昼間にクーラーなしで快適に過ごす秘訣!省エネ&節約術

眩しい太陽の光に思わず目を細める日々が続きます。

青空に浮かぶ白い雲を見ると、またこの季節がやってきたことを実感します。

そう、クーラーのリモコン争奪戦の季節です。

かつて実家で暮らしていた頃、設定温度を20℃以下にしていた暑がりの夫。

一方、実家では扇風機で過ごし、夏も冷え性でクーラーの風が苦手な私。(そんな二人も結婚10年目に突入しています。)

リモコン争いだけでなく、クーラーをつけると電気代が気になり、地球温暖化も心配です。

しかし、クーラーをつけないと熱中症が心配。

昼間にクーラーを使わない方がいいのか?

クーラーなしで快適に過ごせる工夫はあるのか?

今回はそんな悩みを解決するために、昼間にクーラーなしで快適に過ごす方法や注意点をご紹介します。

昼間にクーラーなしでも快適に過ごす窓際対策

実際のところ、クーラーはできれば使いたくないですよね。

電気代がかかるし、風が苦手な人も多いです。

でも、暑いと汗をかいてイライラするし、熱中症で倒れる人も多いです。

クーラーをつけると生じる悩みもあれば、つけないからこその悩みもあります。

しかし、クーラーなしでも快適に過ごせるなら、それに越したことはありません。

実はいくつかの工夫や方法を組み合わせれば、そんな快適な空間を作ることができます。

ポイントは窓です。

水際対策ならぬ、窓際対策が非常に重要ですので、まずはそのお話から始めましょう。

窓際対策のポイント

  • 遮光カーテンを使用する:強い日差しを遮り、室内の温度上昇を抑えます。
  • 窓ガラスに断熱フィルムを貼る:熱を反射し、室温を快適に保ちます。
  • 窓を開けて風通しを良くする:自然な風を取り入れ、空気を循環させることで涼しさを感じます。
  • 緑のカーテンを作る:植物を育てることで、自然の力を利用して涼しさを取り入れます。

その他の工夫

窓際対策以外にも、家の中で涼しく過ごすための工夫はたくさんあります。

  1. 扇風機やサーキュレーターを使用して空気を循環させる
  2. 冷却マットやクールタオルを活用する
  3. こまめに水分補給をする
  4. 涼しい素材の衣類を選ぶ

これらの方法を組み合わせて、暑い夏を快適に乗り切りましょう。

窓辺の外側で光を遮る方法

暑い季節には、室内の温度を上げないために、窓辺で光や熱を遮る対策が重要です。

ここでは、具体的な屋外日除け対策をご紹介します。

  • すだれ・よしず
  • オーニング
  • 外付けブラインド
  • 緑のカーテン
  • 大きな木

これらの屋外日除け対策は、窓辺に設置すると特に効果を発揮します。

部屋が暑くなる主な原因は窓辺であり、特に外からの光や熱が影響しています。

これらが室内に入り込み、蓄積することで、部屋が蒸し暑く感じるのです。

これを防ぐことで、第一関門を突破!

