パーソナルカラーがブルベ寄りに見えるメイクテクニック、ファッションコーディネート、ヘアカラー選び、照明の活用方法など、今日から簡単に試せる具体的な方法を詳しく解説します。透明感を演出し、より魅力的に見せるための安心で実践的なガイドです。
そもそもブルベって何を指すの?
パーソナルカラーの基礎知識
パーソナルカラーとは、NPO法人日本パーソナルカラー協会によると「その人の肌、瞳、唇などの色に調和する色(似合う色のグループ)のこと」と定義されています。重要なのは、肌の色に似た色とは限らないという点です。
参考:NPO法人日本パーソナルカラー協会「パーソナルカラーとは」(https://www.p-color.jp/about/)
ブルベ(ブルーベース)は、青みを含んだ色が調和しやすいタイプを指します。一般的に「夏」と「冬」の2つのシーズンに分類され、それぞれ異なる特徴を持っています。一般的に「ブルベ夏」はラベンダーやスカイブルーのようなソフトで涼しげな色が、「ブルベ冬」はロイヤルブルーや真紅といったシャープで鮮やかな色が似合うとされています。
安心ポイント
パーソナルカラーは生まれ持った特徴であり、基本的には変わることはありませんが、メイクやファッションの工夫によってブルベ寄りの印象を演出することは十分可能です。年齢や日焼けなど肌の状態によって、似合う色の範囲が少しずつ変化することもあります。自然で美しい仕上がりを目指しましょう。
ブルベ・イエベの大まかな見分け方
一般社団法人日本カラーコーディネーター協会(J-color)によると、パーソナルカラーの判断には「色相」だけでなく、明度・彩度・清濁といった色の属性が関わってきます。
参考:一般社団法人日本カラーコーディネーター協会「色彩活用パーソナルカラー検定」(https://www.j-color.or.jp/paso/)
ブルベの特徴として以下が挙げられることが多いですが、個人差があるため参考程度に留めることが大切です:
- 手首の血管が青っぽく見える
- シルバーアクセサリーが似合いやすい
- 白目の部分がすっきりとした青みを感じる(※健康状態にもよるため参考程度に)
- ピンクベージュの口紅が自然に馴染む
ただし、これらは簡易的な目安であり、正確な診断には専門知識が必要です。まずは楽しみながら色々な色を試してみることから始めましょう。
一次情報:色彩研究機関のガイドライン概要
一般財団法人日本色彩研究所は、産業における色彩の諸問題について精神物理的測定や測色技術を用いた研究調査を行っている権威ある機関です。同研究所では、色彩教育や色彩設計に関する様々なセミナーを企画・運営し、科学的根拠に基づいた色彩理論を提供しています。
参考:一般財団法人日本色彩研究所(https://www.jcri.jp/)
また、一般社団法人日本流行色協会(JAFCA)は1953年創立以来、カラートレンド予測情報の発信を行っており、世界レベルでカラートレンドの方向性を検討する「インターカラー」(国際流行色委員会)に日本代表として参加しています。
参考:一般社団法人日本流行色協会(https://jafca.org/)
自宅で簡単にできるセルフ診断方法は?
自然光チェックの手順
パーソナルカラーの確認には自然光が最も適しています。人工照明下では色の見え方が変わってしまうため、できるだけ明るい昼間の自然光の下で行うことが重要です。
スムーズな自然光チェック手順
- 午前10時~午後2時頃の自然光が豊富な時間帯を選ぶ
- 窓際など自然光がよく入る場所に立つ
- メイクを落とした状態で、白い服または白いタオルを当ててみる
- 鏡で顔色の変化を観察する
- シルバーとゴールドのアクセサリーを交互に当てて比較する
この方法は簡単で安全に行えますが、あくまで参考程度に留めましょう。より正確な診断を希望する場合は、専門知識を持つアナリストに相談することをおすすめします。
オンライン診断ツールを安全に活用
最近では様々なオンライン診断ツールが提供されていますが、これらを利用する際は以下の点に注意しましょう:
- 信頼できる機関や企業が提供しているツールを選ぶ
- 診断結果は参考程度に留める
- 個人情報の取り扱いについて確認する
- 有料サービスの場合は事前に内容をよく確認する
注意事項
オンライン診断は便利ですが、画面の色設定や照明環境によって結果が変わる可能性があります。複数の方法を組み合わせて、総合的に判断することが大切です。
鏡・白紙・カメラを使うスムーズな判定法
身近にあるアイテムを使って、簡単にパーソナルカラーの傾向をチェックできます:
準備するもの
- 大きめの鏡
- 真っ白な紙(A4サイズ程度)
- スマートフォンのカメラ
- シルバーとゴールドのアクセサリー
判定手順:
1. 白紙テスト:白い紙を顔の下に当てて、顔色の変化を観察します。血色が良く見える場合と、くすんで見える場合を比較してみましょう。
2. アクセサリー比較:シルバーとゴールドのアクセサリーを交互に顔の近くに当てて、どちらが顔を明るく見せるかチェックします。
3. 写真での確認:自然光の下で写真を撮影し、客観的に色合いを確認します。ただし、カメラの色温度設定に注意が必要です。
メイクでブルベ見えを実現するには?
