模造紙は学校の発表会、職場のミーティング、子どもの工作、イベント装飾など、さまざまな場面で活用できる万能アイテムです。しかし、「どんなサイズがあるの?」「どこで売ってるの?」「用途によってどう選べばいいの?」など、疑問に思うことも多いのではないでしょうか。
近年では100均でも様々な種類の模造紙が販売されており、手頃な価格で簡単に入手できるようになりました。本記事では、ダイソー、セリア、キャンドゥなどの100均で購入できる模造紙について、サイズ、素材、色、用途別の選び方までを徹底解説します。
これを読めば、あなたの目的にぴったりの模造紙がきっと見つかるはずです。ぜひ最後までご覧ください。
100均の模造紙はどこに売っている?探し方のポイント
「模造紙を買いたいけど、100均のどこにあるんだろう?」と思ったことはありませんか?まずは100均店内での模造紙の探し方や、取り扱いの有無について詳しく解説します。
店舗内での模造紙の陳列場所とは
100均で模造紙を探す場合、まず確認すべき場所は以下の通りです:
- 文房具コーナー:最も一般的な陳列場所です。ノートや画用紙のある棚の近くに配置されていることが多いです。
 - 画材・工作コーナー:クレヨンや画用紙などと一緒に置かれていることもあります。
 - 紙製品コーナー:封筒や便箋などの紙製品と一緒に配置されていることも。
 - 店舗入口付近の特設コーナー:学校の新学期シーズンや夏休み前などには、入口近くの目立つ場所に特設コーナーが設けられることがあります。
 
各100均ブランドによって陳列場所が異なる場合もありますが、基本的には上記の場所を中心に探してみましょう。店内が広い場合や商品を見つけられない場合は、遠慮なくスタッフに尋ねるのが確実です。
文房具売り場以外にもある?意外な売り場の可能性
模造紙は文房具売り場以外にも、意外な場所で見つかることがあります。以下のような場所も確認してみましょう:
- ラッピング用品コーナー:贈り物を包む大きな紙として模造紙が置かれていることもあります。
 - パーティーグッズコーナー:特に色付きの模造紙は、パーティー装飾用品と一緒に陳列されていることがあります。
 - 季節商品コーナー:七夕や文化祭、クリスマスなどのイベント時期には、季節商品コーナーに特別に置かれていることも。
 - DIY・ホームデコレーションコーナー:壁紙やポスターなど、家の装飾用品と一緒に配置されていることもあります。
 - 事務用品コーナー:会議用のホワイトボードシートなどと一緒に置かれていることも。
 
大型の100均店舗では、商品のカテゴリ分けが細かく、思わぬ場所に模造紙が置かれていることもあります。店内を一通り見て回ることで、新たな発見があるかもしれません。
品切れ時の対応策と取り扱い店舗の見分け方
模造紙が品切れの場合や、そもそも取り扱いがない場合の対処法を紹介します:
- 別の100均店舗を確認する:同じチェーン店でも店舗によって品揃えが異なることがあります。
 - 入荷時期を確認する:多くの100均では定期的に商品が入荷します。スタッフに次回の入荷予定を尋ねてみましょう。
 - 公式アプリやウェブサイトを活用する:一部の100均チェーンでは、公式アプリやウェブサイトで商品の取り扱い状況を確認できることがあります。
 - SNSで最新情報をチェックする:100均の新商品情報を発信するSNSアカウントやブログをフォローしておくと、模造紙の新商品や再入荷情報をいち早くキャッチできます。
 
また、模造紙を取り扱っている可能性が高い100均店舗の特徴として、以下のポイントがあります:
- 店舗面積が広い大型店
 - 文房具コーナーが充実している店舗
 - 学校や事務所が近くにある立地の店舗
 - 新学期前や夏休み前など、学校の行事に合わせて品揃えを強化している店舗
 
なお、一部の商品は季節限定であったり、地域限定であったりすることもあります。もし急ぎで模造紙が必要な場合は、100均以外の文房具店やホームセンターなど、複数の選択肢を考えておくと安心です。
100均で買える模造紙のサイズと規格をチェック
100均で販売されている模造紙は、さまざまなサイズや規格があります。ここでは、代表的なサイズから特殊なタイプまで、詳しく解説します。
一般的な模造紙サイズと100均商品の比較
まず、一般的な模造紙のサイズと100均で販売されている模造紙のサイズを比較してみましょう:
| タイプ | 一般的なサイズ | 100均で販売されているサイズ | 
|---|---|---|
| 標準サイズ | 788mm×1091mm | 約780mm×1090mm(若干小さめ) | 
| 四つ切り | 392mm×545mm | 約390mm×540mm | 
| 八つ切り | 270mm×390mm | 約270mm×390mm | 
100均の模造紙は、一般的なサイズとほぼ同じですが、製造過程や仕入れ先によって数ミリ程度の誤差があることがあります。厳密なサイズが必要な場合は、パッケージに記載されているサイズを確認するか、開封前に実測することをおすすめします。
また、100均では通常、1枚から数枚入りのパックで販売されています。一般的な模造紙のように10枚単位での販売は少ないですが、その分、少量だけ必要な場合に便利です。
A1・A2・B2などのサイズ展開があるかを確認
国際規格のA判やB判のサイズも、一部の100均で取り扱いがあります:
- A1サイズ(594mm×841mm):ダイソーやセリアの大型店舗で取り扱いがあることも。ポスター作りなどに便利です。
 - A2サイズ(420mm×594mm):比較的多くの店舗で見かけます。学校の提出物や小~中規模のポスターに最適です。
 - B2サイズ(515mm×728mm):A1とA2の中間サイズで、バランスの良いサイズ感です。取り扱いは店舗によります。
 - A3サイズ(297mm×420mm):小さめの発表用資料や、子どものお絵描き用に適しています。多くの100均で入手可能です。
 
これらの国際規格サイズは、特に学校や職場での使用に便利です。既製のフレームやファイルにぴったり収まるため、保管や展示が容易になります。
また、100均ではこれらの規格サイズが「模造紙」という名前ではなく、「ポスター用紙」「画用紙」などの名称で販売されていることもあるので、探す際は注意が必要です。
大判サイズの折りたたみタイプの取り扱い状況
持ち運びに便利な折りたたみタイプの模造紙も、一部の100均で販売されています:
- 折りたたみ標準サイズ:通常の模造紙(約780mm×1090mm)を四つ折りにしたタイプ。広げると標準サイズになります。
 - ロール型模造紙:特に大きなサイズが必要な場合に便利なロールタイプ。切って使うことで必要なサイズに調整できます。
 - 壁紙タイプ:壁に貼るための糊付きタイプの大判紙。一部の100均で「模造紙」としてではなく「壁紙シート」などの名称で販売されています。
 
