いつものようにAmazonでお買い物をしようとブラウザを開いたら、サイト全体が突然英語表示になっていて驚かれた経験はございませんか?
「商品名が読めない…」「カートに入れる」ボタンが「Add to Cart」になっている…」「もしかしてアカウントに何か問題が起きた?」など、様々な不安が頭をよぎってしまいますよね。
でも大丈夫です。この現象は決して珍しいことではなく、実は非常に簡単な操作で元の日本語表示に戻すことができるんです。
この記事では、Amazonが英語表示になってしまう詳しい理由から、PC・スマートフォン別の具体的な解決手順まで、IT初心者の方でも迷わずに対処できるよう丁寧に説明していきます。さらに、同じトラブルを再発させないための予防策や、よくある疑問にもお答えします。
Amazonが英語表示になる理由を詳しく解説
まずは「なぜ突然英語になってしまうのか」を理解しておきましょう。原因を知ることで、焦らず適切な対処ができるようになります。
理由その1:ブラウザの言語設定が変更されている
最も多いケースがこちらです。Google ChromeやSafari、Microsoft Edgeなどのブラウザには、サイトの表示言語を自動的に判断する機能があります。
たとえば、海外の商品を調べるために海外のショッピングサイトを見た後、または英語学習のために英語のサイトを閲覧した後などに、ブラウザが「この人は英語サイトを見ているから英語を優先しよう」と判断してしまうことがあります。
この設定は一度変わると、その後にアクセスする多くのサイトで英語表示が優先されるようになってしまいます。
理由その2:Amazonアカウント内の地域・言語設定
Amazonのアカウントには、利用者の居住地域と使用言語を記録する設定があります。何かの操作の際に、この設定が意図せず「United States(アメリカ合衆国)」や「English(英語)」に変わってしまうケースがあります。
この場合の特徴は、どの端末(PC、スマートフォン、タブレット)からアクセスしても英語表示になってしまうことです。また、一度ログアウトして再ログインしても、設定を直さない限り英語のままになります。
理由その3:インターネット接続経路の影響
VPNサービスやプロキシサーバーを使用している場合、あなたのアクセスが海外から来ているように見えることがあります。特に、セキュリティ向上のためにVPNを使用している方や、会社のネットワーク経由でアクセスしている場合によく発生します。
Amazonは接続元の地域を判断してサイトの言語を自動選択するため、海外のサーバーを経由していると判断されれば、その国の言語(多くの場合は英語)でサイトが表示されます。
理由その4:キャッシュデータの影響
ブラウザには「キャッシュ」という、一度訪れたサイトの情報を一時的に保存しておく仕組みがあります。このキャッシュに古い英語表示の情報が残っている場合、設定を変更しても英語表示が続くことがあります。
この問題は、キャッシュをクリアすることで解決できますが、後ほど詳しい手順をご説明します。
PC環境でAmazonを日本語表示に戻す方法
パソコンでAmazonを利用している場合の対処法をご紹介します。以下の手順を順番に試していただければ、ほとんどの場合で問題が解決できるはずです。
方法1:Amazon公式サイトでの言語切り替え(推奨)
まず最初に試していただきたいのが、Amazon公式サイト上での言語設定変更です。これが最も確実で簡単な方法です。
お使いのブラウザでAmazon.co.jpにアクセスしてください。
ページの上部、検索バーの右側付近に小さな国旗マークが表示されています。現在英語表示になっている場合は、アメリカ国旗と「EN」という表示があるはずです。
この国旗部分をクリックしてください。
言語選択のメニューが表示されますので、「日本語 – JA」という選択肢を見つけてクリックします。
「Save Changes」または「変更を保存」ボタンが表示されますので、こちらをクリックして設定を確定してください。
この操作により、すぐにサイト全体が日本語表示に切り替わります。設定は自動的に保存されますので、次回アクセス時も日本語で表示されるはずです。
方法2:ブラウザの言語設定を調整する
上記の方法で解決しない場合、ブラウザ自体の言語設定に問題がある可能性があります。お使いのブラウザに応じて、以下の手順をお試しください。
Google Chromeをお使いの場合:
画面右上の「︙」(縦の三点リーダー)をクリックし、「設定」を選択します。