光や熱を遮るほど、快適な空間が実現します。

それでは、具体的なアイテムを一つずつ見ていきましょう。

すだれ・よしず

昔から日本で愛用されているアイテム。

風を通しつつ、目隠し効果もあり、日光を遮ることで涼しさを提供します。

竹やヨシなどの天然素材でできており、日本の伝統的な住宅にピッタリ。

和の印象が強いですが、バリやタイのような異国の雰囲気を持つものもあります。

私は以前、濃い色のものを選び、アジアンリゾート風に使用していました。

唯一の難点は耐久性が低いことですが、価格が手頃なので買い替えも容易です。

オーニング

カフェや花屋でよく見かけるシェード。

雨除けや日除けとして役立ちます。

我が家でもリビングからベランダに出る窓に取り付けていますが、とてもおすすめです。

洗濯物を干しているときに突然の雨や、ベランダで子供と遊んでいるときの日差しを防げます。

ブラインドのようにコードを引いて長さや角度を調整できるので非常に便利です。

外付けブラインド

室内のブラインドは馴染みがありますが、窓の外に取り付けるタイプも人気です。

窓から入る熱や光、風をコントロールするルーバーは、目隠し効果もありプライバシーの保護にも役立ちます。

リモコンで操作できるものが多く、ただし耐久性が必要なのでコストは高めです。

緑のカーテン

朝顔やゴーヤなどの蔓性植物をネットに絡ませて作る緑のカーテン。

見た目も爽やかです。

種類も豊富で、花だけでなく野菜や実を楽しめるものもあります。

私はやっぱり食べ物が好きですが、ミニカボチャやパッションフルーツなど育ててみたいです。

大きな木

公園や道端の木陰は、日向や建物の陰に比べてとても涼しいですよね。

木は影を作るだけでなく、蒸散による水分の蒸発で涼しさを感じさせます。

夏は葉が茂り、冬には葉を落として光を通します。

自然の力は偉大です。

窓辺に大きな木を植えるのも良いですね。

持ち家の方は是非検討してみてください。

窓辺の内側で光を遮る方法

窓の外側で熱や光を遮った後は、内側でも工夫して対策しましょう。

以下の方法を参考にしてください。

遮光カーテン

現在では一般的な遮光カーテン。

防犯目的で選ばれることが多いですが、実際には光を遮ることで暑さを和らげる効果もあります。

遮光率の異なるタイプが多く、取り付ける方角や光の入り具合、外からの視界などを考慮して選ぶと良いでしょう。

ブラインド

角度を調節できるので、天候に応じて光の入り具合を調整できます。

木製や竹製など、素材も豊富です。

また、横型だけでなく、縦型のブラインドもスタイリッシュで魅力的です。

障子

和室のある家は少なくなってきていますが、昔ながらの障子は非常に優れた機能を持っています。

直射日光を遮りながら、光を柔らかく広げてくれます。

また、障子の紙は吸湿性や換気能力があり、日本の湿度の高い気候に最適です。

断熱性も高く、ガラス戸と一緒に使うことで冷房や暖房効果を高めてくれます。

実家の和室の障子は、息子が何度も破ってしまいましたが、きちんと貼り直してその効果を発揮させようと思います。

ハニカムスクリーン

ハニカムスクリーンをご存知ですか?