折りたたみタイプの模造紙は、特に以下のような場合に重宝します:
- 電車やバスなど公共交通機関で持ち運ぶ必要がある場合
 - かばんやバッグに入れて持ち運びたい場合
 - 自宅で保管スペースが限られている場合
 - 複数枚をまとめて持ち歩く必要がある場合
 
ただし、折りたたみタイプは折り目がついてしまうため、完全に平らな状態で使用したい場合は、最初から平らな状態で販売されているタイプを選ぶとよいでしょう。
大判サイズの模造紙は季節や店舗によって品切れになることもあるため、特に大型の発表会や展示会など、重要な用途で使用する場合は、余裕を持って事前に購入しておくことをおすすめします。
模造紙の素材と厚さの違いとは?
模造紙を選ぶ際に見落としがちなのが、「素材」と「厚さ」の違いです。用途によって適した素材や厚さは異なります。ここでは、100均で販売されている模造紙の素材と厚さについて解説します。
紙質(光沢・マット)による見た目と用途の違い
模造紙の紙質は大きく分けて「光沢タイプ」と「マットタイプ」の2種類があり、それぞれ特徴が異なります:
- 光沢タイプ
- 表面がツヤのある仕上がりで、発色が良く鮮やかです。
 - マーカーやクレヨンの色が映えるため、視覚的に目立たせたいポスターに最適。
 - 水性ペンやインクが乾きにくく、滲みやすい傾向があります。
 - 蛍光ペンやマーカーの色が特に鮮やかに映えます。
 - 光の反射により、一部の角度から見ると見えにくくなることがあります。
 
 - マットタイプ
- 表面に光沢がなく、落ち着いた印象を与えます。
 - ペンや鉛筆の書き心地が良く、文字を多く書く場合に適しています。
 - 水性ペンでも比較的滲みにくいです。
 - 光の反射が少ないため、どの角度からでも見やすいのが特徴です。
 - 鉛筆やボールペンなど、細かい線を描く用途に向いています。
 
 
100均では、どちらのタイプも取り扱いがありますが、店舗やブランドによって品揃えは異なります。特にダイソーやセリアの大型店舗では、両方のタイプを見つけやすい傾向にあります。
用途に応じた選び方としては、以下のポイントが参考になります:
- 発表会やイベントのポスター → 光沢タイプ(色の鮮やかさを活かせる)
 - 会議や学習用の図表 → マットタイプ(文字が書きやすく、読みやすい)
 - 子どものお絵かき → 両方OK(光沢タイプは色が映える、マットタイプは描きやすい)
 
薄手タイプと厚手タイプ、それぞれのメリット
模造紙の厚さも重要な選択ポイントです。100均で販売されている模造紙の厚さは、主に以下の2種類に分けられます:
- 薄手タイプ(70g/㎡前後)
- 軽量で持ち運びやすく、複数枚使用する場合に便利です。
 - 折りたたみやすく、収納スペースを取りません。
 - コストパフォーマンスが良く、大量に使用する場合に経済的です。
 - ただし、水性ペンやマーカーを使うと裏抜けしやすいのがデメリットです。
 - 壁に貼る際、軽いため少ない粘着力でも固定できます。
 
 - 厚手タイプ(90g/㎡以上)
- 丈夫で破れにくく、長期間の掲示や頻繁に触れる用途に適しています。
 - 水性ペンやマーカーを使用しても裏抜けしにくいです。
 - 両面使用も可能で、資源を無駄なく活用できます。
 - 絵の具などの湿った画材にも耐えられます。
 - 立体的な工作や装飾に使用する場合も強度があり安心です。
 
 
100均では、一般的に薄手タイプが多く販売されていますが、一部の店舗では厚手タイプも取り扱っています。パッケージに「厚口」「厚手」などの表記があるか確認してみましょう。
厚さを見分ける簡単な方法としては、パッケージを軽く持ち上げてみて重さを感じるか、光に透かしてみて透け具合を確認する方法があります。また、可能であれば指で触れて厚みを確かめるのも効果的です。
折れにくさ・書きやすさに影響する素材の特徴
模造紙の素材特性は、使い勝手に大きく影響します。特に「折れにくさ」と「書きやすさ」は重要なポイントです:
折れにくさに影響する素材特性:
- パルプの配合率:再生紙の含有率が高いと折れやすくなる傾向があります。100均の模造紙は再生紙を使用していることが多いため、一般的な文房具店の商品より若干折れやすいことがあります。
 - 繊維の方向性:紙の繊維が一方向に揃っていると、その方向には折れにくく、垂直方向には折れやすくなります。これを「紙目」と呼びます。
 - コーティングの有無:表面にコーティング加工がされているタイプは、折り曲げると白い筋が入りやすいので注意が必要です。
 
書きやすさに影響する素材特性:
- 表面の平滑度:表面が滑らかなほど、ペンや鉛筆が引っかかりなく書けますが、マーカーなどは乾きにくくなることもあります。
 - 吸水性:紙の吸水性が高いと水性ペンの色が滲みやすくなります。100均の模造紙は、一般的に吸水性が高めで、水性ペンを使う場合は注意が必要です。
 - pH値(酸性・中性・アルカリ性):長期保存を考える場合、中性紙(pH値が7前後)が色あせしにくく適しています。100均の模造紙は短期使用を前提としているため、酸性紙が多い傾向があります。
 
100均の模造紙でも、以下のような工夫をすることで、素材の特性に関わらず使いやすくなります:
- 折れやすい紙は、使用前に軽く湿らせたタオルで表面を拭き、自然乾燥させると柔軟性が増します。
 - 水性ペンの滲みが気になる場合は、先に鉛筆で下書きしてから上から色を塗ると綺麗に仕上がります。
 - 表面が滑りすぎて書きづらい場合は、サンドペーパーで軽く表面を擦ると引っかかりができて書きやすくなります。
 - 長期保存したい場合は、完成後にラミネート加工や透明スプレーで表面をコーティングすると色あせを防げます。
 
