部分です。これも高級品ですが、カロリーが抑えられている一方で牛肉の美味しさを堪能できるので、非常におすすめです。
まとめ
この記事のポイントをまとめると、以下の通りです。
- 摂取カロリーが消費カロリーを上回ると太る
- 新陳代謝が良いとは、基礎代謝量が高いということ
- 確かに牛肉のステーキはカロリーが高いが、比較的カロリーが低い部位も存在する
- モモ肉、ランプ、ヒレはダイエット中におすすめの部位
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