ガラムマサラの魅力と使い方:スパイスで料理を格上げするコツ

ガラムマサラと聞くと、インドカレーのスパイシーな香りが思い浮かびますよね。

ガラムマサラは、数種類のスパイスをバランスよく調合したミックススパイスで、インド料理に欠かせない万能スパイスです。

辛さは控えめで、芳醇な香りや苦み、柑橘系の風味豊かなスパイスの組み合わせにより、料理の美味しさを引き立てます。

では、ガラムマサラの味わいとはどのようなものでしょうか。

辛さや苦み、カレー粉との違いなど、ガラムマサラの美味しさの秘密を詳しく解説します。

  • ガラムマサラの味わいは?辛さはどうなの?
  • カレー粉とはどう違うの?
目次

インドの代表的なスパイスミックス

ガラムマサラはインドを代表するミックススパイスです。

最低でも3種類、多くて10種類ほどのスパイスが混ぜられています。

ガラムマサラの基本スパイスはシナモン、クローブ、ナツメグで、メーカーによって配合量やスパイスの種類が異なります。

基本的には辛さは控えめですが、チリパウダーやブラックペッパーが加えられている場合もあります。

ガラムマサラのスパイスの種類や配合には厳密な決まりはありませんが、ターメリックは含まれないことが一般的です。

使われる主なスパイス

クローブ、ブラックペッパー、シナモン、ナツメグ、クミン、コリアンダー、カルダモンが主に使われます。

それぞれの配合量は家庭やメーカーによって異なります。

どんな料理に使われるの?

ガラムマサラは本場インドでは各家庭で調合され、まさに家庭の味となっています。

家庭料理だけでなく、飲食店でも肉料理、野菜や豆料理、乳製品など多くの料理に使われています。

ヨーグルトやサラダなどの火を使わない料理にもそのままかけて使えますし、野菜の炒め煮やナシゴレンなどの炒飯の仕上げに使うと、味に深みが増し、美味しさが引き立ちます。

料理の仕上げにもよく使われます。

ガラムマサラの味わい

辛い?

一般的にガラムマサラは強い辛さを持ちません。

味はクミンやシナモン、柑橘系の香りを持つカルダモンなどが調和した深みのあるエスニックな風味で、まさにインドカレーの香りを思わせます。

ただし、メーカーによってはレッドチリペッパーが加えられていることもあり、辛さの強さは異なる場合があります。

苦い?

ガラムマサラに含まれるクミン、カルダモン、コリアンダーには苦味成分が含まれており、そのためにマイルドな苦味があります。

料理に多量に使うと苦さが増すので、適量を心掛けることが重要です。

ガラムマサラの特徴

カレー粉との違い

カレー粉には黄色い色付けのターメリックが含まれていますが、ガラムマサラには含まれていません。

この点を除けば、どちらも複数のスパイスをブレンドしたミックススパイスであり、混合する比率に決まりがない点は同じです。

ガラムマサラとカレー粉

  • カレー粉は色、香り、辛みのバランスが取れたミックススパイスで、料理の味の中心となります。
  • ガラムマサラは、芳香とほのかな辛みを加える脇役的なミックススパイスで、日本の調味料で例えるなら、一振りで味を引き立てる「味の素」のような万能さがあります。どちらも100%天然成分という点でヘルシーです。

基本のスパイスカレー

スパイスのみで作るシンプルで奥深い旨みのカレーです。

薬膳的な要素もあり、ご飯は日本米よりもパラパラとしたインディカ米やバスマティライスが合います。

材料 (4~5皿分)

  • 鶏肉2枚(胸肉、もも肉、骨付きどれでも可)
  • ヨーグルト大さじ3
  • パプリカパウダー小さじ1
  • 塩小さじ1
  • じゃがいも1個
  • たまねぎ2玉
  • トマト缶1缶
  • 水200cc
  • バター50g
  • スパイス類:
    • クミン大さじ1
    • カルダモン大さじ1
    • ターメリック大さじ1
    • コリアンダー大さじ2
    • ガラムマサラ大さじ1/2
    • レッドペッパー小さじ1/2