素材や厚さは、見た目だけでは判断しづらいことも多いので、使用感が重要な場合は、初めは少量だけ購入してテストしてみることをおすすめします。気に入った商品は、次回からまとめ買いすると便利です。
100均の模造紙にあるカラー展開と活用アイデア
模造紙というと白色を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、100均ではさまざまな色の模造紙が販売されています。ここでは、カラー展開と色ごとの活用アイデアを紹介します。
白以外のカラー模造紙はある?
100均で購入できるカラー模造紙の種類は豊富です。主な色展開としては以下のようなものがあります:
- 基本色:白、黒、赤、青、緑、黄色、ピンク、オレンジ、紫など
 - パステルカラー:薄ピンク、水色、薄黄色、ミントグリーン、ラベンダーなど
 - 蛍光色:蛍光ピンク、蛍光イエロー、蛍光オレンジ、蛍光グリーンなど
 - メタリックカラー:ゴールド、シルバー、ブロンズ(一部店舗限定)
 - グラデーション:空色からブルーへのグラデーション、ピンクから紫へのグラデーションなど(季節限定商品が多い)
 
ただし、全ての色が常時すべての店舗で揃っているわけではありません。特に蛍光色やメタリックカラー、グラデーションタイプは季節限定商品や大型店舗限定の場合が多いです。
また、100均各ブランドによっても取り扱いカラーに特徴があります:
- ダイソー:基本色からパステルカラーまで幅広く、特に季節限定の特殊カラーが豊富
 - セリア:パステルカラーやヨーロピアンテイストの色合いが充実
 - キャンドゥ:モノトーンとビビッドカラーのコントラストが強い色展開が特徴
 
カラー模造紙を探す際のコツとしては、学校の新学期前や文化祭シーズン、クリスマスや七夕などのイベント前に品揃えが充実する傾向があるので、その時期に探してみるとよいでしょう。
色付き模造紙の活用シーン(掲示物・ポスターなど)
カラー模造紙は単なる背景としてだけでなく、色の特性を活かした様々な使い方があります:
- 赤色の模造紙
- 注意喚起や重要事項を伝えるポスター
 - バレンタインやクリスマスなどの季節イベントの装飾
 - スポーツ大会やイベントの応援メッセージボード
 - 「セール」や「特売」などの店頭POP
 
 - 青色の模造紙
- 夏祭りや海をテーマにしたイベントの装飾
 - 企業や団体のプレゼンテーション資料(信頼感を演出)
 - 天気や水に関する学習ポスター
 - 清涼感を出したい夏のイベント掲示物
 
 - 緑色の模造紙
- 環境や自然をテーマにした発表
 - 春や新緑のイメージを使った装飾
 - 健康やウェルネスに関する情報の掲示
 - アウトドアやキャンプのイベント案内
 
 - 黄色の模造紙
- 明るく注目を集めたい告知やお知らせ
 - 子ども向けのイベントや教材
 - 秋や収穫祭のテーマ装飾
 - ポジティブなメッセージを伝えるポスター
 
 - 黒色の模造紙
- 蛍光ペンや白色ペンで書くと文字が映えるプレゼン資料
 - 星空や宇宙をテーマにした工作
 - ハロウィンなどのイベント装飾
 - シックでモダンな印象を与えたい展示会の背景
 
 - パステルカラーの模造紙
- 春のイベントや入学・入園関連の掲示物
 - 赤ちゃんや子ども向けのお祝いメッセージボード
 - ウェディングや結婚式関連の飾り付け
 - 優しい印象を与えたい案内や告知
 
 - 蛍光色の模造紙
- 緊急のお知らせや注意喚起
 - 若者向けのイベント告知やポスター
 - ディスコやダンスパーティーの装飾
 - 視認性が重要な案内表示
 
 
また、複数の色を組み合わせることで表現の幅が広がります。例えば、白い模造紙の上にカラー模造紙を切り抜いて貼り付けたり、異なる色の模造紙をパッチワークのように組み合わせたりすることで、立体感や奥行きのある作品が作れます。
イベント装飾や背景に使える色選びのコツ
イベントやシーンに合わせた色選びは、模造紙を活用する上で重要なポイントです。以下に、目的別の色選びのコツを紹介します:
季節に合わせた色選び:
- 春:薄ピンク、薄緑、薄黄色、水色などのパステルカラー
 - 夏:鮮やかな青、水色、緑、蛍光色
 - 秋:オレンジ、茶色、赤、黄色、紫
 - 冬:白、水色、紺、シルバー、ゴールド
 
イベント別の色選び:
- 誕生日パーティー:ピンク、水色、パステルカラー、または誕生日の人の好きな色
 - クリスマス:赤、緑、白、ゴールド、シルバー
 - ハロウィン:オレンジ、黒、紫
 - バレンタイン:赤、ピンク、白
 - 七夕:青、水色、紫、銀(星空をイメージ)
 - 学園祭・文化祭:学校カラーや学級・クラブのテーマカラー
 - ビジネスプレゼン:企業ロゴカラーや業界に合った色(金融業なら青、食品関連なら緑や赤など)
 
目的別の色選び:
- 注目を集めたい:赤、オレンジ、蛍光色
 - 落ち着いた雰囲気を出したい:ネイビー、グレー、濃い緑
 - 親しみやすさを表現したい:黄色、オレンジ、明るい緑
 - 高級感を演出したい:黒、ゴールド、シルバー、深い紫
 - 信頼感を与えたい:青、グレー、緑
 
また、色の組み合わせにも法則があります:
- 類似色の組み合わせ:青と水色、赤とピンクなど、色相環で近い色を組み合わせると調和した印象に
 - 補色の組み合わせ:赤と緑、青とオレンジなど、色相環で対角にある色を組み合わせると互いを引き立て合う
 - モノトーンと差し色:黒、白、グレーをベースに、1色だけ鮮やかな色を加えるとシンプルでありながらインパクトがある
 
色を選ぶ際の実用的なアドバイスとしては、以下のことを心がけるとよいでしょう:
- 背景の色と文字の色は、コントラストがはっきりしているものを選ぶと読みやすい
 - 室内の照明環境によって色の見え方が変わることを考慮する
 - 遠くから見ても識別できる色の組み合わせを選ぶ
 - 色覚多様性に配慮し、赤と緑だけの区別に頼らない色使いを心がける
 - 3~4色以内に抑えると、まとまりのある印象になる
 
