夜のエアコン、つけっぱなしはNG?体に優しい使い方

蒸し暑い夜、エアコンなしでは眠れないこともあり、つけっぱなしで就寝することが多いです。

しかしながら、エアコンを常に稼働させて眠ることが体に良くないと聞くことがありますが、実際のところはどうなのでしょうか。

たしかに、喉の不調を感じることがあるため、完全に間違いではないようですが、適正な温度を維持すれば大丈夫なのではないでしょうか。

エアコンをつけたまま眠ることの悪影響について調べてみました。

目次

睡眠時にエアコンを継続使用すると体に悪いとされる理由

エアコンを継続使用して眠ると体に悪いとされる主な理由は、「体温を過剰に下げること」です。

特に、睡眠時は体温が下がるため、その時にエアコンで体温をさらに低下させることは避けた方が良いです。

寝冷えによる風邪の発症など、エアコンを継続使用して眠ることが健康上の問題の原因となることがあります。

つまり、体温を過剰に下げない設定や風向きであれば問題ないと思われがちですが、実際にはエアコンを継続使用して眠ることによる他の悪影響も存在します。

次に、体温を過剰に下げること以外にも、睡眠中のエアコンの悪影響について見ていきましょう。

睡眠時のエアコンによる喉の不調の原因と対策

エアコンを継続使用して眠った翌日に喉が不調になる人は少なくありません。

単に風邪を引いて喉が痛い場合もありますが、口を開けて眠ることで喉が乾燥することが原因の一つです。

さらに、エアコンからのほこりやカビが喉の不調の原因となることもあるため、エアコンの清掃を行うと改善されることがあります。

特に、毎年エアコンを分解して掃除していない人は、エアコンのカビなどをチェックすることをお勧めします。

エアコンクリーニングは高額と思われがちですが、手頃な価格でサービスを提供している業者も見つかります。

睡眠時のエアコン設定と風向きの調整

睡眠時のエアコン設定は、快適な温度に設定し、風向きは上向きにして直接風が当たらないようにすることで、悪影響を最小限に抑えることができます。

設定温度や湿度としては、睡眠に適した環境を目指して設定すると良いでしょう。

睡眠に適した環境

  • 室温 26℃~28℃
  • 湿度 40%~60%

入眠から3時間程度はノンレム睡眠が続き、この期間は体温調節が上手くいかないため、タイマーでエアコンを切る場合は、入眠から3時間後以降に切れるように設定すると、睡眠の質を損なうリスクが減ります。

除湿モードが冷房よりも優れているか?

体温を過剰に下げるリスクや電気代を考慮し、冷房ではなく除湿モードで就寝する人もいます。

それが快適であれば特に問題はないでしょうが、冷房を使用して室温を下げるだけでも湿度は低下しますし、エアコンの除湿方法によっては、除湿機能の方が消費電力が高くなるため、除湿モードを選ぶメリットはありません。(再熱除湿方式がその例)

なお、エアコンの除湿機能は、温度はそこまで低くないが湿度が高い時に効率的に働くよう設計されているため、寝苦しいほどの気温や湿度の場合は、冷房を使用する方が効率的です。

睡眠時はエアコンより扇風機が適切か?

就寝時にエアコンよりも扇風機の方が良いという意見がよく聞かれます。

確かに、扇風機は体を急激に冷やすリスクが少ないですが、就寝中ずっと風にさらされ続けることは、冷房と同様に悪影響を及ぼす可能性があります。

絶えず扇風機の風にさらされ続けるくらいなら、睡眠に適した設定で冷房を使用した方が、快適さと体への負担の両方を軽減できます。

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