フィギュアお手入れの極意:ホコリとベタつきを防ぐ方法

フィギュアがオタクの専売特許だったのは過去の話です。

現在では、フィギュアは一般の人々にも広く親しまれ、愛されるアイテムとなっています。

しかし、あなたの大切なフィギュアのお手入れはきちんとできていますか?

特にホコリの問題は避けられません。

せっかく飾ったフィギュアがホコリまみれでは残念ですよね。

フィギュアたちも「私たちも時々綺麗にしてほしい!」と感じているかもしれません。

ここでは、フィギュアのお手入れに役立つ情報をご紹介します。

フィギュアの主な汚れの原因はホコリ・ベタつき・変色

フィギュアの汚れの主な原因は、ホコリ、ベタつき、変色です。

空気がある場所には必ずホコリが存在します。

ショーケースに入れて外気を遮断しない限り、完全に防ぐことは難しいです。

しかし、ホコリを防ぐためにショーケースに入れたり、未開封のまま保管している場合、それが別の問題を引き起こすことがあります。

フィギュアがベタつく理由

触れていないのにフィギュアがベタついている経験はありませんか?

それは保管環境が原因です。

多くのフィギュアはPVC(ポリ塩化ビニル)で作られており、この樹脂に含まれる可塑剤が日光や熱で気化し、表面がベタつくのです。

太陽熱や高温多湿な環境、そして未開封やショーケース内の循環しない空気が気化した可塑剤の逃げ場を奪い、フィギュアの表面をベタつかせます。

ホコリを防ぐため、新品状態を保とうと未開封や密封されたショーケースに入れておくと、逆に劣化の原因となることもあります。

フィギュアのお手入れ方法

  1. 定期的な掃除
    • 柔らかいブラシやエアダスターを使ってホコリを取り除きましょう。
    • 細かい部分には綿棒を使うと便利です。
  2. ベタつきの対処
    • ぬるま湯に中性洗剤を溶かし、柔らかい布で優しく拭き取ります。
    • 洗剤の残りをしっかりとすすぎ、乾いた布で水分を拭き取ります。
  3. 保管環境の改善
    • 直射日光や高温多湿な場所を避けましょう。
    • 適度に空気の循環を保つことが重要です。

フィギュアは大切なコレクションですから、適切なお手入れをして美しい状態を保ちましょう。

定期的な掃除と適切な保管環境を維持することで、フィギュアの劣化を防ぎ、長く楽しむことができます。

フィギュアのお手入れは、水洗いが有効

フィギュアをどのように手入れすべきか悩んでいませんか?

まず思い浮かぶのが“水洗い”ではないでしょうか。

しかし、水洗いが適しているかはフィギュアの状態によります。

以下のリスクを考慮する必要があります。

水洗い時のリスク

  • ブラシで強くこすると、ペイントが剥がれる可能性
  • 熱湯を使うと、材質によってはフィギュアが変形する恐れ
  • 金属パーツがあるフィギュアは、完全に乾燥させないと錆びる可能性

これらのリスクを避けつつ、ホコリやベタつきを落とすには水洗いが有効です。

特にベタつきがひどい場合は、少量の中性洗剤を水に溶かして洗うと効果的です。

洗った後はドライヤーを使わず、乾いた布で軽く叩いて水分を取り、涼しい場所で影干ししましょう。

フィギュアの簡単なお手入れにはエアダスター

もっと手軽にお手入れしたいなら、OA用品の“エアダスター”を使いましょう。

エアダスターは空気の力でホコリを吹き飛ばすので、フィギュアのホコリ取りにも適しています。

ただし、完全にホコリを取り除くことはできない点に注意が必要です。

フィギュアのお手入れにアルコールはNG

汚れや脂分を落とすのにアルコールが効果的と思うかもしれませんが、注意が必要です。

エタノールはPVC(ポリ塩化ビニル)の種類によっては溶かしてしまうことがあります。

アルコールを使用する際は、まず目立たない部分で試してから使うようにしましょう。

フィギュアのお手入れの最終手段はパーツクリーナー

機械を扱う人にはおなじみの“パーツクリーナー”も有効です。

スプレーして布で軽く拭くだけで、強力に汚れや脂分を落としてくれます。

ただし、パーツクリーナーの成分によってはフィギュアにダメージを与える可能性があるので、プラスチックに使用可能な製品を選んで慎重に使用しましょう。

KURE パーツクリーナー プラスチックセーフ

フィギュアのホコリ汚れだけならハケでお手入れOK

塗装や色塗りに使うハケや筆を使ってホコリを払うのは、一般的なお手入れ方法です。

この方法なら、狭い部分や隙間にも毛が入り込み、隅々まで掃除できます。

さらに、精密機械やカメラの清掃に使われる“ブロアーブラシ”も便利です。

ブロアーブラシは、先端のハケに風を送り込む機能があり、より効果的にホコリを除去できます。

ブロアーブラシの詳細はこちら

フィギュアのホコリのお手入れにはフィギュア清掃専用ハケ

フィギュアを丁寧に掃除したいなら、専用のハケが必須です。

メーカーもフィギュアのお手入れを考えて作られた道具を提供しています。

TAMIYA モデルクリーニングブラシ(静電気防止タイプ)

この商品は、両面のブラシでフィギュアの隅々までホコリを落とせるだけでなく、静電気を除去しホコリの付着を防ぐ効果もあります。

何度掃除してもホコリが気になる人には、必須のアイテムです。

根本的に対策!フィギュアをホコリやベタつきから守る方法!

  1. 太陽の当たる場所に置かない 可塑剤が気化してフィギュアがベタつく原因になるため、直射日光を避けましょう。
  2. 密封状態を避ける 空気が通らない場所に保管すると、フィギュアが劣化しやすくなります。定期的に空気を入れ替えましょう。
  3. 冷暗所に保管する 未開封の状態を保ちたい場合は、冷暗所に保管して可塑剤の気化を防ぎます。
  4. ベビーパウダーを使う 清掃後にベビーパウダーをふりかけると、静電気を逃がしホコリの付着を防ぎます。表面が少し白くなりますが、次回以降のお手入れが楽になります。

これらの方法を取り入れて、フィギュアを綺麗に保ちましょう。

適切なお手入れで、フィギュアの美しさを長く楽しむことができます。

まとめ

ホコリの除去

  • 布で拭かずに刷毛や筆、エアブローで飛ばしましょう。

ベトつき汚れの対処法

  • 少量の中性洗剤を含んだ水やぬるま湯で軽く洗います。
  • ブラシやスポンジで強くこするのは避けてください。

アルコールやパーツクリーナーの使用

  • 使用する前に見えない部分で試すことが重要です。

洗浄と乾燥の注意点

  • 熱いお湯やドライヤーの使用はフィギュアの変形や劣化を引き起こすので禁止です。

静電気対策

  • お掃除後にフィギュアの静電気を逃がすとホコリが付きにくくなります。

飾る場所

  • 陽の当たらない、温度が高くならない場所に飾りましょう。

保管方法

  • 未開封やショーケース内での鑑賞はフィギュアを劣化させることがあります。
  • 冷暗所に保管するか、通気性の良い状態で保管しましょう。

フィギュアのお手入れは奥深いものです。

筆者もその難しさを感じましたが、大切なフィギュアのために、ぜひお手入れのスキルを身につけて、ホコリやベトつきの対策に役立ててください。

あなたのフィギュアたちもきっと喜んでくれるでしょう。