眠気・疲労・やる気の低下を解消する方法!原因と改善策を徹底解説

仕事やプライベートに対して「体が重くてだるいし、やる気が出ない」と感じることはありませんか?

どんなに休んでも眠くて、すぐ疲れてしまい、やる気が出ない状態が続くと、日常生活に悪影響が出ます。

日常生活に支障が出る前に、「やる気が出ない原因」を突き止めて改善したいですよね。

今回は、いつも眠くて疲れが取れず、やる気が出ない状態の原因を探り、解決策をお伝えします。

「なぜ眠気や疲れが取れず、やる気が出ないのか?」

その原因を見つければ、改善方法も分かります。

また、やる気が出ない症状に関連する病気についてもお伝えするので、今のあなたの状態に合った適切な対応が見つかるでしょう。

ぜひ参考にして、やる気を取り戻しましょう。

眠い、疲れる、やる気が出ない…その原因とは?

現代社会では、仕事の忙しさや対人関係の問題など、さまざまなストレス要因で疲れが溜まります。

このストレスにより、体が「眠い」「だるい」と感じ、心もやる気が出ない状態になります。

では、やる気の無さを引き起こす「眠い」「だるい」という症状の原因は何でしょうか?

ここでは、疲れていて眠い、やる気が出ない状態を引き起こす原因を探っていきます。

睡眠の質が原因

「眠い」と感じるのは、睡眠不足や眠りが浅いなど「睡眠の質」が低下しているからと考えられます。

睡眠の質が悪いと、いくら長時間寝ても疲れが取れません。

では、どのようなことが睡眠の質を下げる原因となるのでしょうか?

体内時計のズレ

人間の体には、1日周期でリズムを刻む「体内時計」があります。

体内時計は、特に意識しなくても日中は活動状態に、夜間は休息状態に切り替わる生体リズムの一種です。

この体内時計が整っていると、夜になると自然と眠くなり、心身を休息させることができます。

しかし、体内時計にズレが生じると「疲れているのに眠れない」状態になります。

体内時計のズレは、不規則な生活による自律神経の乱れなどが原因で起こると言われています。

心当たりがあるなら、この機会に生活リズムを見直しましょう。

身体がこわばっている

筋肉が腰痛や肩こりなどでこわばっていると、睡眠中も身体に力が入った状態になり、睡眠の質が低下します。

肩こりや腰痛が原因で筋肉がこわばると、全身の血行が悪くなります。

血行が悪くなると、血液中の老廃物や筋肉疲労物質が排出されません。

そのため、休んでも疲れが取れにくくなります。結果として、睡眠の質が悪くなります。

食生活の乱れが原因

「睡眠の質の低下」などの心身のバランスの乱れは、食生活の乱れが一因となることが多いです。

不規則な生活や偏った食事により食生活のバランスが崩れると、栄養不足などが生じ、内臓に負担がかかり、身体の疲れが取れにくくなります。

具体的に、食生活の乱れがどのように眠さや疲れの原因となるのかを見ていきましょう。

栄養不足

食生活の乱れによる最大の問題は「栄養不足」です。

特定の栄養素が不足すると、疲労感が増し、集中力が低下するなどの不調が起こります。

この状態が続くと、疲れが取れず、眠さやだるさを感じ、やる気が出なくなります。

具体的に、どの栄養素が不足すると、どのような不調が起こるのでしょうか?