100均のカラー模造紙は一般的な文房具店より色数が少ない場合もありますが、基本色をうまく組み合わせることで表現の幅は大きく広がります。また、マーカーやカラーペン、折り紙や色紙などを組み合わせれば、より多彩な表現が可能になります。
用途別|模造紙の選び方ガイド
模造紙は様々な場面で活用できますが、用途に合わせて最適なものを選ぶことで、より効果的に使用することができます。ここでは、代表的な用途別の選び方について解説します。
学校の発表や自由研究に適した模造紙とは
学校での発表や自由研究では、見やすさと書きやすさのバランスが重要です。以下のポイントを参考に選びましょう:
小学校低学年の発表用:
- サイズ:標準サイズ(約780mm×1090mm)または四つ切り(約390mm×540mm)
 - 色:白または薄いパステルカラー(文字や絵が映える色)
 - 厚さ:やや厚手(90g/㎡以上)が扱いやすい
 - 素材:マットタイプ(クレヨンや色鉛筆が書きやすい)
 
小学校低学年では、自分で持ち運びしやすい大きさと、クレヨンや色鉛筆が書きやすい素材を選ぶことがポイントです。また、シールやスタンプなどの装飾を貼りやすいように、厚手のものがおすすめです。
小学校高学年~中学生の発表用:
- サイズ:標準サイズ(約780mm×1090mm)または大きめのA1サイズ(594mm×841mm)
 - 色:白または発表テーマに合った色
 - 厚さ:中厚(80g/㎡前後)
 - 素材:マットタイプまたは光沢タイプ(ペンやマーカーが映える)
 
小学校高学年から中学生では、より多くの情報を盛り込むため、大きめのサイズを選ぶとよいでしょう。また、カラーペンやマーカーを使うことが多いので、裏抜けしにくい中厚以上の紙質がおすすめです。
高校生~大学生の研究発表用:
- サイズ:A1サイズ(594mm×841mm)または標準サイズ(約780mm×1090mm)
 - 色:白または淡い色(プロフェッショナルな印象を与える)
 - 厚さ:中厚~厚手(80g/㎡以上)
 - 素材:マットタイプ(文字の読みやすさを重視)
 
高校生以上の研究発表では、文字情報が多くなるため、読みやすさを重視しましょう。また、グラフや図表を貼り付けることも多いので、のりやテープでしっかり固定できる厚手のものが適しています。
自由研究のまとめ用:
- サイズ:研究内容の量に合わせて選ぶ(A2サイズ(420mm×594mm)が扱いやすい)
 - 色:研究テーマに合わせた色(科学なら青、環境なら緑など)
 - 厚さ:中厚(80g/㎡前後)
 - 素材:写真や図を多用するなら光沢タイプ、文字中心ならマットタイプ
 
自由研究では、観察記録や実験結果、写真などを効果的に配置することが重要です。研究内容に合わせた色を選ぶと、テーマ性が強調され見栄えがよくなります。
100均の模造紙は、一般的な文房具店のものと比べると若干品質が劣る場合もありますが、短期間の使用であれば十分な性能を発揮します。重要な発表や長期保存が必要な場合は、専門店の模造紙を検討するか、仕上がり後にラミネート加工を施すなどの工夫をするとよいでしょう。
子どもの工作・お絵かきにおすすめのタイプ
子どもの創造性を引き出す工作やお絵かきには、安全で使いやすい模造紙を選ぶことが大切です。年齢別におすすめのタイプを紹介します:
幼児(2~4歳)向け:
- サイズ:小さめの四つ切り(約390mm×540mm)や八つ切り(約270mm×390mm)
 - 色:白やパステルカラー(淡い色調)
 - 厚さ:厚手(90g/㎡以上)
 - 素材:マットタイプで吸水性のあるもの(クレヨンやスタンプが使いやすい)
 
幼児は力加減が難しく、紙を破ってしまうことがあるため、丈夫な厚手タイプが安心です。また、小さいサイズなら自分でも持ちやすく、集中力の続く範囲で描くことができます。
小学校低学年(5~8歳)向け:
- サイズ:四つ切り(約390mm×540mm)または半切(約540mm×780mm)
 - 色:白や明るい色調(イメージに合わせて選べる)
 - 厚さ:中厚~厚手(80g/㎡以上)
 - 素材:マットタイプ(色鉛筆やサインペンが書きやすい)
 
小学校低学年になると、より細かい描写ができるようになります。好きなキャラクターや風景を大きく描けるサイズがおすすめです。折り紙や色紙を貼り付ける工作も楽しめます。
小学校高学年(9~12歳)向け:
- サイズ:半切(約540mm×780mm)または全紙(約780mm×1090mm)
 - 色:テーマや目的に合わせて選べる(白が最も汎用性が高い)
 - 厚さ:中厚(80g/㎡前後)
 - 素材:光沢タイプかマットタイプを用途に応じて
 
小学校高学年になると、集団での工作やプロジェクトも増えます。複数人で取り組める大きさと、様々な画材に対応できる紙質がおすすめです。
子どもの工作別おすすめタイプ:
- 指絵の具を使う場合:厚手のマットタイプ(吸水性があるもの)
 - 切り絵や折り紙を貼る場合:中厚以上の白色
 - 壁面装飾を作る場合:カラフルな色展開の薄~中厚
 - 立体作品の土台にする場合:厚手で丈夫なタイプ
 - 大人数での共同制作:極力大きなサイズ(全紙以上)
 
子どもが使用する際の安全面での注意点:
- 紙の端でケガをしないよう、必要に応じて端を折り曲げるか、マスキングテープでカバーする
 - 小さな子どもがちぎって口に入れないよう注意する
 - はさみを使う場合は、年齢に適した安全なはさみを選び、使用時は大人が見守る
 - のりやテープは、食べても安全な子ども用を選ぶ
 
100均の模造紙は、子どもの工作用としては十分な品質を持っています。特に、失敗してもすぐに新しいものに取り替えられる手軽さがメリットです。また、100均では模造紙と一緒に、シール、マスキングテープ、カラーペンなど、工作に使える材料も一緒に購入できるので便利です。
イベントのポスターや掲示用に適したサイズと色
イベントのポスターや掲示物は、人目を引き、情報を効果的に伝えることが重要です。目的に応じた最適なサイズと色を選びましょう:
イベント規模別おすすめサイズ:
- 小規模イベント(教室内、小さな会場)
- A2サイズ(420mm×594mm)または四つ切り(約390mm×540mm)
 - 近距離から見ることを想定し、情報量を多めに入れられる
 - 設置場所を選ばず、複数箇所に掲示しやすい
 
