【100均でも揃う】アロマで手作り虫除けスプレー|赤ちゃん・ペットにも安心な作り方と禁忌

「夏のお出かけは楽しみだけど、虫刺されが心配…」 「小さな子どもやペットがいるから、市販の虫除けスプレーの成分が気になる…」

そんなお悩みはありませんか?

市販の虫除け剤には効果的な成分が含まれていますが、独特の匂いや肌への影響を考えて、使うのをためらってしまう方も少なくありません。

この記事では、自然の恵みである「アロマオイル(精油)」を使って、ご家庭で簡単に作れる虫除け対策をご紹介します。

この記事を読めば、材料の選び方から具体的な作り方、そして安全に使うための注意点まで、すべてを理解できます。 今年の夏は、心地よい香りに包まれながら、安心して虫除け対策を始めましょう。

目次

なぜアロマで虫除けができるの?

植物が放つ特有の香りには、昆虫を寄せ付けない働きがあります。

これは、植物が自らを害虫から守るために作り出した「忌避成分」によるもの。私たちはその自然の力を借りて、体に優しく、かつ効果的な虫除けを行うことができるのです。

虫除けに効果的なアロマオイル(精油)12選【お悩み別】

虫の種類によって、効果的な香りは異なります。お悩みに合わせて精油を選んでみましょう。

蚊・ブヨ・ダニなど、吸血系の虫対策に

アウトドアや網戸のそばで特に気になる、これらの虫には柑橘系やハーブ系の香りが有効です。

  • シトロネラ: 虫除けの代表格。レモングラスに似た爽やかな香り。
  • レモングラス: シトロネラよりも甘さのある、力強いレモンの香り。
  • レモンユーカリ: 強いレモン調の香りで、虫除け効果が高いことで知られる。
  • ゼラニウム: バラの香りに似ており、蚊が嫌う香りとして有名。
  • ラベンダー: リラックス効果で知られるが、虫除けにも使える万能オイル。

ゴキブリなど、屋内で気になる虫対策に

多くの人が苦手とするゴキブリには、スパイシーで独特な香りが効果的です。

  • クローブ: スパイシーで濃厚な香り。ゴキブリが特に嫌うとされる。
  • シナモン: 甘くスパイシーな香り。クローブとブレンドするのもおすすめ。
  • ベチバー: 土や墨汁のような、重く落ち着いた香り。
  • ハッカ(ミント): 清涼感のある香りで、侵入経路に使うのが効果的。

ハエなど、飛ぶ虫対策に

キッチン周りなどで気になるハエには、清涼感のある香りや薬草のような香りが有効です。

  • ペパーミント: 清潔感のあるスッとした香り。ゴミ箱周りにも。
  • タイム: シャープでスパイシーなハーブの香り。
  • オレガノ: やや苦みのある、強いハーブの香り。

【初心者向け】失敗しないアロマオイル(精油)の選び方と購入場所

虫除け効果をしっかり得るためには、オイルの選び方が非常に重要です。

最重要ポイント:「精油(エッセンシャルオイル)」を選ぶこと

アロマコーナーには様々なオイルが並んでいますが、手作り虫除けに使うべきは**「精油(エッセンシャルオイル)」**と表示されているものです。

  • 精油(エッセンシャルオイル): 100%植物から抽出された天然の有効成分。
  • アロマオイル(フレグランスオイル): 人工香料やアルコールで希釈されたもの。香りを楽しむための製品で、虫除け効果は期待できません。

購入時には必ず、ラベルに「精油」または「Essential Oil」と記載があるか確認しましょう。

どこで買う?具体的な購入場所

  • アロマ専門店(生活の木など): 品揃えが豊富で、品質も確か。スタッフに相談できるのがメリットです。
  • 無印良品: 手に取りやすい価格で、品質も安定しています。初心者の方が最初に試すのにおすすめです。
  • インターネット通販(iHerbなど): 海外の製品も含め、多くの種類から選べます。価格も比較的安い傾向にあります。
  • 100円ショップ: 最近では精油を取り扱う店舗も増えています。まずは少量から試したい場合に便利ですが、必ず「精油100%」かどうかを確認してください。