ビタミンB群不足

ビタミンB群は、食事で得た栄養素をエネルギーに変える役割があります。

ビタミンB群が不足すると、身体がエネルギー不足の状態になり、筋肉疲労の原因である乳酸がたまりやすくなります。

その結果、慢性的に疲れを感じ、眠気が取れない身体になります。

鉄分不足

鉄分が不足すると、血液中のヘモグロビンが減少し、身体が酸欠状態になる「鉄分欠乏症」になります。

主な症状は、立ちくらみ、めまい、食欲不振、冷え性などで、「強い眠気」も含まれます。

鉄分は、血液中のヘモグロビンによって全身に酸素を運ぶために必要な成分です。

不足すると、酸欠状態になり、疲れが取れなくなります。

特に女性は月経による鉄分不足に注意が必要です。

ミネラル不足

ミネラルは、マグネシウム、カルシウム、カリウム、リン、亜鉛、ヨウ素などで、現代人に不足しがちな栄養素です。

マグネシウムやカルシウムが不足すると、身体が緊張状態になり、休んでも疲れが取れません。

また、ミネラル不足は眠気を誘発し、やる気が出ない状態を引き起こします。

酵素不足

人間は加齢とともに体内の酵素が減少します。

酵素が不足すると、乳酸の除去ができなくなり、代謝や血流も悪くなります。

現代の食生活は炭水化物や脂質が多いため、消化に酵素が多く使われ、酵素不足になりがちです。

酵素不足の人は、食後に強い眠気を感じやすいと言われています。

心当たりがある方は、酵素を多く含む食材を摂取する食生活に切り替えましょう。

酵素を多く含む食材には、以下のものがあります。
  • 生野菜
  • 果物
  • 発酵食品
水分不足

人間の体は60%以上が水分で構成されているため、水分不足によっても眠気や疲れが引き起こされると言われています。

水分は血液やリンパ液の主成分です。

これらは、酸素を体中に巡らせ、老廃物を排出する役割を担っています。

したがって、体内の水分が不足すると代謝が落ち、老廃物の排出が滞ります。

その結果、眠気やだるさ、疲労を引き起こし、やる気が出なくなります。

過剰なダイエット

栄養不足を引き起こす一因として「過剰なダイエット」が挙げられます。

ダイエットによる栄養不足が原因で、貧血や血行不良、エネルギー不足が引き起こされます。

そのため、常に疲労感が取れず、眠気やだるさを感じ、何をするにもやる気が出ない状態になります。

特に女性は、過剰なダイエットに走りがちなので、注意が必要です。

栄養過多

一方で、栄養を摂り過ぎる「栄養過多」も眠気や疲れが取れず、やる気が出ない原因となります。

日本は世界有数の「飽食国家」であり、栄養過多は深刻な問題の一つです。

どの栄養素を摂り過ぎると問題なのか、詳しく見ていきましょう。

炭水化物の摂り過ぎ

炭水化物を摂り過ぎると、疲労感や眠気が強く表れると言われています。

ご飯をたくさん食べ過ぎた後に急激な眠気を感じることがある人もいるでしょう。

これは、炭水化物を摂ることで血糖値が急上昇し、その後インシュリンによって急降下するためです。

血糖値の急な変動は、脳の活動に必要なブドウ糖の供給を不安定にし、眠気を引き起こします。

糖質の摂り過ぎ

炭水化物と同様に、糖質の摂り過ぎも眠気や疲労の原因となります。

特に甘いものが好きな人は注意が必要です。

糖質を過剰に摂取すると、細胞に糖分が付着する「糖化」が始まり、全身の血行が悪くなり、疲れやすくなると言われています。

カフェインの摂り過ぎ

コーヒーや緑茶に含まれるカフェインは、眠気を覚ます作用があることで広く知られています。

それに加えて、カフェインには利尿作用もあります。

利尿作用は、尿の量を増やして体内の水分と老廃物を排出する働きです。

しかし、この作用が過剰に働くと、水分が減少して血行が悪くなり、脳や臓器に十分な栄養が行き渡らなくなるため、疲れや眠気を引き起こします。

仕事が忙しくて睡眠時間が取れないと、眠気覚ましにコーヒーを飲み過ぎる人が多いですが、カフェインの過剰摂取は逆効果になることがあります。

そのため、カフェインの摂取量には注意が必要です。

内臓への負担

栄養不足や栄養過多は、私たちの内臓に大きな負担を掛けます。

内臓への負担はさまざまな形で表れ、眠気や疲れを引き起こし、やる気が出ない状態を引き起こします。

胃腸が疲れている

不規則な生活や炭水化物・脂質・糖質ばかりの食事は、胃腸に大きな負担を掛けます。

偏った食事ばかり摂っていると、胃や腸は休む間もなく、ずっと食物を消化するために働き続けることになります。

その結果、胃腸が疲れてしまい、その疲れが身体全体の疲れとして現れ、眠気やだるさを引き起こします。

腸内環境の悪さ

偏った食事や不規則な食事時間は、消化されたものがリズムよく排出されずに体内に残り、便秘を引き起こします。

慢性的な便秘が続くと腸内環境が悪化し、今度は下痢を引き起こすこともあります。

これらの症状は腸内環境を整えることで改善されると言われています。

規則正しい食事と必要な栄養素を摂ることで、腸内環境が改善されるでしょう。

朝食を取らない

「鉄分不足」の項で、鉄分不足により全身に酸素が行き渡らない状態になると眠気やだるさを引き起こすことをお伝えしましたが、特に脳へ酸素が行き渡らないと症状が強く現れます。