 - 中規模イベント(学校全体、コミュニティセンター)
- A1サイズ(594mm×841mm)または半切(約540mm×780mm)
 - やや離れた場所からでも視認できるサイズ
 - 主要な場所に効果的に掲示できる
 
 - 大規模イベント(体育館、公共スペース)
- 標準サイズ(約780mm×1090mm)または複数枚を組み合わせた特大サイズ
 - 遠くからでも視認できる大きさ
 - インパクトのある存在感を出せる
 
 
掲示場所別おすすめサイズ:
- 廊下・通路:A2~A1サイズ(通行の妨げにならない大きさ)
 - 掲示板:A3~A2サイズ(他の掲示物との兼ね合いを考慮)
 - 教室内:四つ切り~半切サイズ(教室の広さに応じて)
 - 体育館:標準サイズ以上(広い空間でも目立つ大きさ)
 - 屋外:耐水性を考慮した素材の標準サイズ(風で飛ばされないよう対策も必要)
 
イベント種類別おすすめカラー:
- 学園祭・文化祭
- 明るく活気のある色:赤、オレンジ、黄色
 - 学校カラーを活かした配色
 - カラフルな色を組み合わせたデザイン
 
 - スポーツ大会
- エネルギッシュな色:赤、青、緑の鮮やかな色調
 - チームカラーに合わせた配色
 - 白地に差し色を効かせたデザイン
 
 - 講演会・セミナー
- 落ち着いた信頼感のある色:紺、グレー、深緑
 - テーマに関連した色(環境なら緑、医療なら青など)
 - シンプルで読みやすい配色
 
 - お祭り・地域イベント
- 伝統的な色:赤、金、黒の組み合わせ
 - 季節感を表現する色(春:ピンク、夏:青、秋:オレンジ、冬:白)
 - 地域のシンボルカラーを取り入れた配色
 
 - 子ども向けイベント
- カラフルで明るい色:原色や虹色の組み合わせ
 - キャラクターや絵本のイメージカラー
 - 鮮やかな対比色を使った目を引くデザイン
 
 
ポスター制作時の実用的なアドバイス:
- 掲示する距離を考慮して文字サイズを決める(2~3m離れても読めるサイズが目安)
 - 重要な情報(日時、場所、内容)は大きく目立つように配置する
 - 背景と文字のコントラストを高くし、遠くからでも読めるようにする
 - 余白を適度に取り、情報を詰め込みすぎない
 - 写真や図を使う場合は、大きめのサイズで印象的に配置する
 - 防水対策として、完成したポスターをラミネートしたり、透明なビニールでカバーするとよい
 
100均の模造紙でも、アイデア次第で効果的なポスターを作ることができます。特に、複数の色の模造紙を組み合わせたり、100均で購入できる装飾アイテム(シール、マスキングテープ、カラーペンなど)を活用することで、低コストでも目を引くポスターが作れます。
また、掲示期間が長い場合は、太陽光による色あせを考慮して、直射日光が当たる場所は避けるか、定期的に新しいものに張り替えることをおすすめします。
100均以外の購入先と比較したときのメリット・デメリット
模造紙は100均以外にも、文房具店やホームセンター、オンラインショップなど様々な場所で購入できます。ここでは、100均の模造紙と他の購入先の商品を比較し、それぞれのメリット・デメリットを解説します。
文房具店・ホームセンターとの価格比較
まずは、価格面での比較をしてみましょう:
| 購入先 | 標準サイズ(約780mm×1090mm)の価格目安 | 特徴 | 
|---|---|---|
| 100均(ダイソー、セリア等) | 1枚100円~110円(税込) | 単品購入可、色によっては2枚入りも | 
| 文房具専門店 | 1枚150円~200円、10枚セットで1,000円~1,500円 | バリエーション豊富、高品質、まとめ買い割引あり | 
| ホームセンター | 1枚120円~180円、5枚セットで600円~800円 | 実用的なタイプが中心、大量購入向き | 
| オンラインショップ | 1枚100円~200円、50枚セットで3,000円~8,000円 | まとめ買いで割安、種類が豊富、送料が別途必要 | 
上記の価格はあくまで目安であり、地域や店舗、時期によって変動することがあります。また、特殊な色や質感、サイズの商品は、通常よりも高価になる傾向があります。
100均で購入する際の価格面でのメリット:
- 単品購入の場合、圧倒的にコストパフォーマンスが高い
 - 数枚程度の少量購入なら、他店より総額が安くなる
 - 間違えたり失敗したりしても、気軽に買い直せる価格帯
 - 他の工作材料や文房具と一緒に購入できて便利
 
100均で購入する際の価格面でのデメリット:
- 10枚以上のまとめ買いなら、専門店の方がお得になることも
 - サイズや色によっては「100円の価値に対して小さい」と感じることも
 - 特売やセールがほとんどなく、価格変動が少ない
 
特に学校の先生や、サークル・団体の代表など、大量に模造紙を使用する場合は、文房具専門店やオンラインショップで「まとめ買い」するとコストパフォーマンスが高くなります。一方、家庭での少量使用や、急に必要になった場合は、100均が便利で経済的です。
品質や厚みの違いによる使い勝手の差
価格だけでなく、品質面での違いも重要なポイントです:
紙質と耐久性の比較:
- 100均の模造紙
- 一般的に薄手~中厚タイプが多い(70g/㎡~80g/㎡程度)
 - 再生紙を使用していることが多く、若干のムラや不均一さがある場合も
 - 水性ペンを使うと裏抜けしやすい傾向がある
 - 折り目がつきやすく、一度折るとなかなか元に戻らない
 
 - 文房具専門店の模造紙
- 中厚~厚手タイプが多い(80g/㎡~110g/㎡程度)
 - 紙質が均一で、裏抜けしにくいタイプが多い
 - 長期保存向けのpH中性紙も選べる
 - 折れにくく、丈夫なタイプが多い
 
 - ホームセンターの模造紙
- 実用性重視の中厚タイプが中心(80g/㎡前後)
 - DIY用途も想定した丈夫な素材のものがある
 - 屋外使用を考慮した耐水性のあるタイプも
 
 
色の鮮やかさと正確さの比較:
- 100均の模造紙
- カラーバリエーションは基本色が中心
 - ロット(製造時期)によって色味に若干の差がある場合も
 - 長期間使用すると色あせしやすい
 
