世の中には、「器用な人」と「不器用な人」がいます。
器用な人は物覚えが早く、何でもできるように見えることが多いです。
それに対して、不器用な人は物覚えが遅く、あまり役に立たないという印象を持たれがちです。
しかし、器用さや不器用さは手先の動きや行動だけでなく、生き方や精神面にも影響を与えます。
社会的には、器用な人が重宝されることが多いですが、本当に器用、不器用で人の価値が決まるのでしょうか?
器用な人だけが社会に貢献でき、不器用な人にはそれができないという考え方は間違っています。
器用、不器用はその人の性質の一つに過ぎず、それだけで人を評価することはできません。
実際、不器用な人にも優れた点はたくさんあります。
ここでは、不器用な人の優れた特徴に焦点を当ててみましょう。
何でも長続きする
器用な人は、自分がどこでも何でも簡単にできると過信しがちで、長続きしないことが多いです。
次があると思い込んでしまうのです。
一方で、不器用な人は、自分がどんなことでも簡単にできるとは思わないため、何事にも長続きします。
不器用な人は、長い時間をかけてじっくりと物事を積み上げていくので、苦労して得たものを簡単に手放すことはありません。
これは、他者からの信頼を得ることにもつながります。
不器用な人は、自分が積み上げたものに対して誠実です。
どんな物事にも一生懸命であると言えます。
口数が少ないことで争いが起きない
不器用な人は、口数が少ない傾向にあります。
器用な人は話すことにも長けていることが多いですが、不器用な人は話すことにも不器用で、無駄な話をしません。
初めは誤解を生むかもしれませんが、「口は災いの元」と言われるように、無駄な話をする人に比べて、口数が少ないことで他者との軋轢を避けることができます。
器用な人は話すのが上手ですが、深く考えずに話すことが多いため、ついつい人を不快にさせることもあります。
不器用な人は、考えながら話すため、人を不快にするような話はしません。
頑固だが信念がある
不器用な生き方をする人は、他者から頑固者と思われることが多いです。
口下手であり、簡単に考えを変えないため、誤解を受けることもあります。
しかし、これは信念の現れでもあり、簡単に信念を曲げる人よりも物事を極めることができます。
大きなことを成し遂げる可能性も、信念を曲げずに持ち続ける方が高いと言えます。
器用な人はどんな生き方もでき、人に合わせることも容易なので、あまり強い信念を持ちません。
一つのことに信念を持たない人は、何かを成し遂げる可能性が低いのです。
全てのことに長く集中できる
器用な人は、「器用貧乏」という言葉が示す通り、何をやるにも戸惑うことがなく物覚えが早いため、極めることができません。
すぐにできることで安心してしまうのです。
しかし、不器用な人はどんなことでも入り口で戸惑うため、覚えるために必死になります。
その結果、じっくりと物事に向き合うことで、極めることができる場合が多いのです。
不器用な人は、自分が不器用であることを理解しているため、簡単には「できた」と判断しません。
また、時間をかけて物事を覚える分、深く知ることができます。
他者からの評価が長続きする
不器用な人は、他者からの評価を受けにくいものです。
仕事では最初は重宝がられませんが、後々には高い信頼を受けます。
器用な人は、自分の可能性を過信するので、最初は良くても後にはお調子者だと思われます。
不器用だからと悲観する必要は全くありません。
ここで紹介したように、優れた部分はたくさんあります。
見た目の派手さばかりにとらわれていては本質が見えません。
不器用なことには大きなメリットがあります。
まとめ
もちろん、器用な人が駄目だと言うわけではありません。
これはあくまでそれぞれの特徴に過ぎません。
不器用なら不器用なりに自覚し、自分の良い面にもスポットを当て、それを伸ばしていきましょう。
人の評価は常に変動するものです。
結局、器用か不器用かではなく、最終的に何を成し遂げるか、どれだけ誠実であるかで最後は評価されるのです。
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