脳への大切なエネルギー源は「ブドウ糖」です。

ブドウ糖が不足すると脳がしっかり働けなくなり、肝臓のグリコーゲンが代用されます。

その結果、肝臓への負担が疲労となって現れます。

朝食を取らないとブドウ糖不足がさらに悪化し、現代社会では朝食を取らない人が多いため、この症状が広く見られます。

ホルモンバランスの乱れが原因

女性で眠気や疲労感、やる気の低下に悩む人の中には、ホルモンバランスの乱れが原因のケースが少なくありません。

女性には、エストロゲンやプロゲステロンといったホルモンがあります。

これらのホルモンバランスが乱れると、女性特有の様々な症状に加え、眠気や疲労感も引き起こされます。

更年期障害

女性の40~50歳代の時期を「更年期」と言い、閉経に向けて体が変化する時期です。

この時期にエストロゲンが減少すると、プロゲステロンとのバランスが崩れ、心身に強い負担がかかります。

そのため、日常生活に支障をきたす不調に悩まされることがあります。

年齢的に更年期の時期に近く、眠気や疲労感が強くなった場合は、更年期障害の可能性があるため、婦人科を受診してみてください。

生理や妊娠

生理周期によるホルモンバランスの乱れが原因とされる「月経前症候群(PMS)」なども、強い眠気や倦怠感の原因となります。

また、妊娠初期には自覚がなくてもホルモンバランスが変化し、眠気やだるさを感じることがあります。

ホルモンバランスの変化による辛い症状が続く場合は、専門の医療機関を受診することをおすすめします。

また、「睡眠の質の低下」や「食生活の乱れ」などもホルモンバランスを乱す原因となります。

突然の酷い眠気や疲労感を感じる場合は、病院を受診するとともに日常生活のリズムを見直すことが重要です。

これにより、ホルモンバランスの乱れが改善することがあります。

その他の原因

ここまで挙げた原因の他にも、眠気や疲れ、やる気の低下を引き起こす様々な原因があります。

ここでは、それらの原因について見ていきます。

運動不足

仕事が忙しく、運動する時間を持てない人は多いのではないでしょうか。

運動不足になると、基礎代謝が低下し、体がエネルギー不足を起こすと言われています。

また、血行が悪くなり、老廃物を排出する力が弱くなるため、疲労物質が溜まりやすくなります。

毎日少しの時間でも適度な運動を取り入れてください。

これだけでも基礎代謝がアップし、「疲れにくい体」を作ることができると言われています。

ストレス

現代人の多くが抱える「生活習慣病」とも言える「ストレス」。

ストレスがたまると、心身のエネルギーが無駄に消費されるため、何もしていないのに「疲れた」状態になります。

また、ストレスがたまると脳内ホルモンの分泌も悪くなります。

これにより自律神経のバランスが乱れ、睡眠の質が低下します。

結果、いくら休んでも疲れが取れず、眠気やだるさがあり、やる気も出なくなります。

季節の変わり目による不調

「冬から春」また「夏から秋」といった気温差が大きくなる季節は、体温調節が難しく、自律神経のバランスが乱れやすい時期です。

このため、この時期には様々な不調が出やすくなり、身体の疲れも取れにくく「寝ても寝ても眠い」といった状態に陥ることがあります。

季節の変わり目に不調を防ぐには、服装を工夫して上手に体温調節をすることが重要です。

また、真夏の暑い時には冷たいものの摂り過ぎやエアコンによる冷えが原因で自律神経のバランスが乱れ、倦怠感が生じることがあります。