左側のメニューから「言語」を選択してください。
「優先する言語」の欄で、「日本語」が最上位に設定されているかを確認します。
もし「日本語」が下位にある場合は、ドラッグ&ドロップで一番上に移動させてください。
「ウェブページの翻訳を提供する」の設定もあわせて確認し、必要に応じて調整してください。
Microsoft Edgeをお使いの場合:
画面右上の「…」をクリックし、「設定」を選択します。
左側のメニューから「言語」を選択してください。
「優先する言語」で日本語が最上位にあることを確認し、必要に応じて順序を調整してください。
Safari(Mac)をお使いの場合:
画面左上のAppleメニューから「システム設定」を選択します。
「一般」→「言語と地域」の順に進んでください。
「優先する言語」で日本語が最上位にあることを確認してください。
方法3:Amazonアカウントの地域設定を確認する
ブラウザの設定に問題がない場合、Amazonアカウント自体の設定を確認する必要があります。
Amazonにログインした状態で、ページ右上の「アカウント&リスト」(英語表示の場合は「Account & Lists」)をクリックします。
ドロップダウンメニューから「アカウントサービス」(「Your Account」)を選択してください。
「ログインとセキュリティ」(「Login & security」)の項目を探し、その中の「国/地域の設定」を確認します。
設定が「日本」以外になっている場合は、「変更」をクリックして「日本」に修正してください。
スマートフォンでAmazonを日本語表示に戻す方法
スマートフォンでAmazonを利用している場合、「公式アプリ」を使用している場合と「ブラウザ」でアクセスしている場合で手順が少し異なります。
Amazonアプリを使用している場合の対処法
Amazonの公式アプリをお使いの場合は、アプリ内の設定から言語を変更できます。
Amazonアプリを開いてください。
画面下部にある「≡」(三本線のメニューアイコン)をタップします。
メニューを下にスクロールし、「Settings」(設定)を探してタップしてください。
「Country & Language」(国と言語)の項目をタップします。
「Country/Region」が「Japan」、「Language」が「日本語」になっているかを確認してください。
異なっている場合は、正しい設定に変更して「Done」(完了)をタップしてください。
アプリを一度終了し、再度開き直すと設定が反映されます。
スマートフォンのブラウザでアクセスしている場合
Safari(iPhone)やChrome(Android)などのブラウザでAmazonにアクセスしている場合は、PC版とほぼ同じ手順で解決できます。
ブラウザでAmazon.co.jpを開いてください。
ページを一番下までスクロールし、フッター部分に小さな地球儀マークと言語表示(「English」など)があることを確認してください。
その言語表示部分をタップします。
言語選択画面が表示されますので、「日本語」を選択してください。
設定を保存すると、サイトが日本語表示に切り替わります。
上記の方法で解決しない場合の追加対処法
ここまでの手順を試しても問題が解決しない場合は、以下の方法をお試しください。これらは少し上級者向けの対処法ですが、説明通りに進めれば問題ありません。
一時的なデータをクリアする方法
ブラウザには一時的にサイトのデータを保存する機能があり、この古いデータが原因で設定変更が反映されないことがあります。
Google Chromeの場合:
「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「閲覧履歴データの削除」を選択します。
「Cookie と他のサイトデータ」と「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れて削除してください。
削除後、Amazonに再度アクセスしてみてください。
注意点として、この操作を行うと他のサイトのログイン情報なども削除される可能性があります。重要なサイトのログイン情報は事前にメモしておくことをお勧めします。
VPNやプロキシの接続を確認する
もしVPNアプリやプロキシサービスを使用している場合は、一度これらの接続を無効にしてからAmazonにアクセスしてみてください。
VPNアプリを使用している場合は、アプリを開いて「切断」または「Disconnect」をタップしてください。
