あなたは大丈夫?子離れできない母親に共通する7つのサイン

子どもを誰よりも大切に思うあまり、つい過干渉になってしまうことはありませんか?

多くの母親がこの経験を持っているかもしれません。

子どもが幼いうちは、親の愛情に応え、求めに応じることが必要です。

これは親が子どもに示す愛の表現です。

しかし、子どもの自立心が芽生え、自分でやりたい、決めたいと思うようになる時期に、親が干渉しすぎると、「子離れできない母親」になるリスクが高まります。

その結果、子どもに悪影響を及ぼすこともあります。

今回は、子離れできない母親の特徴を紹介します。

自分に当てはまるかどうか、チェックしてみましょう!

目次

子どもに母親の価値観を押し付け、決定権を与えない

幼い子どもに基本的なルールやマナー、善悪を教えることは、親の役目です。

これは社会全体の共通認識であり、母親個人の価値観ではありません。

しかし、子離れできない母親は、自分の価値観を子どもに押し付けがちです。

  • おもちゃや絵本、洋服の選択に至るまで、子どもの選びたいものを認めず、
  • 『そんなのはだめ!こっちのほうがいいから、これにしなさい』と自分の意見を押し付けます。

このような行動がエスカレートすると、子どもの進学先や就職先にまで口を出すような過干渉な母親になる可能性があります。

このような母親のもとで育つと、子どもは自分の意見に自信が持てず、何も自分で決められない「親離れできない子ども」に育つ恐れがあります。

そうならないためにも、幼い頃から子どもが選んだものを認めてあげることが大切です。

他人に迷惑をかけない限り、子どもの選択を受け入れ、その理由をしっかり聞いてあげましょう。

ヘリコプター・ペアレント

「ヘリコプター・ペアレント」という言葉を耳にしたことはありますか?

1990年、アメリカの医師フォスター・クライン氏が著書「愛情とロジックのペアレンティング-子供に責任を教える」で初めて使用したこの言葉は、アメリカで社会問題として認識されています。

ヘリコプター・ペアレントとは、成長期にある子どもの周りを常に見守り、問題が発生するとすぐに介入する親のことを指します。

これは典型的な「子離れできない母親」の一例です。

その根底には子どもを守りたい、傷つけたくないという愛情があるのでしょうが、これは歪んだ愛情です。

幼児期ならともかく、思春期や青年期の子どもに対して24時間監視するような状況では、子どもはストレスを感じたり、逆に親なしでは何もできない依存的な状態になってしまいます。

ある程度の年齢になったら、子どもに自由を与えることが必要です。

子どもは、その自由の中で様々な経験を通じて、自己判断力を養い、成長していくのです。

子どもに依存している

生活のすべてが「子ども中心」という母親は、一見良い母親に見えるかもしれませんが、実は「子離れできない母親」の予備軍です。

子育てに奮闘している母親の中には、子どもと健全に向き合い、バランスの取れた育児ができている人もいます。

しかし、子どもと自分を一体と考え、子どもに依存しているために何もかも「子ども中心」にしてしまう母親もいます。

当然のことながら、子どもは母親とは別の人格を持った一人の人間として尊重されるべきです。

「ママはあなたが全てよ」「お母さんの生きがいはあなただけよ」「あなたがいなくなったら、ママどうしよう」などと言って、子どもの人生を縛ることは避けましょう。

子どもの人生は子どものものであることをしっかりと自覚することが重要です。

周りの子どもと常に比較してしまう

他の子どもたちと自分の子どもを比べ、そのレベルや優劣を気にする母親は多いです。

愛する子どもの才能や可能性を評価したいという気持ちは理解できますが、それが行き過ぎると「子離れできない母親」になってしまいます。

他の子どもと常に比較し、『あの子に勝つためにもっと頑張れ』『あの子に負けて恥ずかしい』などと言うと、子どもは『ありのままの自分は母親に受け入れられない』と感じます。

その結果、常に勝ち続けなければならないと感じるようになり、無理をしたり自己肯定感を失ったりする可能性があります。

人間には得意なことも苦手なこともあります。何でもできる子どもに育てようとするのはよくありません。

母親の過度な期待が子どもを苦しめ、母親自身を「子離れできない母親」へと導いてしまうのです。

子どもを通して、母親の自己実現を果たそうとしている

一見すると子どものために一生懸命な母親のように見えて、実は子どもを通じて自己実現を図ろうとしている母親もいます。

例えば、若い頃に芸能人に憧れていた母親が、娘を児童劇団に入れてステージママになることや、低学歴にコンプレックスを持つ母親が異常に教育熱心になることがあります。

自分が果たせなかった夢を子どもに託すことで、子どもの人生は親の夢の延長線上にあるのです。

そのため、親はいつまでも子離れせず、子どもの人生に干渉してしまいます。

これでは、子どもが自分のやりたいことを見つけた時に、親に遠慮して言い出せなかったり、親子関係に亀裂が入る恐れがあります。

自分の夢は胸に秘め、子どもには多くの選択肢を与えてあげましょう。

母親は母親、子どもは子ども。

考え方も夢も違って当然なのです。

子育てに見返りを求めている

子どもが嫌がる親の言葉を知っていますか?

  • 『ママがあなたのためにどれだけ犠牲を払ったか分かってる?』
  • 『あなたにいくらお金をかけたと思ってるの?』
  • 『お母さんがどれだけ頑張ったか理解してる?』

これらの言葉は、親が「無償の愛」ではなく「見返りを期待した愛情」を注いでいるからこそ出てくるのです。

『これだけのことをしてやったのだから、私の望む通りの子どもになるべきだ』という考えを持つ母親は、愛情の代償を無意識に求めてしまいます。

そのため、いつまでも子どもに執着し、すべてを把握しようとする「子離れできない母親」になりがちです。

子どもにとっては、親が勝手にやったことであり、『いい迷惑』と感じることでしょう。

子育てに見返りを求めるべきではありません。

子どもは、生まれてから数年の間に、その可愛い笑顔や仕草で親を幸せにし、既に一生分の親孝行をしているのです。

親と子、それぞれが自立することが、良好な親子関係を保つ秘訣です。

母親に趣味や楽しみがない

子育て以外に趣味や楽しみがない母親は、子離れが難しいと言われています。

おしゃべりするママ友もいない、仕事もしていない、趣味もないという母親は、子どもが生活の全てになり、子どものことが頭から離れません。

そのため、自然と子離れができない状態に陥ります。

しかし、子どもはいつか巣立っていきます。

そのとき、子ども以外の生きがいがない母親は、抜け殻のようになり、喪失感から心の病を患うこともあります。

子どもは、最も身近な母親をお手本にします。

母親が日々を楽しみ、笑顔で何かに熱中している姿を見せれば、子どもも好奇心を育て、前向きな気持ちで人生を楽しもうとするでしょう。

母親もひとりの人間として、自分の時間を楽しむことが必要です。

まとめ

いかがでしたか?

子離れできない母親は、子どもに悪影響を与えるだけでなく、自分の人生も生きられなくなることが分かっていただけたでしょうか。

子どもは、親だけでなく社会全体に育てられる存在です。

「いつまでも子どもは自分だけのもの」という考えを捨て、社会に送り出す勇気を持ちましょう。

子どもは、親が思う以上に賢く、たくましいものです。

きっと、期待以上のものを社会から学び取ってくれるでしょう。

子どもが巣立つことを心から喜べる親になるために、今日から少しずつ子離れの練習を始めませんか?

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