さて、質問ですが、おとといの夕食は覚えていますか?
特別なメニューなら記憶に残っているかもしれませんが、日常の食事はすぐには思い出せないものです。
食事を忘れてもさほど問題ありませんが、仕事上の細かなタスクや約束事は記憶しておく必要があります。
ところが、脳が疲れていると、記憶力や集中力が徐々に低下するのです。
では、脳の健康を維持するにはどうすればよいでしょうか?
実は、日頃の食事に気を配るだけで、脳を刺激できるのです。
近年の研究で、脳の活性化に役立つ食品や栄養素が次々に明らかになっています。
自信を持って活発な生活を送るために、今回は脳をサポートする食品をご紹介します。
脳をサポートする3つのキーポイント
まず、脳を活性化させるためのキーポイントを見ていきましょう。
脳を刺激するには、大きく分けて3つのポイントがあります。
それは、
- 脳の血流を向上させる。
- 神経伝達物質の働きを活発にする。
- 神経細胞の発育を促す。
の3つです。
脳の血流を良くすることで、栄養素が脳全体に行き渡ります。
貧血の状態だと、脳も疲れ果ててしまいます。
さらに、神経伝達物質とは、例えばドーパミンやセロトニンのことです。
これらがスムーズに動くことで、脳は活動を開始しますが、もし滞ると、脳の働きも鈍くなります。
そして、神経細胞は、脳の成長にとって非常に重要な役割を果たします。
神経細胞間の繋がりが増えれば増えるほど、脳は成長します。この接続を促すことが、脳の活性化には大切です。
これら3点が脳を活性化する上で重要なポイントです。
それでは、脳を刺激する食品を見ていきましょう。
脳を刺激する食品 5位 ベリー類
ブルーベリーやストロベリーなどのベリー類は、脳に良いとされています。
研究結果によると、ベリー類を摂取することで、脳の認知機能が改善されることが示されています。
また、ベリー類は、脳内の有害なタンパク質を除去する効果があることが近年わかってきました。
これにより、脳を保護し、脳の機能を正常に保ち、活性化させることができるのです。
脳を刺激する食品 4位 ナッツ類
ナッツ類は、アルツハイマー病などの認知症への効果がある食品として知られています。
ナッツ類に含まれる「アミロイドβタンパク」という成分は、アルツハイマー病の原因物質を分解する作用があります。
さらに、酸素を取り込むことで発生する活性酸素は、老化の一因となりますが、ナッツ類に含まれる抗酸化物質がこれを抑制します。
特に、ピーナッツに含まれる「レシチン」は、神経細胞の機能を向上させ、記憶力の向上に寄与します。
脳を刺激する食品 3位 チョコレート
チョコレートは、脳の活性化に役立つ成分を豊富に含んでいます。
チョコレートに含まれる「カカオポリフェノール」は、脳の栄養補給と機能の促進、血流の改善に効果的です。
また、カカオポリフェノールを摂取することで、ストレスに対する耐性が向上することも示されています。
さらに、「テオブロミン」という成分も含まれており、リラックス効果や血流改善効果があり、脳に刺激を与えてやる気や集中力、思考力を高めます。
ビタミンやミネラルも含まれているため、抗酸化作用も期待できます。
ただし、摂り過ぎには注意が必要です。
脳を刺激する食品 2位 大豆
大豆には、「レシチン」という成分がたっぷり含まれています。
レシチンは、「アセチルコリン」という神経伝達物質の元となります。
レシチンが不足すると、アセチルコリンも減少し、脳の反応が鈍くなります。
そのため、レシチンを摂取することで、認知力や記憶力、集中力が向上すると期待されます。
また、大豆製品は認知症予防にも有効であると近年発見されています。
納豆などを朝食に取り入れることで、大豆を摂取できます。
脳を刺激する食品 1位 魚
マグロやブリ、サンマなどの青魚には、DHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)が豊富に含まれています。
これらの成分は、神経細胞の成長を促進し、脳の血流を改善し、神経伝達物質の機能をスムーズにします。
つまり、脳の活性化に関する3つのポイント全てに効果があります。
さらに、活性酸素を除去する効果もあり、脳の活性化に欠かせない食品です。
DHAとEPAは体内で生成できないため、定期的に青魚を食べることが重要です。
脳に良い影響を与える魚は欠かせませんね!
食品だけでは不十分、実は○○が重要
脳を活性化させるおすすめの食品を紹介しましたが、実は・・・これらを摂る前に注意すべきことがあります。
それは、脳に栄養を処理するエネルギーがなければ効果がないということです。
脳を健康にする食品をたくさん食べても、それを処理するエネルギーが脳になければ効果はありません。
では、脳にエネルギーを与えるにはどうすればよいのでしょうか。
それは、ブドウ糖を摂ることです。
ブドウ糖は、脳の唯一のエネルギー源です。他の栄養素はブドウ糖の代わりにはなりません。
したがって、ブドウ糖を摂ることが、脳を活性化する上で欠かせない原動力です。
ブドウ糖は、ごはんやパンなどの炭水化物から摂ることができます。
まずはごはんをしっかり食べて、エネルギーを補給しましょう!
まとめ
いかがでしたか?
日常の食事にこれらの脳に良い食品を積極的に取り入れることで、脳は健康になり、より活動的な生活が送れます。
たくさん食べることは良いことですが、過剰摂取は健康に悪影響を与えることがありますので、自分の体調と相談しながら、適量を食べるようにしましょう。
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