教育実習後のお礼状の書き方とマナー:封筒選びから送付のタイミングまで

教育実習が終了し、校長先生や指導教官に感謝の気持ちを伝えるお礼状の作成に取り組んでいる方も多いことでしょう。

教育実習では、多くの方々に支えられて実習を終えることができるため、お礼状を書くことはとても大切です。

本記事では、校長先生に宛てた教育実習のお礼状の例文と、その書き方のポイントを詳しく解説します。

目次

校長先生への教育実習お礼状の例文

まずは、校長先生に宛てたお礼状の例文をご紹介します。

こちらの例文は、一つの参考としてご覧ください。

謹啓

初夏の折、校長先生をはじめ、皆様のご健康をお祈り申し上げます。

この度は貴重な教育実習の機会を賜り、心より感謝申し上げます。
母校での実習を通じて、多くの貴重な体験をさせていただきましたこと、卒業生として非常に感慨深く、多くの思い出が蘇ってまいります。
教師の皆様が生徒に対して抱く思いは、自分が中学生だった頃とは異なり、新たな視点で感じることができました。

多感な中学生に対する先生方の愛情を深く理解し、教師としての仕事を間近で体験できたこの教育実習は、多くの学びを得ることができました。
再び先生方の深い愛情に触れることができた三週間でした。

また、放課後には生徒からの悩み相談に乗る機会もあり、その経験が先生方の日々の思いと苦労を一層実感させてくれました。

研究授業では至らぬ点が多く、貴重な助言をいただき、自分の未熟さを痛感いたしました。

○○中学での実習は、教師としての志を一層高めるものでした。

今後は、校長先生をはじめとする多くの先生方から学んだ教訓を生かし、採用試験に向けて努力してまいります。

皆様のご健康と、〇〇中学校のさらなる発展を心よりお祈り申し上げます。

謹言

令和〇年〇月〇日
〇〇大学実習生
氏名

○○中学校校長
○○先生

この文例を参考に、自分自身の体験や感謝の気持ちに合わせてカスタマイズしてみてください。

次に、お礼状作成の際のポイントについて説明します。

校長先生への教育実習お礼状の書き方ガイド

教育実習が終了した後に送るお礼状の書き方について、詳細に解説します。

以下の構成に従い、心からの感謝を込めたお礼状を作成しましょう。

  1. 頭語(挨拶の言葉)
  2. 時候の挨拶
  3. 実習中の感謝の気持ち
  4. 教育実習で学んだことや感じたこと
  5. 教員採用試験や今後の抱負
  6. 結びの言葉
  7. 結語(締めの言葉)
  8. 日付
  9. 大学名・氏名
  10. 宛名(例:○○学校 校長 ○○先生)

頭語

手紙の冒頭に記入する挨拶の言葉です。

「拝啓」などが一般的ですが、頭語は結語とセットで使います。

たとえば、「拝啓」を使用する場合、結語には「敬具」を合わせます。

目上の方に対してより丁寧な表現を望む場合は、「謹啓」を用いることもできます。

この場合の結語としては「謹言」または「謹白」が適切です。

校長先生へのお礼状では、「謹啓」と「謹言」の組み合わせが良いでしょう。

時候の挨拶

「初夏の折、先生方のご健康をお祈り申し上げます」や「梅雨が明けるのを待ち望んでおりますが、〇〇中学校の皆様はいかがお過ごしでしょうか」といった時候の挨拶を記載します。

