卵かけごはんは、大人から子供まで手軽に楽しめる人気の食事です。
忙しい時や手軽に食事を済ませたい時に、さっと作れて便利なため、頼りにする人も多いでしょう。
私自身も、料理が面倒な時にはご飯に卵をかけてよく食べていました。
昔から親しんできた卵かけごはんは、両親がよく作ってくれた思い出の味でもあります。
しかし、親の立場になったとき、子供に卵かけごはんを与えるタイミングはいつが適切なのでしょうか?
例えば、幼稚園児の子供が突然「お腹すいた!」と泣き出した時、家にあるのはご飯と卵だけ。
こんな状況で、卵かけごはんを食べさせても良いのでしょうか?
今回は、その疑問について詳しく見ていきます。
子供が卵かけごはんを食べられるのはいつからか
子供の内臓が大人と同じように機能するようになるには、平均で8年かかると言われています。
それ以前の子供は消化器官や免疫機能が未発達です。
そのため、小さい子供は吐きやすかったり、お腹を壊しやすいのです。
子供の免疫機能は3歳頃から発達し始め、おおよそ10歳前後で成熟します。
そのため、多くの家庭では3歳頃から、遅くとも7歳頃には卵かけごはんを食べ始めることが多いです。
子供は親が食べているのを見て興味を示したり、テレビで見て食べたくなったりすることが多いです。
しかし、小児科では3歳頃まで卵の生食は禁止されています。
これは消化器官や免疫機能が未発達であるためです。
子供が卵かけごはんを食べる際の注意点
まず最初に、卵アレルギーの検査を行うことが重要です。
免疫機能や消化不良の問題以前に、卵アレルギーのある子供に生卵を与えるのは非常に危険です。
また、いきなり卵かけごはんを与えるのではなく、少量から様子を見て始めるのが良いでしょう。
最初は白身や黄身の端から少しずつ与えてみてください。
さらに、生のタンパク質はアレルギーの原因になりやすく、10歳までは控えるように指導する医師もいます。
アレルギー体質の家庭では、生のタンパク質の過剰摂取がアレルギー発症の引き金になることがあります。
そして、生卵といえばサルモネラ菌が気になるところです。
サルモネラ菌についても確認しておきましょう。
生卵を食べる際に注意したいサルモネラ菌のリスク
生卵を食べるときに最も気をつけたいのは食中毒です。
サルモネラ菌は、その食中毒を引き起こす原因の一つです。
研究によれば、サルモネラ菌は「全卵や卵黄中では60度で3.5分、卵白中では55度で3.5分で不活化する」とされています。
つまり、60度程度の熱を3分半加えれば菌は死滅しますが、加熱しない状態ではサルモネラ菌が活発に活動するということです。
サルモネラ菌の危険性とは?
すべての生食品にサルモネラ菌が存在するわけではありません。
サルモネラ菌は細胞性寄生細菌で、動物の細胞内に入り込み繁殖します。
そのため、親鶏がサルモネラ菌に感染している場合、その菌を持つ卵が産まれることがあります。
しかし、こうした卵は病気で死んでしまうことが多く、日本では生卵を食べる文化があるため、このような卵の流通はほとんどありません。
日本では卵の品質管理が厳格に行われており、サルモネラ菌を持った卵が市場に出回ることは極めて稀です。
食中毒対策を考える方へ
それでも、子供の食中毒リスクをできるだけ減らしたいという方も多いでしょう。子供に卵かけごはんを食べさせる際に、消費者ができる対策としては以下の5つがあります。
- 傷がなく新鮮な卵を購入する
- 購入後は涼しい場所に保管する
- ご飯にかける直前に卵を割る
- 清潔な手で調理する
- 調理後はすぐに食べる
これらの対策を心がけることで、幼稚園児でも卵かけごはんを安全に楽しむことができます。また、卵かけごはんは離乳食に似たとろみがありますが、粒の大きさが異なるため、子供にはしっかり噛むように促すことが重要です。
まとめ
以上、小さな子供に卵かけごはんを食べさせる際の注意点をまとめます。
- アレルギーがないことを確認する
- 最初は少量ずつ食べさせる
- 新鮮な卵を使い、清潔に保つ
- 調理後はすぐに食べる
これらのポイントを守ることで、安心して子供に卵かけごはんを提供できます。
卵かけごはんはアレンジが可能で便利な料理ですので、ぜひお子さんと一緒に楽しんでください。
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