あおさのり、岩ノリ、青のりはすべて海藻ですが、それぞれに異なる特徴があります。
この記事では以下の内容について詳しく解説します。
- あおさのり、岩ノリ、青のりの違い
- 各種の栄養素と使い方
あおさのり、岩ノリ、青のりの違いを知りたい方は、ぜひこの記事を最後までお読みください。
あおさのり、岩ノリ、青のりの違い
あおさのり、岩ノリ、青のりは同じように見えますが、以下のような違いがあります。
名称 | 旬 | カロリー (100g) |
---|---|---|
あおさ | 1月~4月 | 130 kcal |
岩ノリ | 12月~2月 | 151 kcal |
青のり | 3月~5月 | 164 kcal |
では、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
あおさの特徴
あおさは緑藻類の海藻で、駿河湾や岡山周辺、伊勢志摩が主な産地です。
磯の風味が特徴で、青のりより香りは控えめですが、価格は青のりより安価です。
形状は葉っぱ状で、加工するとフレーク状になります。
岩ノリの特徴
岩ノリは波の荒い外海の岩場に自生する天然のりです。
自生時は濃い紫色や紫褐色の光沢がありますが、乾燥すると黒っぽく変わります。
磯の香りが強く、味にほんのり甘みがあります。
噛みごたえがあり、佃煮や乾燥したものは少し炙ると香りが引き立ちます。
ただし、岩ノリは減少傾向にあり、採取場所や時間が地域ごとに細かく規定されています。
青ノリの特徴
青のりは、あおさと同じく緑色の糸状の海藻で、天然もののほか養殖も盛んです。
あおさより香りが高く、良質なものは高級品として扱われます。
愛媛、徳島、和歌山県が主な産地で、加工すると粉末状になり青のり粉として販売されます。
それぞれの最適な使い方
料理
それぞれの特徴を理解した上で、適切な使い方を知っておくと料理の幅が広がります。
以下は、それぞれの海藻を使ったおすすめの方法です。
あおさの使い方
あおさは、味噌汁に使うのが一番おすすめです。
あおさの味噌汁の材料
- あおさ・・・4g
- 絹ごし豆腐・・・1/2丁
- 小ネギ・・・1本
- 水・・・2カップ
- ほんだし・・・小さじ1
- みそ・・・大さじ2
あおさの味噌汁の作り方
- 豆腐を1cm角に切り、小ネギは細かく刻みます。
- 鍋に水とほんだしを入れ、沸騰させます。みそを溶かし入れたら、豆腐を加えます。
- 最後にあおさと小ネギを加えて完成です。
参考: AJINOMOTOPARK たべる楽しさを、もっと。あおさと豆腐のみそ汁
また、おにぎりに混ぜたり、ふりかけとしても利用できます。
岩ノリの使い方
岩ノリは乾燥させておにぎりに巻いたり、味噌汁に入れたりするのが一般的ですが、佃煮にするのもおすすめです。
佃煮の材料
- 乾燥岩ノリ・・・100g
- 日本酒・・・50cc
- 醤油・・・適量
- メイプルシロップ・・・適量
- 胡麻油・・・適量
- 胡麻・・・適量
佃煮の作り方
- 鍋に日本酒を入れて沸騰させます。
- 沸騰後、岩ノリ、醤油、メイプルシロップ、胡麻を加え、よく混ぜます。
- 最後に胡麻油を入れて完成です。
参考: cookpad 岩海苔佃煮
佃煮だけでなく、お吸い物にしても磯の香りが引き立ちます。
青ノリの使い方
青ノリは多様な料理に使え、卵焼き、炒め物、揚げ物などに入れると風味が良くなります。
特におすすめは磯辺揚げです。
磯辺揚げの材料
- 竹輪・・・3本
- 青ノリ・・・小さじ1
- 小麦粉・・・大さじ2
- 水・・・大さじ2
磯辺揚げの作り方
- 竹輪を好みの大きさに切ります。
- 青ノリ、小麦粉、水を混ぜ、切った竹輪を絡めます。
- フライパンに2~3cmの油を入れ、揚げ焼きにして完成です。
青ノリは様々な料理に使えるので、ぜひいろいろなレシピで試してみてください。
栄養価の違いとは?
栄養
あおさ、岩ノリ、青のりには豊富な栄養素が含まれています。
それぞれの海藻に含まれる具体的な栄養素について見てみましょう。
名称 | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 |
---|---|---|---|
あおさ | 22.1g | 0.6g | 41.7g |
岩ノリ | 34.8g | 0.7g | 39.1g |
青のり | 29.4g | 5.2g | 41.0g |
あおさの栄養
あおさには以下の成分が含まれています。
- カルシウム:牛乳の約8倍のカルシウムが含まれており、骨や歯の健康をサポートします。
- ビタミン:ビタミンA、B1、B12、C、βカロテン、葉酸などが豊富です。
- ミネラル:身体の機能をサポートする重要な栄養素が豊富に含まれています。
- 食物繊維:40%が食物繊維で、便秘の解消に役立ちます。
- カリウム:血圧を正常に保つ効果があります。
- マグネシウム:糖尿病や血糖値の抑制に効果があります。
岩ノリの栄養
岩ノリには以下の成分が含まれています。
- 食物繊維:3分の1が水溶性食物繊維です。
- タンパク質:脳の機能を支える材料となります。
- ビタミン:健康維持に欠かせない成分が豊富です。
- パントテン酸:動脈硬化の予防に役立ちます。
青のりの栄養
青のりには以下の成分が含まれています。
- カリウム:高血圧予防やむくみの解消に効果的です。
- カルシウム:骨や歯の健康を保ち、筋肉の収縮や血液凝固、精神の安定にも役立ちます。
- マグネシウム:神経の興奮を抑え、エネルギー生産を助けます。
- ビタミン:ビタミンB12やビタミンCが豊富です。
- ミネラル:鉄やリンも多く含まれています。
これらの栄養素が豊富に含まれており、いずれも健康に良い効果をもたらします。
まとめ
あおさのり、岩ノリ、青のりは同じ海藻ですが、それぞれの色、旬、香り、栄養価に違いがあります。
この記事の内容をまとめると:
- あおさのり、岩ノリ、青のりはそれぞれ香りや旬、カロリー、栄養素に違いがある。
- あおさのりは味噌汁、岩ノリは佃煮、青のりは磯辺揚げなど、各種のおすすめの使い方があるが、どれも幅広く料理に利用できる。
- それぞれの海藻には豊富な栄養素が含まれている。
あおさのり、岩ノリ、青のりを活用して、幅広い料理を楽しんでください。
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