これらの表現は一般的なもので、時期や自分の気持ちに合ったものを選びましょう。

手書きでの挨拶が求められることもありますが、定型文を参考にすることで便利です。

10月の場合には、次のような表現が適しています。

「秋麗の折、校長先生のご健康を心よりお祈り申し上げます。」

このような挨拶を書くことで、相手に対する敬意や自分の成長を示すことができます。

実習中の感謝の気持ち

教育実習の機会をいただいたことに対する感謝の気持ちを伝えましょう。

「この度は貴重な教育実習の場を提供していただき、心より感謝申し上げます。」

教育実習で学んだことや感じたこと

実習を通じて学んだことや感じたことを具体的に述べます。

実体験やエピソードを交えることで、より印象深い内容になります。

「実習期間中、校長先生のご指導のもと、多くの学びがありました。特に印象に残ったのは~」

「短い期間でしたが、他では得られない貴重な経験をさせていただきました。」

教員採用試験や今後の抱負

自分の将来に対する抱負や目標を述べましょう。

「教師としての志が一層強くなりました。今後は教員採用試験に向けて努力して参ります。」

結びの言葉

先生方や学校の発展を祈念して文を締めくくります。

「皆様のご健康と、〇〇中学校のさらなるご発展をお祈り申し上げます。」

「皆様のご健勝と今後のご発展を心よりお祈り申し上げます。」

結語

頭語に応じた結びの言葉を使用します。

頭語として「拝啓」を使った場合は「敬具」を、また「謹啓」を使った場合は「謹言」または「謹白」を用います。

日付

手紙に日付を記入します。

氏名・宛名

最後に、自分の大学名と名前、そして校長先生の学校と宛名を記入します。

教育実習のお礼状のマナーと目的について

教育実習終了後に送るお礼状は、一般的に縦書きで手書きが推奨されます。

手書きのメッセージは、感謝の気持ちをより深く伝えることができます。

もし間違いをしてしまった場合は、新しい便箋に書き直すようにしましょう。

修正液や二重線での訂正は避けるべきです。

これらの方法は、特に正式な場面では不適切とされることがあります。

学校という環境は伝統を重んじる傾向があり、目上の方に送るお礼状には一定の格式が求められます。

礼儀正しい言葉遣いを心掛け、頭語や結語も適切に選びましょう。

校長先生宛てには「謹啓」「謹言」などが最適です。

「前略」や「草々」といった表現はカジュアルな手紙で使用されるもので、お礼状には適していません。

感謝の気持ちを伝える際には、格式を重視した文面が求められます。

教育実習のお礼状の封筒と便箋の選び方

封筒には、白い無地のものを選びましょう。

茶封筒はビジネス用途に見られるため、カジュアルな印象を与える可能性があります。

封筒のサイズは長形4号が推奨されます。

封筒は二重封筒のものが望ましく、便箋もシンプルで上品な無地のものを選ぶと良いでしょう。

縦書きの罫線付き便箋が適しています。

便箋を封筒に入れる際は、三つ折りにするのがマナーです。

長形4号の封筒には、三つ折りの便箋がぴったりと収まります。

三つ折りの手順は、まず便箋の下部を折り、次に上部を折り返す方法です。

封筒に便箋を入れる際には、文頭が封筒の上部になるように入れましょう。

これにより、受け取った方が便箋をすぐに広げて読みやすくなります。

筆記具としては、ボールペンまたは万年筆を使用するのが良いでしょう。

教育実習のお礼状を送るタイミングと出し忘れた場合の対処法

お礼状は教育実習終了後、1週間以内に送るのが理想です。

早めに送ることで良い印象を与えることができます。

しかし、もし2週間以上遅れてしまった場合でも、お礼状を送ることが重要です。

社会人として礼を欠かさないよう心掛けましょう。

遅れてしまったことについては、謝罪の一文を加えましょう。

「お礼が遅くなりましたことをお詫び申し上げます。本来ならば直ちにお礼申し上げるべきところ、遅れてしまい申し訳ありません。」

「忘れていました」と書くのは避け、遅延の理由を述べる方が適切です。

教育実習のお礼状は郵送と手渡しどちらが良いか

お礼状を手渡しするか郵送するかは、状況に応じて決定します。

教育実習終了後に学校に訪れる機会があれば、手渡しすることでより良い印象を与えることができます。

実習終了翌日に手渡しすることで、感謝の気持ちがより強く伝わるでしょう。

ただし、忙しい場合には後日郵送でも問題ありません。

手渡しする際は、封筒の表面に宛先の住所は記入せず、学校名と先生の名前のみを記載しておくと良いでしょう。

まとめ

教育実習のお礼状の書き方について解説しました。

形式が気になるかもしれませんが、最も大切なのは感謝の気持ちです。

心からの感謝を込めた手紙は、たとえ形式に少し不安があっても、温かく受け取ってもらえるでしょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

コメントは日本語で入力してください。(スパム対策)

CAPTCHA

目次