作り方

  1. 鶏肉を一口大に切り、ボウルに入れたヨーグルト、パプリカパウダー、塩を混ぜ込んで漬け込みます(15分~半日)
  2. たまねぎ、ニンニク、生姜をみじん切りにし、ジャガイモを一口大に切ります
  3. 鍋にバターを溶かし、ニンニクと生姜のみじん切りを入れ、香りが立ってきたらターメリック、クミン、カルダモンを加えます。香りが出るまで炒め、玉葱のみじん切りを加えてさらに炒めます
  4. トマト缶と水を加え、弱火で10分煮込みます
  5. 鶏肉、じゃがいも、コリアンダー、ガラムマサラ、レッドペッパーを加え、弱火で30分ほど煮込みます
  6. 仕上げにお好みで生クリームを少々加えて完成です

ビリヤニの魅力と簡単レシピ

ビリヤニは、ご飯の上に具材をのせて炊き込むことで、食材の旨みがご飯に染み込み、とても美味しくなります。

以下はフライパンで簡単に作れるビリヤニのレシピです。

材料

  • バスマティライス2合(細長いお米を使用)に対し、水2合で炊く
  • 油 大さじ3
  • 玉ねぎ 1個
  • 鶏モモ肉 500g
  • ヨーグルト 大さじ2
  • クミン 小さじ1
  • カルダモン 小さじ1
  • ターメリック 小さじ2
  • コリアンダー 小さじ1
  • ガラムマサラ 小さじ2
  • レッドペッパー 小さじ1/2

作り方

  1. お米を30分ほど水に浸しておきます。その後、米をざるにあげて水を切ります。
  2. 油を引いたフライパンにスパイスをすべて入れ、香りが立つまで炒め、みじん切りにした玉ねぎを加えてじっくり炒めます。
  3. 一口サイズに切った鶏モモ肉を加え、しっかりと炒めたら、ヨーグルトを入れて絡めます。
  4. 別のフライパンにお米を移し、その上に鶏モモ肉を乗せて、水を1.5合加え、蓋をして火にかけます。
  5. 火加減は最初中強火で5分、その後極弱火で6分、火を切って10分蒸らせば完成です。炊き上がったらご飯とお肉をよく混ぜていただきましょう。

ガラムマサラの魅力

ガラムマサラもカレー粉も、すでに美味しくなるように複数のスパイスがブレンドされています。

最初はこれらがあれば、個別にスパイスを揃える手間や配合で悩むこともありません。

ガラムマサラを料理に取り入れるのは、スーパーで見かけても購入をためらっていた筆者ですが、ガラムマサラやカレー粉ならスパイスの分量を間違えても大きく失敗することがないので、気軽に使ってみようと思います。

まとめ

  • ガラムマサラは3種類から10種類ほどのスパイスが混合された、インドを代表するミックススパイス
  • ガラムマサラは辛さよりも芳香やほのかな苦み、すっきりした後味が特徴
  • ガラムマサラは補助的な存在で、日本でいう「味の素」のような万能さを持つ天然成分のスパイス
  • カレー粉は色、香り、辛みのバランスが取れたミックススパイスで、料理の味の軸となる
  • すでにバランスよく配合されたガラムマサラやカレー粉は万能選手で、手軽にエスニック料理を楽しむことができる

スパイスは美味しいだけでなく、もともとは生薬や漢方として古くから人々の健康を支えてきました。

新陳代謝を上げる胡椒や、リラックス作用のあるレッドチリパウダーは過食を防ぎ、リバウンドの抑制にも効果的です。

体の循環を活発にし、デトックス効果で毒素を燃やすシナモンなど、美しさや健康を促進する成分がたくさん含まれています。

これからは一振りで、いつもの料理がより本格的なエスニック料理になること間違いなし!

スパイスをどんどん使って、美味しく健康な毎日を楽しみましょう。

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