なぜ心を開くのが難しいのか?7つの共通の理由

「オープンマインド」とは、自分の考えに囚われず、他の視点や理解を受け入れることを意味します。

自己の見解に拘泥せず、異なる視点や意見を「正しいかもしれない、そうでないかもしれない」と考える、すなわち「断定しない態度」を持つことです。

「オープンマインド」と聞くと、肯定的で「みんながそうあるべき」という印象を受けがちですね。

一般的に、社会は「オープンマインド」であることを肯定し、逆のクローズドマインド(心が閉じている状態)を否定する傾向があります。

しかし、オープンマインドであることが良いと理解しながらも、それが難しい理由は何でしょうか?

その理由の一つに、個々の「性格」の特徴が関係しているかもしれません。

ここで、オープンマインドになりにくい代表的な特徴をいくつか挙げてみましょう。

何か気付きがあるかもしれません。

オープンマインドになりにくい7つの理由

目次

反論を嫌う

実は、他人の意見を聞いた時、「それは違う」と判断する人が多く、その意見が「正しいか、間違っているか」を考える人は少ないのです。

さらに、異なる意見を聞くことで、自分の考えがやはり正しいと確信することが多いようです。

つまり、私たちの多くは自分の考えが100%正しいと信じ、他人の意見を受け入れにくい傾向があります。

このタイプの人は、反論を嫌い、自分の好きな考えだけが正しいと固執しがちです。

他人の意見を受け入れにくく、特定の情報に固執することで、新しい情報の取り入れを阻害してしまいます。

他人の領域に足を踏み入れる

他人に干渉したり、他人のために「これをしてあげたい」とか「あなたのためを思って」という行動を取るのは、自分の行動が正しいと信じている証拠でもあります。

つまり、自分以外の意見を受け入れにくい傾向があるため、オープンマインドになりにくくなります。

礼儀やマナーを重視しない

礼儀やマナーをあまり重視しないということは、自分の行動で相手がどう感じるかをあまり考えていないということでもあります。

「思いやり」とは「相手を配慮する心」を意味します。

相手を配慮するということは、自分とは異なる意見も受け入れる姿勢が高いことを示します。

そのため、礼儀やマナーを重視しない「他人への無関心」は、オープンマインドになることを妨げるのです。

他人を信用しにくい

「自分は人に好かれているだろうか?」「自分は人に嫌われていないだろうか?」「自分には価値があるのだろうか?」

このような不安を抱え、他人の評価を基準に生活していると、普段から他人を信用しにくくなり、心を閉ざし、オープンマインドになることが難しくなります。

良い人と思われたい

私たちの多くは周囲の評価を気にし、人に嫌われたくないと考えています。

誰からも好かれたいために、頼まれた仕事も断れず、会社の飲み会の企画や無理な依頼を笑顔で受け入れ、実際は裏で不満を漏らす、そんな行動を繰り返します。

自分らしく振る舞えないと、心は当然閉ざされてしまいます。

思い切って「良い人をやめる」ことでオープンマインドになることができますが、それは簡単なことではありません。

過去の傷

多くの人が、幼少期の辛い記憶に縛られていると言われています。

これを「トラウマ」または心理療法では「インナーチャイルドシンドローム」と呼び、幼少期に何らかの精神的な傷を負った場合、体は成長しても心はその傷ついた時点で停止してしまいます。

幼少期に自分の意見が受け入れられなかった経験が、大人になってから周囲の意見を受け入れないようにしてしまうのです。

意識しているかどうかに関わらず、過去に縛られていると、オープンマインドになる自分を阻害している可能性があります。

社会の制約

実際には、オープンマインドになるのが苦手な人は多いのではないでしょうか?

無理せず、ありのままの自分を見せることができればどんなに楽でしょう。

しかし、生活する上では、無理して自分を良く見せる努力が必要な場面もあります。

社会に出ると、純粋無垢に自分をさらけ出すわけにはいかない状況が多くあり、それが生活することの一部でもあります。

そういった環境で生活していると、オープンマインドになるのはさらに難しくなります。

そして、それはある意味仕方のないことであり、決して悪いことではありません。

「新しい意見にオープンマインドになるのは難しい」というのが普通なのです。

まとめ

オープンマインドであることを「そうあるべき」と考えると、みんな肯定的になろうと努力し、周囲に対して理解を示す人間になろうと頑張ります。

しかし、それは必ずしも「肯定的」な性格になったわけではなく、単にそう見せかけているだけの場合が多いのが現実です。

オープンマインドになろうと意識しすぎると、自分自身のことがよくわからなくなり、周囲から「勘違いしている人」と思われることもあるでしょう。

肯定的に挑戦するのは良いことですが、自分を無理させないよう注意も必要です。

私たちは人間です。

完全にオープンマインドになることはありえません。

もしかすると、それを理解することがオープンマインドになるための大きなポイントなのかもしれません。

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