「夏は涼しく、冬は暖かく」と注目を集めているスクリーンです。

大がかりなリフォームが難しくても、これを取り付けることで省エネや節約ができ、快適に過ごせます。

秘密は蜂の巣のような空気層にあり、快適な空気を逃さず、外からの空気の侵入を防いでくれます。

私の実家は夏暑く冬寒い家なので、このスクリーンをあちこちに取り付けたいと密かに考えています。

窓自体の構造を見直す方法

ペアガラス

以前住んでいたマンションの窓は一般的なもので、夏は窓際が暑く、冬は結露に悩まされていました。

しかし、現在住んでいる家はペアガラスで、冷暖房の効きが良く、結露もありません。

窓ガラス自体を取り替えるのは高額ですが、窓枠にレールを取り付けてDIYする方法もあります。

また、国では断熱性を高めるリフォームに対して補助金や助成金を提供する制度が充実しています。

これは、日本の家が海外に比べてエコではなく、寿命も短いことから「ZHE(ゼッチ)」や「ゼロエネルギー住宅」といった環境に優しい家づくりを推進しているためです。

補助金制度は自治体によって異なるので、リフォームを検討している方はぜひ確認してみてください。

昼間にクーラーを使わないためのその他の方法

暑さを軽減するためには窓辺で光や熱を遮断することが重要ですが、他にも有効な手段がたくさんあります。

数が多いので、興味のあるものやすぐに実行できるものから試してみてくださいね。

暑さ対策を増やしていけば、「暑さ大魔王」を「暑さ小人」くらいに縮めることができるでしょう♪

室内や家周辺の熱を逃す方法

外の風

室内が蒸し暑くても、窓を開ければ風が通って心地よいこともあります。

一箇所だけでなく、複数の窓を開けることで風の通り道を作り、自然の力を借りることができます。

扇風機

扇風機を自分に向けるのではなく、窓の外に向けて使うのがポイントです。

扇風機は後ろから空気を吸い込みますので、室内の暑い空気を吸い込み外に排出してくれます。

「暑い空気を外に吐き出すぞ!」というイメージですね。

お風呂上がりには扇風機を最大にして、顔に風を当てて叫びたくなりますが、それはそれで楽しいですよね。

打ち水

夏になると道端で水を撒いている光景をよく見かけますが、これは地球温暖化やヒートアイランド現象対策として注目されています。

残り湯を使えば環境にも優しいですし、大規模なイベントとしても普及しています。

アスファルトやコンクリートは熱を蓄える性質があるため、水を撒いて蒸発とともに熱を発散させるのです。

朝か夕方に撒くのが効果的です。

元々はお客さんを迎える際のおもてなしやお清めの意味もあったのだとか。

湿度を下げる方法

除湿機

暑く感じる原因は気温だけでなく湿度も関係しています。

湿度が高いと不快感が増し、カビやダニの発生も促進されます。

快適な室内湿度は40~60%と言われているので、この範囲を目指しましょう。

除湿機には室温が上昇しないタイプもあるので、暑さ対策にはこちらを選びたいですね。

エアコンのドライ機能

エアコンのドライ機能は部屋を冷やしながら除湿する方法です。

エアコンと除湿機の電気代を比較すると、一般的にエアコンのドライ機能の方が経済的です。

五感で涼しさを感じる方法

ハッカ油

夏になるとよく見かけるハッカ油は、ドラッグストアでも購入可能です。

メントール成分がスースーと冷感を与え、涼しく感じさせてくれます(ムヒや冷湿布などと同じ原理です)。

ただし、実際に体温が下がるわけではなく、涼しさを錯覚させるだけなので、水分補給は忘れずに。

お風呂に入れたり、ハンカチに垂らしたり、エタノールと精製水に混ぜてスプレーを作ったり、使い方は様々です。

飲み物に入れられるスプレータイプもあり、多用途に使えます。

さらに、ハッカ油は涼しさを感じるだけでなく、虫除け効果も抜群。

ハチやゴキブリ、カメムシなどの害虫を寄せ付けません。

涼しさと虫除けを兼ね備えた、夏の必需品といえます。

毎年暑い季節に私も重宝しています。

風鈴

夏の風物詩である風鈴。

写真を見るだけで涼しげな音色が聞こえてきそうです。

実際に涼しくなるわけではありませんが、涼しさを感じることは重要です。

自然の力や五感をフル活用して、爽やかな気分で暑さを乗り越えたいものですね。

身につけるもので調節する方法

快適素材の衣類や寝具

夏に最適な素材といえばリネン。

シャリ感があり、サラッとした肌触りで吸水性や吸湿性に優れ、すぐに乾きます。

丈夫なので、衣類だけでなく寝具にも使われています。

使うほどに風合いが増すところも魅力です。

リネンの他にも、ひんやりする生地や汗を吸収する新素材も次々と開発されています。

水に濡らして振るだけで冷えるタオルや、有名アパレルメーカーのエアリズムなど、技術の進歩は素晴らしいですね。

部屋の環境も重要ですが、身につけるもので体温や体感温度が大きく変わります。

これらの快適素材は、室内だけでなく外出時にも大活躍します。

パッシブデザインの家に住む

新築を考えている方にぜひ検討してほしいのがパッシブデザインの家です。

初めて耳にする方も多いかもしれませんが、簡単に言うと自然と共存する家です。

太陽光や熱、風などの自然エネルギーを最大限に活用することで、電気やガスに依存せずに生活できます。

ただし、建築資材やデザインにコストがかかるのが悩みどころです。

しかし、省エネで光熱費も節約でき、年間を通じて快適に過ごせる素敵な住まいです。

自然と共存する家が増えれば、地球環境にも優しく、未来への希望が広がります。

昼間にクーラーをつけないで過ごすメリット!!

昼間にクーラーを使わずに過ごすための工夫がこんなにたくさんあるとは、驚かれたかもしれません。

私も書いていて驚きました(笑)。

実際にこれらの方法を取り入れることで、暑さ対策の効果が大幅に高まります。

一つ一つは簡単に実践できることが多いので、ぜひ試してみてくださいね。

次に、昼間にクーラーを使わないことで得られるメリットを詳しく見ていきましょう。

電気代節約

クーラーを使わないことで、当然ながら電気代を節約できます。

夏の一般家庭で昼間に最も電力を消費するのはクーラーであり、一日の消費電力の53%を占めているそうです。

ここを減らすことで大幅な節約が期待できます。

クーラー病防止

なんだか体調が優れない…頭痛や肩こり、身体のだるさを感じる。

夏バテかな?

