子供が小学生になると、習いごとを探し始める親御さんは少なくありません。
ただ、高い費用を払っても、将来的に役立つとは限らない習いごとに、本当に価値があるのか、疑問に思うこともあるでしょう。
「うちの子も習い事を始めたけど、あっという間に辞めちゃった」という話もよく耳にします。
せっかく始めた習いごとをすぐに辞めてしまうなら、始める意味があるのかと悩むかもしれません。
でも、子供の習いごとには、本当に価値がないのでしょうか。
この記事では、子供の習いごとに関する疑問や選び方、注意点などを紹介します。
また、習いごとを通じて子供が獲得できるスキルについても解説するので、ぜひ参考にしてください。
子供の習いごとには価値があるの?
子供の習いごとには、意外と多くの価値があります。
将来直接役立つかどうかはさておき、子供の成長に役立つことは確かです。
主な価値としては、以下の6点が挙げられます。
- 挑戦の結果、うまくいかなかったとしても、その経験が学びになる。
- 自分の得意なことを見つけるきっかけになる可能性がある。
- 学校以外の場所での体験が、成長の助けになることがある。
- 学校外で新しい友達を作るチャンスがある。
- 目標達成のための努力が、自信につながる。
- 運動系の習いごとは、体力向上にも役立つ。
各ポイントを詳しく見てみましょう。
挑戦の経験は貴重な学びに
子供には無限の可能性がありますが、挑戦しなければ自分に合ったことや興味があることも見つかりません。
たとえ失敗したとしても、その経験は次に活かせます。
また、習いごとでの体験が、将来の趣味や職業選びのヒントになることもあります。
得意なことを見つける機会に
子供がどんなことに夢中になるかまだ分からない場合、習いごとを通じて興味のある分野を見つけることができるかもしれません。
習いごとの体験レッスンや見学を利用して、子供の「好き」や「得意」を探しましょう。
学校外の体験が成長を促す
習いごとでは、他の地域や学校の子供たち、指導者との交流があります。
これにより、学校では得られない体験ができ、人間関係の幅が広がります。
新しい友達との出会い
習いごとは、同じ目標を持つ仲間と出会う場です。
共通の興味を持つ友達ができれば、習いごとがより楽しくなるでしょう。
目標達成の過程で自信をつける
習いごとでは、昇級テストや発表会などの目標が設定されることが多いです。
目標を達成する過程で、子供は失敗や成功を経験し、それを通じて自信をつけることができます。
運動系の習いごとで体力を養う
運動系の習いごとでは、体力の向上が期待できます。
特に水泳教室は、けがのリスクが低く、天候に左右されにくいためおすすめです。
習いごとが無駄だと感じる理由
一方で、習いごとが無駄だと感じる理由もあります。
その理由を知ることで、無駄にならないような対策が立てられます。
主な理由は以下の8点です。
- 習いごとが多すぎて、時間に追われる。
- 指導者との相性が悪い。
- 子供のやる気がない。
- 子供が楽しめていない。
- 友達に誘われて始めたが、興味が持てない。
- 費用が高く、見合わないと感じる。
- 家での練習が負担になっている。
- 親の期待が高すぎる。
それぞれの理由を詳しく見ていきましょう。
習いごとが多すぎると時間に追われる
週に何回も習いごとがあると、子供だけでなく家族も忙しくなり、リラックスする時間がなくなってしまいます。
また、スケジュールが詰まっていると、振替の時間も確保できないことがあります。
指導者との相性が大切
子供の性格に合わない指導者だと、習いごとがうまくいかないことがあります。
可能であれば、入会前に体験レッスンに参加して、指導者との相性を確認すると良いでしょう。
子供のやる気がない場合
親が一方的に決めた習いごとや、指導者からの声掛けがないためやる気が出ない場合、続けるのは難しいです。
子供が楽しめていない場合
親の趣味や経験を押し付けてしまうと、子供が楽しめず、習いごとが苦痛になることがあります。
友達に誘われて始めたが興味が持てない
友達と一緒なら楽しいと思っても、習いごと自体に興味がなければ続かないことがあります。
費用が高く、見合わないと感じる場合
習いごとのレベルや目的が合わない場合、費用が高く感じることがあります。
習いごとを始める前に、目的と費用を確認しておくことが大切です。
家での練習が負担になる場合
宿題や練習が必要な習いごとは、子供の負担が増えます。
低学年のうちは、遊びたい気持ちも強いので、習いごとの掛け持ちは慎重に考えましょう。
親の期待が高すぎる場合
親の強い期待は、子供にとってプレッシャーになり、習いごとを楽しむことができなくなることがあります。
無駄にならない習いごとの選び方
無駄にならない習いごとを選ぶためのポイントは以下の5つです。
- 見学ができるなら、雰囲気を確認する。
- 小さなステップで進められるものを選ぶ。
- 子供の意見を優先する。
- 経済的・時間的に余裕があるものを選ぶ。
- 家族で話し合い、共通の話題とする。
各ポイントを詳しく見ていきましょう。
見学ができるなら雰囲気を確認する
入会前に見学できる場合は、指導方針や生徒のレベル、内容などを確認しましょう。
小さな兄弟がいる場合は、待ち時間を過ごせる場所があるかも重要です。
小さなステップで進められるものを選ぶ
目標が高すぎると、子供が挫折しやすくなります。
小刻みな目標設定の習いごとを選ぶと、長続きしやすいでしょう。
子供の意見を優先する
体験レッスンに参加して楽しんでいるように見えても、本人が乗り気でなければ無理に始めない方が良いです。
本人の意思を尊重しましょう。
経済的・時間的に余裕があるものを選ぶ
習いごとには衣装や道具、遠征費などの費用がかかります。
また、送迎や宿題への時間も考慮する必要があります。
経済的・時間的に余裕がある習いごとを選びましょう。
家族で共通の話題として話す時間を作る
習いごとは家族全員で支えるものです。
家族で習いごとに対する考えや優先順位を話し合っておくと、トラブルを防ぐことができます。
子供の得意や好きを伸ばす習いごと
最後に、子供の得意や好きを伸ばすための習いごとと、それによって身につくスキルを紹介します。
- ピアノ教室:音感、リズム感、集中力、暗記力
- 英語教室:英語への恐怖心の克服、読み書き、発音、英語の理解力
- ヒップホップダンス教室:リズム感、体力、筋力、スタミナ、瞬発力、脳の活性化、記憶力、協調性、コミュニケーション能力
- 絵画教室:創造性、表現力
- 水泳教室:泳力、体力、心肺機能の強化、脳の発達、快眠、ストレス解消
- テニススクール:瞬発力、体力、筋力、動体視力、感情のコントロール
- 塾:学力、集中力、根気、知的好奇心、受験対応力
- 習字:美しい文字が書ける、正しい姿勢、集中力、記憶力
- 野球・サッカー教室:身体能力、状況判断力、コミュニケーション能力、闘争心、協調性、礼儀作法
習いごとを通じて、子供は学校以外の社会とつながり、普段できない経験をすることができます。
子供にとって、習いごとの内容以上の価値があることも多いです。
この記事を参考に、お子さんが夢中になれる習いごとを見つけてみてください。
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