 - 文房具専門店の模造紙
- 豊富なカラーバリエーション
 - 色の再現性が高く、同じ色を後から追加購入しても色味が揃いやすい
 - 発色が良く、長期間色あせしにくいものが多い
 
 
サイズの正確さと規格の比較:
- 100均の模造紙
- 一般的な規格に近いサイズだが、若干小さいことも
 - 裁断の精度にばらつきがあることも
 
 - 文房具専門店の模造紙
- 標準規格に忠実なサイズ
 - 裁断が正確で、四角形の角度も正確
 - 特殊サイズも取り揃えている
 
 
使い勝手における100均のメリット:
- 気軽に試せる価格帯なので、新しい使い方や色の組み合わせを試しやすい
 - 一般的な家庭用途や短期間の使用であれば十分な品質
 - 子どもが使う場合、失敗しても気にならない価格で安心
 - 文房具店が近くにない地域でも入手しやすい
 
使い勝手における100均のデメリット:
- 画材によっては裏抜けや色滲みが起こりやすい
 - 長期間の掲示には向かない場合がある(色あせ・黄ばみなど)
 - 特殊な用途(水彩画、長期保存、精密な作図など)には不向き
 - 店舗によって品質にばらつきがある場合も
 
結論として、100均の模造紙は日常的な使用や短期間の掲示、子どもの工作などには十分な品質です。一方、作品展や重要な発表会、長期保存を目的とする場合は、専門店の高品質な模造紙を選ぶ方が安心でしょう。
大量購入が必要な場合の選び方と注意点
学校行事や大規模なイベントなど、大量の模造紙が必要な場合の選び方について解説します:
大量購入の目安となる枚数:
- 少量:1~5枚(家庭での使用、個人の発表など)
 - 中量:6~20枚(クラス単位の活動、小規模イベントなど)
 - 大量:21枚以上(学校全体の行事、大規模イベント、サークル活動など)
 
購入先別の大量購入時の特徴:
| 購入先 | 大量購入時のメリット | 大量購入時のデメリット | 
|---|---|---|
| 100均 | 店舗が多く、複数店舗で集められる 他の必要な文房具も一緒に購入できる | 一度に大量購入すると在庫不足になることも まとめ買い割引がない 色やサイズの統一感を保ちにくい | 
| 文房具専門店 | 10枚、50枚などのセット販売があり便利 大量注文にも対応してくれることが多い 品質が均一で、色や紙質の統一感がある | 店舗数が少なく、アクセスが不便なことも 予算に合わない場合がある | 
| オンラインショップ | 最も大量購入に適している 種類や色が豊富で選びやすい 大量購入ほど単価が安くなる傾向 | 送料が別途かかることが多い 実物の色や質感が確認できない 納期に余裕を持つ必要がある | 
大量購入時の注意点:
- 事前計画
- 必要枚数を正確に把握し、予備も含めて計算する
 - 色ごとの必要枚数も事前に決めておく
 - 使用目的に合った品質を選ぶ
 
 - 在庫確認
- 100均で購入する場合は、事前に在庫状況を確認する
 - 大量に必要な場合は、複数店舗の利用も検討する
 - 文房具店やオンラインショップでは、事前に取り寄せ可能か確認する
 
 - 保管方法
- 湿気や直射日光を避けた場所で平らに保管する
 - 折り曲げずに保管できるスペースを確保する
 - 長期保管する場合は、防虫対策も考慮する
 
 - コスト管理
- 総予算を先に決め、それに合わせた購入計画を立てる
 - 単価だけでなく、交通費や送料も含めた総コストを計算する
 - 学校やサークルなど団体で使用する場合は、会計担当者に確認を取る
 
 
大量購入におけるコストシミュレーション:
例として、白色の標準サイズ模造紙30枚が必要な場合を考えてみましょう:
- 100均で購入:100円×30枚=3,000円
 - 文房具店で購入:150円×30枚=4,500円、または10枚セット1,200円×3セット=3,600円
 - オンラインショップで購入:50枚セット4,000円(単価80円)+送料500円=4,500円
 
このシミュレーションからわかるように、少量であれば100均が最もコスト効率が良いですが、大量になるとオンラインショップのまとめ買いがお得になることがあります。また、必要枚数が中途半端な場合(例えば30枚など)は、セット販売の単位に合わせて購入するとコスト効率が良くなります。
また、大量購入時のもう一つの選択肢として、裏紙やリサイクル紙の活用も検討してみるとよいでしょう。特に練習用や下書き用など、完成度を求めない用途であれば、コスト削減につながります。
結論としては、「少量であれば100均、大量であれば専門店やオンラインショップ」という選択肢が一般的に合理的です。ただし、品質やサイズ、色の統一感を重視する場合は、多少コストが高くても同一ブランド・同一ロットの商品を選ぶことをおすすめします。
模造紙を使った実用的な活用例まとめ
模造紙は単なる発表用や掲示用だけでなく、家庭や職場、学校などでさまざまな実用的な使い方ができます。ここでは、100均で購入した模造紙を活用した実用的なアイデアを紹介します。
手作りカレンダーやスケジュール表として活用
家族共有のカレンダーや個人用のスケジュール表として模造紙を活用する方法を紹介します:
家族共有の月間カレンダー:
- 必要な材料
- 白または淡い色の模造紙(A2サイズ以上がおすすめ)
 - 定規、マーカー、カラーペン
 - マスキングテープや付箋(予定変更時に便利)
 
 - 作り方
- 模造紙を横向きに置き、カレンダーのグリッドを描く
 - 上部に月を大きく書き、曜日を記入する
 - 各マスに日付を記入する
 - 家族ごとに色分けしたペンで予定を書き込む
 
 - 活用のコツ
- リビングなど、家族が集まる場所に掲示する
 - 重要な予定は目立つ色で囲むなど、視覚的に強調する
 - 誕生日や記念日などの特別な日にはシールや装飾を加える
 - 毎月更新して、家族の予定を共有しやすくする
 
 
週間スケジュール表:
- 必要な材料
- 白または淡い色の模造紙(四つ切りサイズがちょうど良い)
 - 定規、ペン、マーカー
 - ラミネートシートまたは透明カバー(繰り返し使用する場合)
 
