どの職場にも嫌味な人は一定数存在します。
もし、あなたが嫌味な上司の下に配属されて、毎日その嫌味に耐えなければならないとしたら、憂鬱な日々が続いてしまうでしょう。
嫌味な上司は、自分にコンプレックスがあるため、相手を攻撃して自己防衛を図ったり、自分が特別だと誤解して他人を見下したりすることが多いです。
厄介ですが、上司である以上避けては通れません。
では、どうやって嫌味な上司と上手に付き合っていけるのでしょうか?
今回は、嫌味な上司とのコミュニケーションに役立つ7つの会話テクニックをお伝えします。
最小限のリアクションでさらりと受け流す
嫌味な上司は、部下を攻撃しようという意図で嫌味を言います。
部下が落ち込んだり悔しがったりすると、『攻撃が効いた!』と達成感を覚えるのです。
この場合、嫌味な上司にとって一番つまらないリアクションは、さらりと受け流されることです。
- 軽くうなずく
- 『すみません』
- 『気をつけます』
など、簡単な反省の意を示すだけにしましょう。
このようなリアクションは、嫌味な上司の望むリアクションではありません。
嫌味でストレス発散している上司は、より大きなリアクションを取る相手にターゲットを変えることでしょう。
満面の笑顔でお礼を言う
嫌味な上司は部下を攻撃するために嫌味を言います。
本来、上司は建設的に部下を指導すべきですが、嫌味な上司は『嫌味も指導の一部』と考えているのかもしれません。
ですから、部下も『嫌味=指導』と捉えてみてはいかがでしょうか?
そして、嫌味を言われるたびに『ご指導ありがとうございます!』と、満面の笑顔でお礼を言うのです。
きっと嫌味な上司も、予想外のリアクションに拍子抜けしてしまうことでしょう。
嫌味を言われたのにお礼を言われた上司は、少し罪悪感を感じ、嫌味の頻度が減るかもしれません。
また、笑顔でお礼を言われると誰でも悪い気はしないので、その部下を特別扱いし、可愛がるようになる可能性もあります。
褒めて持ち上げる
嫌味な上司は、自分が何を言っても許される特別な存在だと誤解していることがあります。
このタイプの上司は、うまく扱えば簡単に手のひらで転がせます。
嫌味な上司に小言を言われたら、すぐにノートを持って立ち上がり
- 『なるほど』
- 『さすが部長です。気がつきませんでした』
- 『おっしゃる通りです』
など、相手が気分良く嫌味を言えるような相槌を打ちましょう。
そして、嫌味を言い終えた上司に向かって
- 『大変勉強になりました!』
- 『貴重なお時間を使っていただき、ありがとうございました!』
と、敬意を示しましょう。
こうすることで、嫌味な上司は増長し、良い気分になります。
心にもないことを言うのはストレスかもしれませんが、嫌味な上司にイライラや嫌味を撒き散らされるよりは、褒めておいた方がオフィスの雰囲気も良くなります。
きっと同僚からも感謝されるでしょう。
おだてられてニヤニヤしている上司の姿を、飲み会の席のネタにして、同僚と大笑いし、ストレス解消に役立てるのも良いですね。
やんわり否定して軽くあしらう
嫌味な上司の言葉を常に受け入れる必要はありません。
聞き捨てならない言葉や人格否定の言葉を言われた場合は、無理に聞き流すと心が傷ついてしまうため、時にはしっかりと否定することが必要です。
- 『違いますよ、そんなこと思っていませんよ』
- 『そういうつもりではありません』
など、明るい口調で返してみましょう。
明るい口調で軽く否定するだけなので、火に油を注ぐこともなく、『反抗的』というレッテルも貼られにくいです。
嫌味な上司は攻撃することが好きなので、この程度の口答えをされてもひるむことなく嫌味を続けるかもしれませんが、何を言われてもじっと耐えているよりは、少しでも反撃することで、嫌味を言われる側のストレスは軽減されます。
論理的に切り返す
嫌味な上司が根拠のない感情的な嫌味を言ってきたときには、冷静に論理的に切り返してみるのはいかがでしょうか?例えば
- 『あなたはお嬢さんだから、こんなことも分からないでしょうけど』
- と言われたら『裕福な家庭に生まれたことと、常識の有無には関係があるのでしょうか?』
と返してみます。屁理屈ばかり言って!と逆上する上司もいるかもしれませんが、上司が逆上しても決して同じ土俵に上がらないことが重要です。
ひたすら冷静に論理的に応じましょう。
嫌味を言う人は心理的に弱い部分があり、自分より弱いと思う人に攻撃を仕掛ける特徴があります。
論理的に対応し、勝ち目がないと認識させれば、今後は嫌味を言われなくなるでしょう。
前向きな言葉に置き換えて聞き流す
嫌味な上司の言葉はストレスになりますが、それは嫌味だと認識しているからです。
上司の嫌味を、耳に入った時点で前向きな言葉に変換して受け取るようにしてみましょう。嫌味を、自分への期待や愛情の言葉に置き換えて認識することで、自分の精神衛生も保てます。
- 『お前は、こんなに仕事ができないのにヘラヘラして幸せそうだな』
- と言われたら『君はまだ仕事が半人前だけど、もっとできるはずだ!』
- とか『仕事で成果を出せないと落ち込むものだけど、君はいつも明るくてうらやましいよ』
と、自分に都合よく解釈するのです。
これはポジティブシンキングの訓練にもなり、長い社会人生活の糧となります。
ただし、前向きに捉えすぎると『空気が読めない人』『話が通じない人』と思われる危険もあるので注意しましょう。
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