マイナンバーカードの申請を検討中の皆様、いかがお過ごしでしょうか。実は、現在日本の約半数の方が既にマイナンバーカードを所有しているという驚きの事実があります。スマートフォンを活用して簡単に申請ができるという便利さから、その利用件数は着実に増加していますが、手軽さゆえに予想外の落とし穴に直面するケースも散見されます。
中でも、申請用写真に関する不備が多く、せっかくの申請が写真の問題で再提出となると、二度手間になってしまいます。この記事では、特にスマートフォンでの撮影に焦点を当て、確実に申請を成功させるためのポイントと撮影テクニックを詳しく解説します。写真撮影のプロが教えるテクニックも盛り込んでおりますので、最後までご一読いただければと思います。
マイナンバーカードの写真が不備となる理由
まずは、マイナンバーカードについて簡単におさらいしましょう。このICカードは、本人確認はもちろん、様々な行政サービスを受けるための重要なツールとして、日常生活に浸透しています。20歳以上の場合、発行日から10回目の誕生日まで使用できるため、同じ写真を約10年間利用することになります。
「10年間も使う写真だからこそ、できるだけ質の良い一枚を用意したい」という思いは当然です。申請方法としては、主に以下の4種類があります。
- スマートフォンでの申請
- パソコンでの申請
- 証明写真機での申請
- 郵送での申請
その中でも、スマートフォンを使った申請は、いつでもどこでも撮影でき、気に入らなければ何度も撮り直せるという利点があり、非常に人気があります。しかし、納得の一枚が撮れたと思っても、申請時に写真が不備と判断されるケースは後を絶ちません。
【写真不備の原因1】規格上の問題
まずは、写真の規格について確認が必要です。詳細は公式サイト(こちら)でご確認いただけますが、その要件は非常に厳密です。多くの方が「こんなにも細かい決まりがあるとは」と驚かれます。就職活動時やアルバイト応募用の履歴書写真では、証明写真機でガイドに沿った撮影が行われますが、スマートフォンの場合はすべて自分で調整しなければならず、ここが最初の壁となります。
【写真不備の原因2】過度な加工
写真の加工についても、多くの方が悩まれるポイントです。適度な補正であれば許容されていますが、過度な加工、たとえば目を大きく見せたり、顔を小さく見せたりといった修正は、本人確認に支障をきたすためNGとなります。総務省の公式見解では、「正常時の顔貌と著しく異なるもの」が不適切とされていますので、加工は控えめにするのが賢明です。
【写真不備の原因3】メガネとヘアスタイル
メガネをかけている場合、以下の点に特に注意が必要です。
注意点 | 詳細 |
---|---|
照明の反射 | 光がレンズに反射して白く映り、目元が確認できなくなる |
太いフレーム | 顔の大部分を覆ってしまうと本人確認が困難に |
目にかかるフレーム | 目を隠している状態での撮影は不可 |
筆者も運転免許証の写真撮影時に「メガネを外してください」と指示された経験があります。確実を期すなら、撮影時はメガネを外すことをおすすめします。また、前髪が目元を隠したり、髪型で顔の輪郭が分かりづらい場合も不適切とされますが、パスポート写真ほど厳しくは求められていません。
【写真不備の原因4】背景の問題
背景にも規定があり、模様や柄がある背景、他の人物が写り込む背景、グラデーションの入った背景はNGです。具体的な背景色の指定はありませんが、一般的には以下の3色が推奨されます。
- 薄いグレー
- 白
- 薄いブルー(水色)
特にグラデーション背景は、証明写真機では見られるものの、マイナンバーカードの申請では「無地ではない」と判断される可能性があるため、注意が必要です。
【写真不備の原因5】影の問題
影の影響も見逃せません。背景に影が入ると「無地背景」の要件を満たさず、顔に影がある場合も本人確認が困難となり不備となります。加えて、つけまつげやエクステの影もNGとされるため、光の使い方には十分留意しましょう。
完璧な写真を撮るためのスマートフォン撮影テクニック
ここまで、マイナンバーカードの写真に関する様々な規定と注意点をご紹介しました。初めは難しく感じるかもしれませんが、以下のテクニックを活用すれば、理想的な写真を簡単に撮影できます。
【撮影テクニック1】最適な撮影環境の整え方
影を抑え、適切な明るさを確保するためのポイントを解説します。まず、壁から約1メートルの距離を保つことで、余計な影が写り込むのを防ぎます。背景としては、前述の推奨色(白、薄いグレー、薄いブルー)の壁や、模造紙・布を利用すると良いでしょう。