 - 作り方
- 模造紙を縦向きに置き、左側に時間軸(縦)、上部に曜日(横)を配置
 - グリッドを描いてマス目を作る
 - 時間帯や優先度によって色分けする
 - 繰り返し使用する場合は、ラミネート加工して水性ペンで書き込めるようにすると便利
 
 - 活用のコツ
- 朝のルーティン、仕事・学校のスケジュール、夜の予定など、時間帯ごとに区切る
 - 完了したタスクにチェックマークを付けて進捗を視覚化する
 - 付箋を使って、移動可能なタスクを管理する
 - 子どもの学習計画表としても活用できる
 
 
目標達成カレンダー:
- 必要な材料
- 好みの色の模造紙
 - マーカー、シール、スタンプ
 
 - 作り方
- 模造紙の上部に目標(例:「毎日10分間の読書」「週3回の運動」など)を大きく書く
 - カレンダー形式で日付を記入する
 - 達成した日にシールを貼ったり、マーカーで印をつけたりする
 
 - 活用のコツ
- 目標を視覚化することでモチベーションを維持しやすくなる
 - 連続達成日数を記録して「習慣化」を促進する
 - 家族全員の目標を一つのカレンダーにまとめれば、互いに励まし合える
 - 子どもの宿題管理や読書記録としても効果的
 
 
これらのカレンダーやスケジュール表は、デジタルツールでは得られない「一目で全体が見渡せる」という利点があります。特に視覚的に予定を把握したい方や、家族全員で情報を共有したい場合に効果的です。100均の模造紙なら気軽に作成でき、失敗しても簡単にやり直せるのも魅力です。
壁面装飾・パーティーデコレーションのベースに
模造紙は広い面積を持つため、壁面装飾やパーティーデコレーションの背景として最適です。100均の模造紙を使った装飾アイデアを紹介します:
誕生日パーティーの背景装飾:
- 必要な材料
- カラフルな模造紙(メインカラー1~2色、アクセントカラー1色)
 - はさみ、のり、テープ
 - 100均の装飾アイテム(バルーン、ガーランド、キラキラテープなど)
 
 - 作り方
- 模造紙を壁いっぱいに貼り、背景のベースを作る
 - アクセントカラーの模造紙から装飾パーツ(星、花、風船など)を切り抜き、ベースに貼り付ける
 - 「Happy Birthday」などのメッセージを大きく書く
 - バルーンやガーランドを追加して立体感を出す
 
 - 活用のコツ
- 写真撮影スポットとして活用すると思い出に残る
 - 子どもの身長に合わせて貼り付け、みんなで装飾すると参加感が増す
 - 季節や行事に合わせたテーマカラーを選ぶと統一感が出る
 - 100均の飾りつけグッズと組み合わせると、低コストで豪華に見せられる
 
 
季節の壁面装飾:
- 必要な材料
- 季節に合った色の模造紙(春:ピンク・緑、夏:青・水色、秋:オレンジ・茶色、冬:白・水色)
 - はさみ、のり、両面テープ
 - 装飾用の切り絵パーツ
 
 - 作り方
- 壁のサイズに合わせて模造紙を貼り付ける
 - 季節のモチーフ(春:桜・チューリップ、夏:向日葵・海、秋:紅葉・どんぐり、冬:雪・クリスマスツリー)を切り絵で作る
 - 立体感を出すために、一部のパーツは折り曲げたり、重ねたりする
 
 - 活用のコツ
- 保育園や幼稚園、小学校の教室装飾にぴったり
 - 家庭でも子ども部屋や玄関などの装飾として季節感を演出できる
 - 子どもと一緒に作ることで、季節の移り変わりを感じる体験に
 - 1~2ヶ月ごとに取り替えて、常に新鮮な雰囲気を保つ
 
 
ウェディングやパーティーの受付装飾:
- 必要な材料
- 白またはパステルカラーの模造紙
 - ゴールドやシルバーのマーカー
 - 100均の造花やリボン
 
 - 作り方
- 模造紙を受付テーブルの背面に設置
 - 「Welcome」や「Thank You」などのメッセージを美しく書く
 - 周囲を造花やリボンで装飾
 - 新郎新婦の名前や日付を入れる(ウェディングの場合)
 
 - 活用のコツ
- スタイリッシュに見せるためにシンプルなデザインを心がける
 - 本格的に見せるためにレースやサテンリボンなどを飾る
 - 受付だけでなく、フォトコーナーの背景としても活用できる
 - パーティー後はゲストからのメッセージを書いてもらうボードとしても使える
 
 
模造紙を使った装飾は、大きな面積をカバーできるため、空間の雰囲気を一気に変えることができます。また、100均では模造紙と一緒に様々な装飾アイテムも購入できるので、一度の買い物で材料が揃うのも便利なポイントです。
なお、壁に貼る際は、跡が残らないマスキングテープや専用の壁紙用テープを使うと安心です。また、火気の近くに飾る場合は、防炎対策として事前に防炎スプレーを吹きかけておくと安全です。
学習ポスターやビジョンマップなど家庭学習にも
模造紙は知識の整理や可視化にも役立ちます。家庭学習や自己啓発に活用できる方法を紹介します:
子ども向け学習ポスター:
- 必要な材料
- 白または薄い色の模造紙
 - カラーペン、マーカー
 - 関連する写真や図(プリントアウトしたもの)
 
 - 作り方
- テーマを決める(例:九九表、アルファベット、世界の国々、恐竜の種類など)
 - 模造紙の中央に大きくタイトルを書く
 - 情報を整理して図やイラストを交えながら配置
 - 覚えやすいように色分けやグループ分けをする
 
 - 活用のコツ
- 子どもの目線の高さに合わせて壁に貼る
 - テスト前や学習中の内容を中心に作成すると効果的
 - 子どもと一緒に作ることで、学習内容の理解が深まる
 - 定期的に内容を更新して、常に新しい学習テーマに対応する
 
 
家族の目標ビジョンマップ:
- 必要な材料
- 大きめの模造紙(全紙サイズが理想)
 - 雑誌、カタログなどの切り抜き
 - はさみ、のり、カラーペン
 
 - 作り方
- 模造紙の中央に家族の写真や「Our Vision」などのタイトルを配置
 - 分野ごとに区切る(例:旅行、健康、教育、住まい、趣味など)
 - 各分野について、目標や憧れのイメージを切り抜いて貼る
 - 具体的な目標や時期を書き添える
 