ベースメイク選びの安心ポイント
ブルベ風の透明感を演出するベースメイクでは、以下のポイントが重要です:
ファンデーションの選び方
色味の選択:ピンクアンダートーン(肌の基調となるピンク系の色味)やニュートラルトーンを選ぶことで、自然なブルベ寄りの仕上がりが期待できます。イエローが強すぎるものは避けた方が安心です。
質感のポイント:マットすぎず、適度な透明感のある仕上がりを目指しましょう。セミマットやサテン仕上げ(光沢を抑えた滑らかな質感)がおすすめです。
カバー力の調整:厚塗りにならないよう、薄く重ねて自然な仕上がりを心がけます。
下地選びのコツ:
- ピンクやパープル系の下地で透明感をプラス
- ブルーベースの色補正効果があるものを選択
- SPF値も考慮して肌に優しいものを選ぶ
アイシャドウ・チークの色合わせ
ブルベ風のアイメイクでは、以下の色を中心に組み合わせると効果的です:
- ラベンダー
- ライラック
- スカイブルー
- プラム
- シルバー
- クールベージュ
アイシャドウの塗り方:
- まぶた全体に明るいベースカラーを薄く塗布
- アイホールに中間色を入れてグラデーションを作成
- 目のキワに締め色を細く入れて引き締め効果をプラス
- 下まぶたには明るい色をポイント使いして透明感をアップ
チークの選び方と入れ方:
ブルベ風に見せるチークは、ピンク系やローズ系がおすすめです。頬の高い位置に薄くふんわりと入れることで、自然な血色感と透明感を演出できます。
プロのテクニック
チークブラシは大きめのものを使用し、一度手の甲で余分な粉を落としてから頬に塗布すると、自然で美しい仕上がりになります。濃くなりすぎた場合は、何もついていないブラシでぼかすと調整できます。
リップで透明感をプラスするテク
ブルベ風リップメイクでは、透明感と上品さを重視します:
色選びのポイント:
- ローズピンク、ベリー系、プラム系を中心に選択
- 青みを含んだ色合いを意識
- マットすぎない、適度なツヤ感のあるものを選ぶ
- オレンジや黄みの強いコーラル系は避ける方が安心
塗り方のテクニック:
- リップクリームで保湿:まず唇をしっかりと保湿して、滑らかな仕上がりの土台を作ります。
- リップライナーで輪郭を整える:自然な唇の形に沿って、薄く輪郭を取ります。
- 中央から外側へ塗布:唇の中央から外側に向かって、ムラなく塗り広げます。
- ティッシュオフとコート:一度ティッシュで軽く押さえてから、もう一度薄く重ね塗りすると持ちが良くなります。
ファッションカラーはどう組み合わせると簡単?
トップスとボトムスの安全な配色バランス
ブルベ風ファッションでは、以下の配色パターンが効果的で失敗しにくいとされています:
基本の配色パターン
モノトーンベース:白、黒、グレーを基調とした組み合わせは、どなたでも取り入れやすく、洗練された印象を演出できます。
ネイビー×ホワイト:クラシックで上品な組み合わせ。ビジネスシーンからカジュアルまで幅広く活用できます。
パステルカラー×ニュートラル:パステルピンクやライラックなどの淡い色と、白やグレーの組み合わせで優しい印象に。
具体的なコーディネート例:
- 白いブラウス+ネイビーのスカート+シルバーアクセサリー
- グレーのニット+黒いパンツ+ピンクのスカーフ
- ラベンダーのカーディガン+白いパンツ+パールのアクセサリー
- ネイビーのワンピース+シルバーのバッグ+白いカーディガン
これらの組み合わせは、色彩理論に基づいて安全性が高く、失敗しにくい配色として知られています。
アクセサリーでブルベ感を高めるコツ
アクセサリー選びは、ブルベ風の印象を決定づける重要な要素です:
メタルの選択:
- シルバー、ホワイトゴールド、プラチナなどの寒色系メタルが基本
- ローズゴールドも青みがかったピンク色なので相性良好
- イエローゴールドは避けるか、ポイント使いに留める
ストーンやパールの活用:
- 真珠(パール)は上品でブルベ寄りの印象を演出
- ダイヤモンド、サファイア、アメジストなどのクールトーンの宝石
- ムーンストーンやアクアマリンなどの透明感のある石
スタイリングのポイント
アクセサリーは一度に多く身につけすぎず、2~3点程度に絞ることで上品な印象を保てます。また、同じメタル系で統一すると、より洗練された印象になります。
失敗しにくいモノトーン+差し色パターン
モノトーンをベースにした配色は、誰でも簡単に取り入れられる安全な方法です:
基本パターン:
1. 白×黒+ポイントカラー:クラシックな組み合わせに、ピンクやブルーなどの寒色系を少量加える
2. グレー×白+アクセントカラー:柔らかい印象のベースに、ラベンダーやペパーミントグリーンなどの淡い色をプラス
3. ネイビー×白+ソフトカラー:知的で上品なベースに、パステルピンクやスカイブルーで優しさを演出
- ブラック
- ホワイト
- グレー
- ネイビー
- ライトピンク
- アイスブルー
差し色の取り入れ方:
- 小物(バッグ、スカーフ、靴)で差し色を効かせる
- インナーやトップスで控えめに色を取り入れる
- アクセサリーやネイルで季節感をプラス
- メイクと連動させて統一感を演出
ヘアカラーや小物でさらにスムーズに寄せるには?