アロマ虫除けグッズの作り方

ここでは、最も基本的なスプレーの作り方と、手軽にできる応用編をご紹介します。

基本のアロマスプレー(50ml)

網戸や衣類、空間にスプレーして使います。

【用意するもの】

  • 無水エタノール:5ml
  • 精製水:45ml
  • お好みの精油:合計10滴
  • スプレー容器(遮光性のあるものが望ましい)

※無水エタノールと精製水は、ドラッグストアで手に入ります。

【作り方】

  1. スプレー容器に無水エタノールを入れます。
  2. そこへお好みの精油を10滴加え、容器を軽く振って混ぜ合わせます。(先にアルコールと混ぜることで、精油が水に溶けやすくなります)
  3. 精製水を加え、フタをしっかり閉めてから、白く濁るまでよく振り混ぜたら完成です。

応用編1:玄関・窓辺に置くだけ!重曹アロマ

【用意するもの】

  • 重曹:100g
  • お好みの精油:10〜20滴
  • 蓋のない容器(空き瓶など)

【作り方】

  1. 容器に重曹を入れます。
  2. 精油を垂らし、竹串などでよくかき混ぜれば完成です。香りが弱くなったら、精油を追加してください。

応用編2:網戸に貼るだけ!アロマストーン活用法

【用意するもの】

  • 素焼きの陶器や石膏でできたアロマストーン
  • お好みの精油:3〜5滴

【作り方】

  1. アロマストーンに直接精油を垂らして染み込ませます。
  2. 網戸の隅や、虫の侵入が気になる場所に置いたり、吊るしたりして使います。

重要:アロマ虫除けの禁忌と安全な使い方

天然成分である精油は、正しく使わなければトラブルの原因にもなります。以下の点を必ず守ってください。

  • 使用前に必ずパッチテストを 肌に直接スプレーする場合(自己責任となります)、作成したスプレーを腕の内側に少量つけ、24時間〜48時間様子を見てください。赤みやかゆみが出た場合は、使用を中止します。
  • 注意が必要な方 妊娠中・授乳中の方、3歳未満の乳幼児、てんかんや高血圧などの持病がある方は、精油の使用が体に影響を与える可能性があります。使用は避けるか、必ず専門医に相談してください。
  • ペット、特に猫への使用について 猫は精油の成分を分解する酵素を持たず、中毒症状を起こす危険があるため、猫のいる空間でのアロマの使用は絶対に避けてください。 犬の場合も、嗅覚が鋭敏なため、使用はごく少量にとどめ、嫌がるそぶりを見せたらすぐに中止してください。
  • 光毒性(こうどくせい)について レモン、ベルガモット、グレープフルーツなど一部の柑橘系の精油には、肌につけた状態で紫外線にあたると、シミや炎症を引き起こす「光毒性」という性質があります。肌に使用する場合は、これらの精油を避けるか、使用後数時間は直射日光を避けてください。
  • 保存方法と使用期限 手作りアロマスプレーは、防腐剤を含まないため、冷暗所で保管し、1〜2週間以内に使い切るようにしましょう。

これらの安全性に関する情報は、公益社団法人 日本アロマ環境協会(AEAJ)などの専門機関でも、安全な利用のために呼びかけられています。

まとめ

自然の力を借りたアロマ虫除けは、正しく使えば、人と環境に優しい素晴らしい方法です。

  • 虫除けには「精油(エッセンシャルオイル)」を選ぶ
  • お悩みに合った香りを活用する
  • 作るのも、使い方も、とっても簡単
  • ただし、禁忌や注意点は必ず守る

この記事を参考に、あなただけのオリジナル虫除けを作って、今年の夏を快適に過ごしてくださいね。

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