この時期には、身体を冷やし過ぎないよう工夫しましょう。

季節に応じた適切な対応を心がけましょう。

眼精疲労

現代人はパソコンやスマートフォンなどの液晶画面を長時間見過ぎることで、多くの人が眼精疲労を抱えています。

目の疲れが酷くなると、肩や首など上半身の血行が悪くなり、肩こりなどが悪化します。

これにより、全身の疲労感が取れず、睡眠の質も低下します。

眼精疲労に悩む人は、長時間のパソコンやスマートフォン利用を控えたり、目の周りを蒸しタオルで温めるなどして緩和する努力が必要です。

睡眠剤や安定剤の乱用

いくら寝ても眠気が取れないと悩む人の中には、意外と「睡眠剤」を服用している人が多いです。

睡眠剤や安定剤を使ってぐっすり眠れば、疲れや眠気が取れると考えるのも無理はありませんが、薬を乱用するのは良くありません。

睡眠剤や安定剤は種類が多く、人によって合う合わないがあります。

したがって、睡眠剤や安定剤は必ず医師に処方してもらったものを服用しましょう。

また、処方された薬の飲み方が間違っていると副作用が表れることがあります。

睡眠剤は、アルコールやグレープフルーツジュースと一緒に服用すると「強い眠気が続く」という副作用が出ることがあります。

薬は用量・用法を守って正しく飲むことで効果を発揮します。ご注意ください。

疲れていて眠い・やる気が出ない症状などが考えられる病気

ここまで「眠気や疲れ」「やる気が出ない」といった症状の原因を検証してきましたが、これらの症状が続き、改善しない場合は、何らかの病気が隠れている可能性があります。

ここからは、眠気ややる気が出ないといった症状が表れる病気についてお伝えします。

うつ病

心の病気の代名詞とも言える「うつ病」。

うつ病は気分障害とも呼ばれ、症状は人によって様々で、現代社会において患者数が急増している精神疾患です。

うつ病の症状には「強い眠気」「倦怠感」、また「やる気の低下」「意欲の喪失」などがあります。

もしあなたが「寝ても寝ても眠い」状態だったり、だるさややる気の無さを感じるのであれば、うつ病の可能性があります。

うつ病の主な原因は精神的なストレスです。

いずれにしても、ストレスを強く感じている状態で眠気や倦怠感が続く時は、一度精神科や心療内科を受診してください。

甲状腺の病気

いつも眠気に襲われ、頭がぼんやりする症状がある場合、「甲状腺の病気」が考えられます。

甲状腺は喉の下にあり、甲状腺ホルモンを分泌します。

このホルモンは新陳代謝を促進し、人間の成長に欠かせないものです。

しかし、分泌量が低下すると内臓に負担をかけたり、下痢しやすくなるなどの不調が現れます。

さらに、甲状腺ホルモンが不足すると、眠気や倦怠感、意欲低下などの症状も出ます。

これらの症状に加え、身体のこわばりや首の腫れがある場合は、甲状腺異常を診察できる病院を受診するのが良いでしょう。

糖尿病

糖尿病は、血糖値を調整するインシュリンの働きが悪くなり、血糖値が不安定になる病気です。

血糖値が不安定になると眠気などの症状が現れることがあります。

糖尿病の他の症状には、「トイレが近い」「喉の渇き」「急に痩せる」などがあります。

気になる方は、一度、精密検査を受けてみることをおすすめします。

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が止まる病気で、本人が気づかないうちに睡眠を阻害します。