寒色系ヘアカラーの選び方
ヘアカラーは顔周りの印象を大きく左右するため、ブルベ風に寄せる重要な要素です:
おすすめヘアカラー系統
アッシュ系:灰色がかった色味で、青みを含んだ寒色系。自然で上品な印象を演出できます。
マット系:赤みを抑えた緑がかった色味。落ち着いた印象で、大人っぽい仕上がりに。
パープル系:紫を含んだ色味。ツヤ感があり、透明感のある仕上がりが期待できます。
ブルー系:青みを含んだ色味。個性的でありながら、クールで洗練された印象。
具体的なカラー例:
- アッシュブラウン:自然で取り入れやすい基本色
- マットベージュ:明るめで透明感のある仕上がり
- アッシュグレー:トレンド感のあるおしゃれな色味
- ラベンダーアッシュ:フェミニンで上品な印象
- ブルーアッシュ:個性的でクールな印象
ヘアカラーの注意点
ヘアカラーを変更する際は、肌質や髪質を考慮し、美容師さんとよく相談することが大切です。また、職場の規定がある場合は事前に確認しましょう。
メガネ・帽子・ネイルのブルベ映えテク
小物使いでブルベ風の印象をさらに高めることができます:
メガネフレームの選び方:
- シルバー、ブラック、ネイビーなどの寒色系フレーム
- クリアフレームやハーフリムで軽やかな印象
- ブルーライトカットレンズで機能性もプラス
- フレームの形は顔型に合わせて選択
帽子の色と素材:
- ベレー帽:グレー、ネイビー、ブラックでクラシックに
- ニット帽:ライトグレーやパステルピンクで柔らかい印象
- キャップ:シンプルなブラックやホワイトがおすすめ
- ハット:ベージュやグレージュで上品に
ネイルカラーの選び方:
ブルベ映えネイルカラー
- クリアピンク:透明感があり上品な仕上がり
- ラベンダー:優しく女性らしい印象
- ベビーブルー:爽やかで春夏にぴったり
- グレージュ:トレンド感のある大人っぽい色
- ワインレッド:秋冬に映える深みのある色
照明・撮影時の青白光活用術
照明の工夫によって、ブルベ風の印象をより効果的に演出できます:
室内照明の調整:
- LED照明の色温度を昼白色(5000K前後)に設定
- 白熱電球の黄色い光は避けて、蛍光灯やLEDを活用
- 自然光を最大限活用するため、カーテンを開けて明るさを確保
- 間接照明で全体的に明るく、影を少なくする
撮影時のコツ:
美しく撮影するためのポイント
- 自然光の活用:午前中の柔らかい自然光が最も美しく撮影できます。
- 背景の選択:白やグレーなどのニュートラルな背景で、被写体を引き立たせます。
- カメラ設定:色温度を昼光(デイライト)に設定し、自然な色合いを保ちます。
- 角度と距離:少し上から撮影し、顔の陰影を美しく見せます。
SNS投稿時の加工テクニック:
- 明度を少し上げて透明感をアップ
- 彩度は控えめに調整して自然な仕上がりに
- 青み系のフィルターを軽くかけてブルベ感を強調
- ハイライトを効かせて立体感をプラス
季節別コーデでブルベ感を保つポイントは?