会社のネットワークを使用している場合は、可能であれば個人のモバイルデータ通信に切り替えてテストしてみてください。
アカウントの再ログインを試す
設定の変更がうまく反映されない場合は、一度Amazonからログアウトし、少し時間をおいてから再度ログインしてみてください。
Amazonの右上にある「アカウント&リスト」から「ログアウト」を選択してください。
5分程度時間をおいてから、再度Amazonにアクセスしてログインしてみてください。
この際、先ほど設定した言語設定が正しく反映されているかを確認してください。
同じ問題を防ぐための予防策
今回のトラブルを今後避けるために、以下の点に注意しておくと良いでしょう。
ブラウザの設定を定期的に確認する
月に一度程度、お使いのブラウザの言語設定を確認する習慣をつけることをお勧めします。特に、海外のサイトを頻繁に閲覧する方や、複数の言語でインターネットを利用する方は、設定が意図せず変わってしまうことがあります。
Amazonアカウントの設定を把握しておく
Amazonアカウントの「アカウントサービス」から「国/地域の設定」と「言語設定」を確認し、正しく設定されていることを把握しておきましょう。これらの設定は、引っ越しや海外旅行などの際に変更が必要になることもありますが、普段は「日本」と「日本語」に設定しておくのが基本です。
VPNを使用する際の注意点
VPNサービスを使用している場合は、Amazonにアクセスする前に接続先の国を確認するようにしてください。日本国内でのネットショッピングには、日本のサーバーを経由するか、VPN接続を一時的に切断することをお勧めします。
よくある質問と回答
Q: 設定を変更したのに、すぐに英語表示に戻ってしまいます
A: この場合、ブラウザのキャッシュやCookieに古い情報が残っている可能性があります。前述の「一時的なデータをクリアする方法」を試してみてください。また、VPNを使用している場合は、その接続も確認してください。
Q: 複数の端末で同じ現象が起きています
A: 複数の端末で同じ問題が発生している場合は、Amazonアカウント自体の設定に問題がある可能性が高いです。「アカウントサービス」から「国/地域の設定」を確認し、必要に応じて修正してください。
Q: 家族の他の人は正常に日本語表示されるのに、私だけ英語表示になります
A: この場合は、あなたのブラウザまたはAmazonアカウントの個人設定に問題があります。まずはブラウザの言語設定を確認し、次にAmazonアカウントの設定を確認してください。
Q: 設定変更後、商品価格が米ドル表示になってしまいました
A: 言語設定と同時に、利用地域の設定も変わってしまった可能性があります。Amazonアカウントの「国/地域の設定」で「日本」が選択されているかを確認してください。また、アクセスしているURLが「Amazon.co.jp」であることも確認してください。
まとめ:落ち着いて対処すれば必ず解決できます
今回は、Amazonが突然英語表示になってしまう問題について、原因から解決方法、予防策まで詳しく解説してまいりました。
この問題の多くは、ブラウザの言語設定やAmazonアカウントの地域設定が原因となっています。しかし、正しい手順を踏めば、誰でも簡単に日本語表示に戻すことができます。
重要なポイントをもう一度まとめますと:
最も効果的な方法は、Amazon公式サイト上での言語設定変更です。ページ上部の国旗マークから「日本語 – JA」を選択するだけで、ほとんどの場合で解決できます。
ブラウザの言語設定も重要な要素です。Google ChromeやSafariなどの設定で、日本語が優先言語として設定されているかを確認してください。
スマートフォンでは、公式アプリの「Country & Language」設定、またはブラウザでのサイト下部の言語設定を確認してください。
それでも解決しない場合は、キャッシュのクリアやアカウントの再ログインなどの方法を試してみてください。
今後同じ問題を避けるためには、定期的な設定確認と、VPN使用時の注意が大切です。
インターネットでのお買い物は便利な反面、こうした技術的な問題に遭遇することもあります。でも、原因と対処法を知っていれば、慌てることなく解決できます。この記事が、快適なAmazonショッピングのお役に立てれば幸いです。
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