 - 活用のコツ
- 家族全員で作成することで、共通の目標を確認しあえる
 - リビングなど家族が集まる場所に掲示する
 - 半年に一度など定期的に見直し、更新する
 - 達成した目標には印をつけて、成長を実感する
 
 
マインドマップ学習法:
- 必要な材料
- 白の模造紙(四つ切りか半切サイズ)
 - カラーペン(5~6色)
 - 付箋、マーカー
 
 - 作り方
- 模造紙の中央にメインテーマを書き、円で囲む
 - メインテーマから放射状に枝を伸ばし、関連するサブテーマを書いていく
 - さらに枝分かれさせて詳細な情報を加えていく
 - 関連する項目同士を線で結んだり、色分けしたりして構造化する
 
 - 活用のコツ
- テスト勉強や資格試験の準備に効果的
 - プロジェクト計画やブレインストーミングにも活用できる
 - 一度作成したら写真に撮って保存し、必要に応じて見返す
 - どんどん追加情報を書き加えて、知識を拡張していく
 
 
英単語・漢字学習ボード:
- 必要な材料
- 薄い色の模造紙
 - マーカー、付箋
 - ラミネートシートまたは透明カバー(繰り返し使用する場合)
 
 - 作り方
- 模造紙を格子状に区切る
 - 各マスに学習したい単語や漢字を書く
 - 覚えたものにチェックマークを付けていく
 - 反復練習できるよう、定期的に配置を変える
 
 - 活用のコツ
- トイレや寝室など、日常的に目にする場所に貼る
 - 週ごとに学習内容を更新する
 - 付箋を使って意味を隠し、クイズ形式で学習する
 - 家族で競争形式にすると、学習意欲が高まる
 
 
模造紙を使った学習ツールは、デジタルツールとは異なり、常に視界に入る場所に掲示できる点が大きなメリットです。特に視覚的な情報整理が得意な人や、子どもの学習には効果的です。
また、学習した内容を自分の言葉でまとめ、視覚化することで記憶の定着率が高まります。100均の模造紙なら気軽に作成でき、間違えても書き直しができるので、学習過程そのものを楽しむことができます。
まとめ
ここまで100均で購入できる模造紙について、サイズや素材、色の種類から用途別の選び方、実用的な活用例まで詳しく解説してきました。最後に、記事の内容をまとめておきましょう。
100均の模造紙は手軽に使える便利アイテム
100均の模造紙は、以下のような特徴を持つ便利なアイテムです:
- コストパフォーマンスの高さ:1枚100円~110円程度と手頃な価格で、気軽に試せる
 - 種類の豊富さ:サイズ、素材、色など様々なバリエーションがある
 - 入手のしやすさ:全国各地の100均で購入でき、アクセスが容易
 - 他のアイテムとの組み合わせやすさ:同じ100均で購入できる文房具や装飾品と合わせて使える
 
特に少量使用や一時的な用途、子どもの工作など、気軽に使いたい場合には最適です。品質面でも一般的な家庭用途であれば十分な性能を発揮します。
ただし、長期保存を前提とした用途や、特に高品質を求める場合は、専門店の商品と比較検討することをおすすめします。用途に合わせて使い分けることで、よりコスト効率よく模造紙を活用できます。
サイズ・素材・色を使い分けて目的に合わせよう
模造紙の選び方のポイントをもう一度おさらいしましょう:
サイズ選びのポイント:
- 大人数での共同作業 → 標準サイズ(約780mm×1090mm)
 - 個人での作業や掲示 → 四つ切り(約390mm×540mm)やA2サイズ(420mm×594mm)
 - 子どものお絵かき → 八つ切り(約270mm×390mm)や四つ切り
 - 大きな掲示物 → 複数枚の模造紙を組み合わせる
 
素材選びのポイント:
- 水性ペンやマーカーを使う → 厚手のマットタイプ(裏抜けしにくい)
 - 色鉛筆やクレヨンを使う → マットタイプ(書き心地が良い)
 - 発色の良さを重視 → 光沢タイプ(色が鮮やかに映える)
 - 長期間の掲示 → 中厚以上の丈夫なタイプ
 
色選びのポイント:
- 汎用性を重視 → 白(どんな用途にも使いやすい)
 - 季節感を表現 → 季節に合った色(春:ピンク・緑、夏:青、秋:オレンジ・茶、冬:白・水色)
 - 注目を集めたい → 赤やオレンジ、蛍光色
 - 落ち着いた印象 → 紺、グレー、深緑などの落ち着いた色調
 
これらのポイントを意識して選ぶことで、目的に合った最適な模造紙を選ぶことができます。特に子どもの年齢や作業内容、掲示場所、使用する画材などを考慮することが大切です。
活用シーンをイメージして最適な模造紙を選ぼう
本記事で紹介した様々な活用シーンを参考に、自分の目的に合った模造紙選びをしましょう:
- 学校・教育関連
- 発表会や自由研究 → 白色の標準サイズ、マットタイプ
 - 教室の壁面装飾 → カラフルな色の中~大サイズ
 - 学習ポスター → 白色のA2サイズ前後、マットタイプ
 
 - 家庭での活用
- 子どもの工作 → 厚手の小~中サイズ、マットタイプ
 - 家族カレンダー → 白色の半切サイズ
 - ビジョンマップ → 大きめサイズの白または淡い色
 
 - イベント・パーティー
- ウェルカムボード → 白またはパステルカラーの中サイズ
 - 写真撮影背景 → テーマに合った色の大サイズ
 - 案内表示 → 目立つ色の中サイズ
 
 - 職場・ビジネス
- ブレインストーミング → 白色の大サイズ
 - プロジェクト管理表 → 白または薄い色の中~大サイズ
 - ポスターセッション → A1サイズまたは標準サイズ
 
 
模造紙は単なる紙の一種ではなく、アイデアを形にし、情報を共有し、空間を彩るための優れたツールです。100均で手軽に入手できる模造紙を活用することで、日常生活がより豊かで創造的なものになるでしょう。
子どもの創造性を育むための工作から、家族の思い出づくり、学習の効率化、イベントの装飾まで、模造紙の使い方は無限大です。この記事を参考に、あなたも100均の模造紙を活用して、様々なシーンで役立ててみてください。
最後に、模造紙を使う際は、環境にも配慮しましょう。使い終わった模造紙は、可能な限り両面使用したり、小さく切って別の用途に再利用したりするなど、エコな使い方を心がけることも大切です。

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