春夏に映える爽やか配色
春夏シーズンのブルベ風コーディネートでは、軽やかさと涼しさを演出することがポイントです:
春のカラーパレット:
- チェリーブロッサム
- ラベンダー
- パウダーブルー
- ミントグリーン
- アイボリー
- ライトグレー
夏のカラーパレット:
- スカイブルー
- ピュアホワイト
- ネイビー
- シルバー
- アイスブルー
- オフホワイト
春夏コーデのポイント:
- 素材感:リネン、コットン、シフォンなど軽やかな素材を選択
- シルエット:ゆったりとしたAラインやストレートで涼しげに
- レイヤード:薄手のカーディガンやストールで温度調節
- アクセサリー:パールやシルバーで上品さをキープ
春夏の具体的コーデ例
デイリーカジュアル:白いTシャツ+ライトブルーのデニム+シルバーのサンダル
オフィススタイル:ネイビーのブラウス+白いパンツ+パールのアクセサリー
お出かけスタイル:ラベンダーのワンピース+白いカーディガン+シルバーのバッグ
秋冬の深みカラー活用
秋冬シーズンは、深みのある色合いでブルベの魅力を最大限に活かすことができます:
秋のカラーパレット:
- ダークマゼンタ
- ダークスレートグレー
- インディゴ
- パープル
- ダークグレー
- チャコールグレー
冬のカラーパレット:
- ジェットブラック
- ロイヤルブルー
- スノーホワイト
- クリムゾン
- ロイヤルブルー
- プラチナ
秋冬コーデのポイント:
- 素材感:ウール、カシミア、ベルベットなど上質な素材
- レイヤード:ニットやコートで温かみのある重ね着
- アウター:ネイビーやグレーのコートで洗練された印象
- 小物:ファーやレザーでアクセントをプラス
秋冬の着こなしテクニック
色の重ね方:濃い色をベースに、明るい色を差し色として使うことで、重たくなりすぎず洗練された印象に仕上がります。
質感の組み合わせ:ウールのようなマットな素材と、レザーやサテンのような光沢のある素材を組み合わせると、コーディネートに立体感が出て、より洗練された印象になります。また、異なる質感を組み合わせることで、単調になりがちな冬のスタイリングに�奥行きと高級感をプラスできます。
オールシーズン使える万能アイテム
季節を問わず活用できるアイテムを揃えておくと、コーディネートがスムーズになります:
ベーシックアイテム:
- 白いシャツ:清潔感があり、どの季節でも活用可能
- ネイビーのカーディガン:上品で合わせやすい万能アイテム
- 黒いパンツ:シルエットの良いものを1本持っておくと便利
- グレーのニット:季節の変わり目に活躍する中間色
- ネイビーのワンピース:一枚で様になる優秀アイテム
アクセサリー・小物:
- パールのネックレス:フォーマルからカジュアルまで対応
- シルバーの時計:実用性とおしゃれを兼ね備えたアイテム
- 黒いバッグ:どんなコーデにも合わせやすい定番
- 白いスニーカー:カジュアルスタイルの足元に最適
- グレーのストール:季節の変わり目の温度調節に便利
万能アイテム活用のコツ
基本のアイテムを質の良いもので揃えておけば、季節やシーンに応じて小物や差し色アイテムを変えるだけで、様々なスタイルを楽しめます。投資価値の高いアイテムから順番に揃えていくことをおすすめします。
まとめ
ブルベ風に魅せる7つのポイント
- メイクの工夫:ピンクアンダートーンのベースメイク、寒色系のアイシャドウとチーク、青みを含んだリップカラーで透明感を演出
- ファッションの配色:モノトーンベースに寒色系の差し色を加えた、失敗しにくい安全な組み合わせを活用
- アクセサリー選び:シルバー系メタルとパールで上品なブルベ感をプラス
- ヘアカラー:アッシュ系やマット系など、青みを含んだ寒色系で統一感を演出
- 照明の活用:自然光や昼白色のLED照明で、透明感のある印象をサポート
- 季節対応:春夏は爽やかな淡色、秋冬は深みのある寒色で季節感を表現
- 質の良い基本アイテム:オールシーズン使える万能アイテムで、スムーズなコーディネートを実現
パーソナルカラーがブルベでなくても、これらのテクニックを活用することで、透明感のあるブルベ風の印象を簡単に演出できます。NPO法人日本パーソナルカラー協会や一般社団法人日本流行色協会などの権威ある機関の情報を参考に、安心で効果的な方法をお伝えしました。
まずは取り入れやすいメイクやアクセサリーから始めて、徐々に全体のコーディネートを調整していくことをおすすめします。自分らしさを大切にしながら、新しい魅力を発見する楽しみを味わってください。
最後に
色彩は私たちの日常生活に彩りと喜びをもたらす素晴らしい要素です。ブルベ風の演出は、あくまで選択肢の一つ。最も大切なのは、あなた自身が心地よく、自信を持って過ごせることです。この記事が、より楽しく充実したファッションライフの一助となれば幸いです。
※本記事は、NPO法人日本パーソナルカラー協会、一般社団法人日本流行色協会(JAFCA)、一般財団法人日本色彩研究所、一般社団法人日本カラーコーディネーター協会等の公式情報を参考に作成しています。
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