自覚しにくいため、潜在的な患者数が非常に多い病気です。

無呼吸状態になると全身が酸素不足となり、脳や心臓に大きな負担がかかります。

そのため、深い睡眠が取れず、昼間に強い眠気や倦怠感、意欲低下が引き起こされます。

寝ている時にいびきをかく人や肥満体型の人は、この病気を抱えている可能性があります。

専門外来もあるので、気になる人は病院を受診してみましょう。

風邪の引き始め

風邪やインフルエンザの初期には、「少し動いただけで疲れる」などの倦怠感が現れます。

体温が上がるとともに眠気が出ることもあります。

「風邪かな?」と思う時には、咳やくしゃみ、悪寒などの症状も現れます。

本格的な発熱や頭痛が出る前に、身体を温めて免疫力を高めるよう努めましょう。

脳の病気

異常な眠気やだるさがある場合、その原因が脳の病気にあることも考えられます。

脳の病気が原因の場合、命に関わることもありますので、思い当たる場合は早めに病院を受診してください。

ナルコプレシー

日本人に多いとされる「ナルコプレシー」という病気は、10代で発症し、耐え難い異常な眠気と居眠りが特徴です。

寝不足が原因ではなく、仕事中や緊張する場面でも突然眠気に襲われてしまいます。

このような症状がある場合は、一度、脳の検査を受けることをおすすめします。

過眠症

昼夜問わず異常な眠気に襲われ、いくら寝ても眠気が続く場合は「過眠症」の疑いがあります。

1時間以上の居眠りや異常な眠気がある場合は「突発性過眠症」、弱い眠気が3日以上続く場合は「反復性過眠症」の可能性があります。

最近は、こうした睡眠障害を扱う「睡眠外来」を設置している病院も増えています。

気になる方は受診を検討してみましょう。

脳梗塞の前兆

脳の血管が詰まり血流が阻害されることで起こる「脳梗塞」の前兆として、急激な眠気や倦怠感が現れることがあります。

脳の血流が阻害されると脳の働きが低下し、倦怠感や眠気が生じることがあります。

このような症状が急に現れた場合、脳梗塞の前兆かもしれません。

一刻も早く救急車を呼び、病院に行く必要があります。

眠い・疲れる・やる気が出ない時の改善方法

「眠い」「疲れる」「やる気が出ない」症状の裏には怖い病気が隠れていることもあります。

病気が原因でなくても、不規則な生活が原因で症状が悪化し、放置すると病気に発展する可能性もあります。

そのため、今できる改善を行うことが大切です。

ここからは、「眠い」「疲れる」「やる気が出ない」時の原因をどのように改善するか、その方法をお伝えします。

睡眠の質をあげるには?

睡眠の質が低下する最大の原因は「生活リズムの乱れ」です。

現代社会では、多くの人が仕事などで忙しく、朝早くから夜遅くまで活動しています。

そのため、生活リズムが乱れ、睡眠の質が低下してしまいます。

睡眠の質が低下している場合、体内時計のリズムが崩れている可能性がありますので、リズムを整えましょう。

  • 朝早く起きて朝日を浴びる
  • 毎日同じ時間に食事を取る
  • 休みの日に「寝だめ」をしない

毎日同じ生活リズムで過ごすことが、良質な睡眠を促します。

さらに、寝る前にはリラックスして眠れるよう、ストレッチやマッサージで体をほぐしたり、ゆっくりお風呂に入ってから休むと良いでしょう。

食生活の乱れを改善するには?

生活リズムが乱れると、食事の時間や内容にも偏りが生じ、食生活も不規則になります。

これにより、栄養不足や過剰摂取が原因で「倦怠感」や「眠気」といった不調が現れます。

したがって、毎日同じ時間に食事を摂ることを心がけましょう。

  • ビタミンB群を多く含む食品を摂取する
  • 野菜を多く摂る和食中心の食事にする
  • 「腹八分目」を心がける

それでも栄養が足りない場合は、サプリメントで補充するのも効果的です。

ホルモンバランスの乱れを改善するには?

女性の場合、ホルモンバランスの乱れによって眠気やだるさを感じることがあります。

特に月経前はエストロゲンとプロゲステロンのバランスが崩れ、眠気やだるさが現れます。

また、40~50歳代の更年期には「更年期障害」と呼ばれる特有の不調があります。

ホルモンバランスは、年齢や月経のリズムだけでなく、ストレスや生活リズムの乱れにも影響されます。

ホルモンバランスの乱れが原因と思われる場合は、一度婦人科を受診することをおすすめします。

女性ホルモンを補充する療法やホルモン剤で改善することがあります。

また、日頃からストレスの解消や生活リズムを整えることも大切です。

運動不足を改善するには?

忙しくて運動する時間が取れない人は多いでしょう。

運動不足から倦怠感ややる気の低下を感じる人は少なくありません。

休日にジムに行くのが負担になる場合、軽いウォーキングやヨガを日常に取り入れることが大切です。

  • 通勤時に一駅手前で降りて歩く
  • 仕事帰りにヨガ教室に通う

適度な運動は、運動不足の解消とともにストレスの解消にも効果的です。

たまったストレスを改善するには?