そんな症状、もしかするとクーラー病かもしれません。

長時間冷房の効いた部屋にいることや、冷えた部屋と暑い屋外を行き来することで、自律神経が乱れてしまいます。

これが原因で、身体が冷えたり、熱が出たり、食欲がなくなったり、生理不順になることも。

また、身体だけでなく精神的にも影響が出て、鬱っぽくなることもあります。

除湿機能などを活用して、体の芯が冷えないように注意して過ごしましょう。

地球温暖化防止

  1. 地球温暖化で暑いからクーラーを使う。
  2. クーラーを使うと電力が必要。
  3. 電力を供給するために石炭や石油などの化石燃料を使用。
  4. 化石燃料の使用で大気中の二酸化炭素が増加。
  5. 二酸化炭素の増加で地球温暖化が進行。

という悪循環が生じます。

2020年5月の時点で、地球温暖化や環境問題は非常に深刻な状況です。

なるべく電力を使わない方法を試したり、化石燃料ではなく自然エネルギーを利用した電力に切り替える努力が求められます。

私たちの大切な地球を守るため、少しでも環境に優しい行動を心がけましょう。

昼間にクーラーをつけないで過ごすデメリット!

しかし、非常に暑い状況で適切な対策を講じずにクーラーを使わないことは非常に危険です!

命に関わることなので、ただ我慢するだけでクーラーを使わない選択は絶対に避けてください。

熱中症

夏になると頻繁に耳にする「熱中症」。

具体的にはどのような状態なのでしょうか。

詳しく見ていきましょう。

人間は体温調節機能を持っており、体温が上がると汗をかき、その蒸発によって体温を下げます。

しかし、長時間暑い環境にいるとこの機能が乱れ、熱をうまく放出できなくなります。

その結果、体温が上昇し、大量の汗をかくことで体内の水分と塩分のバランスが崩れ、痙攣、めまい、失神、頭痛、吐き気などの症状が現れます。

特に高齢者や乳幼児は体温調節機能が弱いため、注意が必要です。

昼間のクーラー設定温度は28℃ではなかった!

「28℃」とよく耳にしますが、実はこれは設定温度ではなく室温の目安だったのです。

28℃はエアコンの設定温度ではなく室温の目安

環境省は、冷房時の室温を28℃で快適に過ごせるように、服装や環境を整えることを推奨しています。

ここを勘違いしてエアコンの設定温度を28℃にすると、快適とは言い難い室内環境になるかもしれません。

温度だけでなく湿度が重要なカギ

除湿機やドライ機能についても触れましたが、湿度は非常に重要な要素です。

例えば、室温が28℃でも湿度が80%だとジメジメして暑く感じますが、湿度が50%の場合はカラッとして涼しく感じます。

温度だけに注目せず、湿度もチェックして体感温度を比較してみてください。

まとめ

  • 窓の外側で、よしずやオーニング、外付けブラインドや緑のカーテン、大きな木などを利用して光や熱を遮る
  • 窓の内側で、遮光カーテンやブラインド、障子やハニカムスクリーンなどを利用して光や熱を遮る
  • 窓自体を、断熱性や遮光性の高いものに取り替えたりDIYしたりする
  • 外の風や扇風機、打ち水などを利用して熱を逃す工夫をする
  • 除湿機やドライ機能を使って湿度を調節する
  • ハッカ油や風鈴など、涼しく感じるものを取り入れる
  • リネンやひんやり素材でできた衣類や寝具を利用する
  • 自然のエネルギーを取り入れたパッシブデザインの家に住む
  • 昼間にクーラーをつけないと電気代節約・クーラー病防止・地球温暖化防止などの効果が期待できる
  • 昼間にクーラーをつけないと熱中症の危険があるので注意する
  • 28℃はクーラーの設定温度ではなく、室温の目安
  • 温度だけでなく湿度を下げると快適に過ごせる

昼間でもクーラーを使わずに過ごす方法をたくさん紹介しましたが、いかがでしたか?

改めて良さを感じたものや、新しい発見があれば嬉しいです。

昔からの知恵や自然の力を活用し、人にもお財布にも地球にも優しい過ごし方を心がけましょう。