さらに、光源の位置にも注意してください。理想的なのは光源が真上にある状態です。強すぎる光の場合は、レフ板としてA3サイズ程度の厚手の白い紙を代用するのも効果的です。自然光の場合は、窓からの前方光を利用して、顔全体を均一な明るさに保つことができます。
【撮影テクニック2】撮影協力者の存在がもたらすメリット
一人での撮影は三脚の使用など手間がかかります。そこで、友人や家族に撮影を手伝ってもらうことで、撮影時間の短縮、構図の確認、表情のアドバイスなど、数多くのメリットが得られます。また、写真加工時にも第三者の意見を取り入れることで、過度な加工を防ぎ、より自然な仕上がりが期待できます。
【撮影テクニック3】メイクと服装のポイント
メイクについては、過度な加工がNGとされるため、普段の印象に近いナチュラルメイクが最適です。なお、マイナンバーカードは10年間使用するため、流行に左右されない自然なメイクを心掛けましょう。
服装は、公的な書類に相応しい、落ち着いた色合いやデザイン、清潔感があるものを選ぶことが重要です。例えば、タートルネックはパスポート写真で禁止されている例もあるため、避けたほうが無難です。また、アクセサリーは大きな装飾品は控え、シンプルなものに留めるとよいでしょう。
【撮影テクニック4】便利なアプリを活用する方法
写真撮影をサポートするアプリを使えば、よりスムーズに撮影が可能です。具体的には、以下のような機能があるアプリがおすすめです。
- マイナンバーカード規格に合わせたサイズ指定機能
- 頭頂部やあごラインのガイド表示機能
- 自然な美肌補正機能
- 背景編集機能
背景の準備が難しい環境では、アプリの背景編集機能を活用するのも一案です。
マイナンバーカード写真撮影におすすめのアプリ3選
詳細な調査の結果、特に評価の高い以下の3つのアプリをピックアップしました。各アプリの特徴と使い方についてご紹介します。
【おすすめアプリ1】履歴書カメラ
このアプリは、その名の通り履歴書用写真撮影に特化しており、マイナンバーカードの写真撮影にも最適です。主な特徴は次の通りです。
- 3種類のサイズ(3.0cm×4.0cm、2.4cm×3.0cm、3.5cm×4.5cm)から選択可能。マイナンバーカード用は3.5cm×4.5cm。
- 3段階の肌補正モード(清潔感、健康的、華やか)による簡単な補正が可能。
- クマ消し機能や、頭頂部、あご、顔中央のガイドライン表示で、規格に沿った写真撮影をサポート。
【おすすめアプリ2】美肌証明写真
美肌加工に特化したこのアプリは、細かな調整が可能で、以下の機能が充実しています。
- マイナンバーカード用を含む、豊富なサイズに対応(美容師免許、一級建築士、自動車整備士用など)。
- 美肌度、彩度、明るさをスライダーで細かく調整可能。ただし、過度な設定は不自然な仕上がりになるため注意。
- 撮影後の顔位置調整機能により、位置ずれを修正可能。
- 暗い室内でも自動フラッシュで明るく撮影できる光源調整機能。
【おすすめアプリ3】PhotoRoom
背景処理に特化したこのアプリは、無地背景が用意できない場合に非常に便利です。主な特徴は以下の通りです。
- 自動背景認識機能により、人物部分だけを抽出し、背景色を変更可能。
- マイナンバーカード規格に合わせた3.5cm×4.5cmのテンプレートが利用可能。
- 有料プランでは、画像右下に入る「PhotoRoom」ロゴを消去できる(プロアカウント:月額1,050円、年額3,900円。1週間の無料お試しあり)。
まとめ
以上、マイナンバーカードの写真撮影に関する重要なポイントを詳しく解説してきました。改めて整理すると、
- スマートフォンでの撮影は手軽ながら、細かい規定や注意点が多い。
- 適切な撮影環境の整備や、友人・家族の協力が理想的な一枚を撮る鍵となる。
- アプリを活用することで、サイズ指定やガイドライン、背景編集などが容易になり、申請不備を防止できる。
- 特におすすめのアプリは「履歴書カメラ」「美肌証明写真」「PhotoRoom」であり、それぞれの特徴を理解して使い分けることが重要。
マイナンバーカードは、次回の更新まで約10年間使用する重要な身分証明書です。まだお持ちでない方は、この記事を参考に、スマートフォンやアプリを上手に活用して、理想的な一枚を撮影してみてください。
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