現代社会は「ストレス社会」とも呼ばれ、対人関係や生活環境で様々なストレスが溢れています。

社会人として働いている以上、ストレスを避けるのは難しいですが、溜まったストレスを解消し、少しでも軽減する努力はできます。

リラックスできる方法でストレスを発散しましょう。

  • 趣味を楽しむ
  • ドライブで気分転換する
  • 自宅でゆっくりお風呂に浸かる
  • アロマオイルでリラクゼーションを図る

ストレスが多いと疲れやすくなり、様々な不調が現れます。

そうならないように、ストレスは溜めずにすぐに発散するよう心がけましょう。

疲労蓄積度チェック

これまで述べてきたように、「眠い」「やる気が出ない」といった状態を引き起こす原因は「疲れ」にあります。

現代人は、誰もが仕事に追われて忙しく、たまった疲労を解消できないまま過ごしている人が多いです。

こうした「疲れ」を放置し続けると、眠気ややる気の低下を引き起こし、更には深刻な病気や体の不調を招くこともあります。

そのため、現在の自分がどれだけ「疲れ」を蓄積しているのかを知ることが重要です。

そこで、ぜひ試していただきたいのが、厚生労働省が作成した「疲労蓄積度チェック」です。

これは、労働者が自分の疲労度を把握し、自覚することで、積極的に自己の健康管理を行うことを目的として作成されたものです。

この機会に、一度あなた自身の「疲れ」と向き合ってみましょう。

疲労蓄積度診断チェックリスト

疲れや眠気、やる気が出ないのは「サイン」?

ここまでは、あなた自身の「疲れ」や「生活リズムの乱れ」から眠気ややる気の無さが引き起こされるという内容をお伝えしてきました。

これらはすべて、「眠気」「疲れ」「やる気の無さ」をネガティブなものとして捉えた上での話です。

しかし、4000年以上前から東洋を中心に伝わる「陰陽五行」などの考え方では、こうした不調を必ずしもネガティブに捉えていません。

東洋文化には、身体に現れる不調はあなた自身の心からの「サイン」であるという考え方があります。

最後にここでは、そうした不調を病気ではなく「サイン」として受け止める方法についてお伝えします。

スピリチュアルと陰陽五行の共通点

今から4000年以上前の中国を中心に伝わる「陰陽五行説」では、この世の全ての事象が「陰」と「陽」の二つの気に属しているとされています。

この二つの気は無限に循環し、その詳細には「木・火・土・金・水」という5つの要素の変化が存在します。

これらの要素は、私たちの身体の「肝・心・脾・肺・腎」という「五臓」と対応しています。

すべての身体の部分が自然の一部と考えるのが「陰陽五行」です。

例えば、冷たいものを急に食べるとこめかみが痛くなりますが、陰陽五行では「こめかみ」は「胃」の経絡の一部と考えます。

つまり、「胃」に冷たいものが刺激を与えた結果、その影響が「こめかみ」に現れたと捉えます。

こうして見ると、身体の不調は何らかの「サイン」であると理解できます。

今回のように、寝ても寝ても「眠い」という不調がある場合、それは心が疲れて「休みたい」というサインかもしれません。ですから、無理せずに休むことも大切です。

また、スピリチュアルの世界では「眠気」は人生の大きな節目を迎える前兆と考えられています。

陰陽五行でも同様で、「木・火・土・金・水」は季節の変化を表しており、「木=春」から始まり「水=冬」で一周します。

眠気やだるさを感じる時は、水から循環して木に戻る時期とされ、人生の転機にあたるのです。

医学的な根拠はありませんが、身体からの「サイン」として今の不調を受け止めると、気持ちが楽になることもあります。

自分を責めずに、今の不調も自分の一部だと受け入れてみると良いでしょう。

まとめ

ここまで述べたように、疲れや眠気、やる気の低下を感じる時には、まず心身の状態を様々な角度から見直すことが必要です。

そうすることで、今のあなたに合った改善方法が見つかります。

中には深刻な病気が隠れていることもあるので、症状が改善しない場合は病院を受診しましょう。

また、今の不調が何らかの「サイン」かもしれないと考え、自分の心を見つめ直すことも大切です。

そうすることで、自分を労わり、疲れや眠気から解放されていくでしょう。

自分のペースで「やる気」を取り戻していきましょう。